8. 地域活動支援センターという居場所について

 去年の今ぐらいの時期に主治医に勧められてから、月に数回ほど、地域活動支援センターに通っております。

 地域活動支援センターってどんなところぞや? という方も多いかと思いますが、デイケアのようなことをすることもありつつ、疾患を持っている人同士の自由な交流場所になっていて……といったら伝わるでしょうか。

 基本的に数人のスタッフさんが交流室に常駐してくれていて、話し相手になってくださるし、メンバー同士の円滑なコミュニケーションを助けてくれたりもします。

 コロナが明けて、クラブ活動のようなことも始まっていて、なかなか面白いのです。

(楽器を演奏するクラブとか、体操するクラブとか、ピア活動するクラブとか)

 具体的なことをSNSに公表するのは禁止事項ということで詳しくは書けないのですが、私は家族以外の誰かとしゃべりたい欲を発散させるために使ったり、或いは家ではなかなか手が進まない作業をしたいとき(イラストを描くなど)に利用しています。

 ただ、家から結構遠方にある(電車とバスを乗りつがないと厳しい)のと、午後からしかやっていないので、暑くなってからちょっと足が遠のいています。

 センター内は涼しいし、入ってしまえば快適なのですが。

 メンバーさんの病状はさまざま。来ている頻度もさまざま。

 私みたいな幽霊会員が久しぶりに行ったとしても温かく迎えてくださるスタッフさんにはプロ意識を感じます。援助者としてかくあるべき姿ですね。

 交流室にはノートがあって、そこにいろいろな人がコメントを寄せています。

 私もコメントしたり、たまに他のメンバーさんのコメントにさらにコメントをいれたり……

 場所柄か、ちょっと重たい書き込みを見つけたりもするのですが、そこには、スタッフさんの温かい返信が添えられたりしています。

 地域活動支援センターにいくと、他の場所と違って、「仕事は何をしてますか?」とか「ご結婚は?」とか、聞かれなくて私的にはすごく楽です。

 前提条件として、人生いろいろある。だから話さない限りは聞かないでそっとしておこう、というのがスタッフさんの間にも、メンバーさんの間にもちゃんと根付いているという感。


 逆に、そのぬるい環境に慣れすぎると社会でやっていけなくなりそうですが。

 でも、まあ、それももういいかな、なんて思ったりして。


 今日は三年後の自分への手紙はお休みしようかな、と思いましたが、やっぱり書こうと思います。


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三年後の自分へ


あなたは今も地域活動支援センターに通っていますか?

いま、私がお世話になっているスタッフさん、引き続きおられるのでしょうか。もう退任なさっているのでしょうか。


話を聞いてもらうことって、いいですよね。落ち込んでいることを言語化することによって、気持ちが軽くなったり、答えが見つかったり。


今の私にできることは多くないけれど、それでも少しずつ、はじめていますよ。

あなたはそれを広げていっているでしょうか。


普通の会社で働いている自分は、今の時点ではもう想像できないけれど、そんな未来もあるのでしょうか。


今日はとりとめのないことしか、浮かびませんが、そんなふわっとした言葉を届けるのもいいと思って筆をとりました。


今日は気温が34度を超しました。暑くて地域活動支援センターに行く気にはならないのですが(時間も、もう16時近くだし)


それでも、いつも心に自分が行ける場所があると思うとほっとするのです。

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