第2話 パソコンの気持ち
俺の名前はパソコン
ご主人様とどこいく時も一緒のパソコンだ。
ご主人様の大学祝いで買って貰ったからか大切に使われている。
しかし、困ったことに使い勝手が荒いようだ。
最近では文字を打つときはなかなかツボを押してくれて気持ちがいいのだが、エンターキーを押す時だけものすごく強く押してくる。
あれがものすごく痛いのだ。
なぜ、一定の間隔で押さない!!
しかも、何回も間違えるからおんなじところが何回も押されて本当に痛い。
そろそろ文字の打ち間違いも減らしてほしいぜ。
そして、充電の回数も半端ない。
毎回あの緑色のジュースを飲むんだ。
そろそろ飽きてきたぜ
考えてもみろなんで違う味のジュースが無いんだ
あってもいいだろう。実装してくれよ・・・
そして、何より耐え難いのがあれだ、俺の場合は液晶とキーボードが分離できるのだがあの離れる瞬間は本当にヤバイ。
考えても見てくれ体を真っ二つに引き裂くんだぞ。
あんなのパソコンのやる沙汰ではない。
あの神経が分離していくのが嫌なのだ。
そして、離れたらまたくっつけるんだ、おかしくないか?
一度ご主人様の手で無理やりバラバラにされたのにまたご主人様の手でくっつけるんだぜ
あれを拷問と言わずして何を拷問と言うのだ。
本当に毎日大変だぜ。
ああ、そうだあの筆箱と言ったか?あいつが本当に羨ましい。
あんなにぐーたらしてるのに毎回ご主人様に持って行かれている。
ああ言うやつを老害と言うのかな
一度強く言ってやろうかな
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