第4話落とし穴

田舎の小学生は落とし穴を作るのが大好きだ。

友達の家の庭に皆スコップを持ち、深い穴を掘った。

穴のそこには、友達の飼っているコリー犬のウンコを置いた。大量に。

それから木の枝で穴を覆い、葉っぱを重ねて蓋をして、薄く砂をまき普通の地面にカモフラージュした。

最初の犠牲者は、背中に弓、片手に44オートマグのエアガンにサングラスで、消防団のベルトをした、1コ年上の通称、"でったけ君"が右足を穴の中に突っ込み、ウンコまみれになり、それを見た僕らは大笑いした。


再び蓋をしたが中々、犠牲者が出ない。夕方になったので、帰宅した。

翌朝、集団登校をした友達は、

「あの後、お父さんが落とし穴に落ちてウンコまみれになったから、僕はゲンコツ食らったよ!」

と、言ったので大笑いしながら歩いていたら、話しに夢中になって僕はドブ川に落っこちた。

天網恢恢疎にして漏らさずとは、この事を差しているようだ。

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