第2話 仕事に生きるわ 生きるために(切実) 1
セオドア・ウォーカー子爵令息との婚約破棄は、手早くチャチャッと終わりました。
私、忙しいので。
実際に婚約破棄の手続きをしたのは、父ですけれどね。
我がビアズリー伯爵家の経済状態は厳しいので、さっさと片付けて働かなくてはなりません。
「アイリス。ウォーカー子爵家との婚約を破棄したから、今まで通りとはいかないな」
「そうですわよね」
「ウォーカー商会で事務の手伝いをしていたのだろう?」
「はい、お父さま。伯爵家の娘が売り子をするわけにもいきませんので。事務と、裏方の商品管理などを受け持っておりましたわ」
「事務か……」
「私、どこへ働きに行けばよいのでしょうか?」
「そうだな……伯爵家の一人娘が働くのだから信用できる所でないと……ん。それでは、サットン商会に聞いてみるとするか」
と、いうことで。
私はサットン子爵家が営む商会で働くことになりました。
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