第4話 カバンの気持ち

私の名前はカバン。

何年もご主人に使われてる古株よ。

正直そろそろ休ませてもらえないかって思ってるの。

だって私を支えている関節がポキポキなってるのよ!!

正直恐怖だわ!!

いつ肩が外れるかヒヤヒヤしているのよ!!

そもそもなんでこうなってるのかと言うと歳いや歳ではないわ、絶対にそうだわ!!

ゴホン・・・取り乱してしまったのだけど原因は私が思うにキャパオーバーよ

・・・え?思ったより普通だって?当たり前よ、当たり前すぎるわ。逆に何があるのか聞かせてほしいわね!!

ほら!ほら!!言ってみなさい!!

・・・うそうそ冗談よマダムジョーク・・・・

誰がマダムよ!!締め殺すわよ!!


ああ、ごめんなさいまた取り乱してしまったわ。

え〜っとキャパオーバーの話だったわよね。

いや〜ね最近パソコンが増えてきたじゃない

あれ、ほんんんとうに重いのよ。

いや、パソコンが悪いとは言わないのよ。

パソコンに悪気がないのはわかってる。だけどパソコンを入れるなら何かを減らしてほしいの!!

わかるでしょ!!私のご主人はなんでも入れるのよ!!

例えば、手を拭くときに使うからと言ってずっとサイドポケットに入っている乾き切ったお手拭きタオル

そして、そこにある毎回おんなじような形で出てくる白骨したレシート

全く掃除しないから溜まった私たちのカス

数えたら溜まったもんじゃあないわ

切実な悩みとしてほんんんとうに誰でもいいから出てほしい。

出ないと私が死ぬ、と言うより全くお風呂に入れてないから女性的にはだいぶ死んでるんですけどね・・・

誰が女性的に死んでるってぇ!!!

私だって雨の中体を洗ったりしてるんですけどねぇ!!

ご主人の傘になるように頭の上に乗せられながらね!!

本当にみくびらないでよね!!


・・・ゴホン今の忘れていただけるとありがたいわ

まあ、ちょっと私の中のものと相談してみようかしらね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

筆箱 @dada02121610

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ