彼女自慢をする俺の男友達は、彼女の何を本気で好きになった?
神石水亞宮類
第1話 彼女自慢をする俺の男友達は、彼女の何を本気で好きになった?
俺の男友達は皆、“彼女自慢をするのが好きな奴らだ!”
まあ、話す内容はほとんど彼女の体の一部。
『おれの彼女はやたらと胸がデカいんだよなぁ~確か? Fカップだって
言ってたし!』
『おいおい、僕の彼女はお尻がプリっと上向きに上がってるいい尻の
女なんだぜーい!』
『彼女の後姿がオレは好きなんだよな~』
『お前の彼女、“後姿は可愛いもんな~”』
『失礼な言い方すんじゃねーぞ!』
『おっ、怖ッ!? やっぱり彼女の悪口とか言われるのは嫌なもんか?』
『当たり前だろう!』
『まあ~オレもそうだけどな。』
“彼女の自慢話はいいのだが、悪口に変わると言われた方は豹変する!”
いきなりキレたり、たまに頭の糸が切れたのか? 暴れ出す奴までいるんだ!
よっぽど彼女の悪口を言われるのが嫌なのだろう。
・・・でも? ほとんど彼女の自慢と言っても性格ではなく彼女の体の一部。
おれの彼女は胸がデカいの、尻が美尻とか、そんな話ばっかり!
他に彼女の自慢をするところはないのか?
一緒に歩いてて、見知らぬ男どもが横に連れている彼女を見て振り返る
様を見て喜んでいる男達。
“俺からしたら? よく分からん話だ。”
あの時の俺は彼女が一人居なかったし、別に彼女がほしいとも思っていなかった。
彼女を自慢する男友達をどこか遠い目で見ていたのかもしれない。
でも今では、俺にも自慢したい彼女ができた!
彼女は性格がよく、誰にでも親切で優しい彼女だ。
俺には勿体ないくらいの“世界で一番イイ女!”
俺も彼女自慢をしたくなり久しぶりに男友達と会いに行くと、、、?
いつの間にか? “彼女の嫌いなところを皆で話している。”
『えぇ!? “彼女自慢は?”』
『あぁ、あれはもう終わりだ! 今は彼女の嫌いなところを皆で話して
るところだ! お前も彼女の嫌いなところ、みんなの前で話せよ!』
『“そんなのねーよ!”』
『さぞかし、お前の彼女は自慢の彼女なんだろうな!』
『当たり前だ! 俺の彼女は自慢するところしかねー!』
『じゃあ、もう家に帰れ! ここはそういう場所じゃーねーんだよ!』
『・・・そ、そんなの言われなくても帰るよ。』
『帰れ! 帰れ!』
・・・なんだよ、やっと彼女がデキて俺の彼女を自慢したかったのに。
“彼女の嫌いなところを話すなんて!” 最低な飲み会だな!
でも俺の彼女は本当に自慢するところしかないんだ!
『今から何処へ行きたい?』
『たっちゃんがいきたいところなら何処でもいいよ。』
『取り合えず、お腹空いたし! 何か食べに行こうか?』
『うん!』
『和食がいい? 洋食がいい? 何がいい?』
『・・・うーん? 今日は、和食かな?』
『じゃあ、何処かいいお店があったら入ろうか。』
『うん。』
俺の彼女はワガママも言わないし、優しいし、何より俺の事を考えてくれている。
誰よりも大好きな彼女を俺はこれから先もずっと守っていきたいんだ!
“俺の世界一! 自慢の彼女だよ。”
彼女自慢をする俺の男友達は、彼女の何を本気で好きになった? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
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