第57話 帝国と皇帝20

 回収されたレンは死んだように数時間眠りについた。

 目が覚めた頃には今回の騒動の後片付けは終わっていた。

 傍にいたのはティアとシャルロッテで、シャルロッテからは今回の顛末を聞かされた。

 帝国政府は半年前から全てを知ったうえで手を出せないでいた。

 下手に動いたことでイングリットが命を落とすかもしれないということで、ディアナの指示に従いつつ最悪の状況に備えて動いていた。

 レンがセイブザクインを手に入れてからは、ディアナの意向も含めレンを計画に入れた。

 レンに皇帝の護衛をさせ、クラウスに裏からレンがディアナの対処ができるように動かしていた。

 結果、想定以上の結果を出せた。

 聞いた後、レンは大きく息を吐いてベッドの上に倒れる。

「上手くやったが帝国の手の平の上って気がついたら疲れてな」

「お疲れさまでございます」

「ありがとう。イングリットは?」

「イングリット様はディアナ様と共に溜まりきった皇帝の仕事をなさっています」

「なるほど。こき使っているんだな」

「ええ。以前とは立場が逆転したようにディアナ様を働かせていらっしゃって」

「それは面白いな」

 レンは少しだけ笑うと心配そうにするティアの手を握る。

「俺の身体の方は大丈夫なのか?」

「それが少々言いにくい状況で。傷は、内臓を除き全て傷は治っていらっしゃるようですが」

 シャルロッテは歯切れの悪い様子でレンの容体を話す。

「内臓が良くないのか?」

「い、いえ。内臓は数日で治るとのことでございます」

「じゃあ、何が問題なんだ?」

 レンが聞くとシャルロッテは覚悟を決めたように話す。

「身体の体質が人の物と違うものとなりまして」

「どういった?」

「マナを大量に取り込めるようになったと言えばご理解していただけますか?」

「……大気中の大量のマナを吸って魔力に変換できる。つまり精霊と同じ体質ってことか」

「はい」

 マナは少量しか体内に取り込めない。だから魔力の回復するのが遅い。逆に大気中のマナを大量に取り込むことができれば魔力を急速に回復できる。

 深刻そうなシャルロッテに対して、レンはあまり実感していないというように首を傾げていた。

「なんでそんなに深刻そうなんだ? 何か周囲に悪影響でもあるのか?」

「いえ。そのようなことはございません。ですが、人から離れた体質となり恐ろしいと思われにならないのですか?」

「いや。ティア。俺の体質が変わってどう思った?」

「レンくんはレンくんですし。苦しんでいるんじゃないのなら私は特に」

「ということだ。シャルロッテ。あんただってそうだろ?」

 レンとティアの信頼関係に目を丸くして驚いていたが、確かにそうですねというように頷く。

「レン様はレン様でございますね」

「そういうこと」

 そこでレンは思い出したというようにティアに手の平を向ける。

「あっ。はい!!」

 ティアはレンの意図がわかったというように嬉しそうに笑顔で輝かせる。

 レンの手の平に自分の手の平を合せる。

「えへへ。ハイタッチいいですね」

「そうだな」

 ティアとレンはお互い顔を見合わせて笑い合う。

「あっ。そう言えばシャルロッテさんの笑顔って見たことないですよね。折角、全部終わったのですからシャルロッテさんも一緒に笑っておしゃべりしましょう」

「私は……いえ。申し訳ございません。とあるお方と再会するまで昔の自分を封印すると心に決めたので」

 その言葉を聞いて何かロマンを感じたようで目を輝かせるティア。

「その方はどんな方なのですか!?」

 ぐいっと距離を詰めて聞かれるのでシャルロッテは助けてというようにレンに視線を向ける。

 ティアの興味を引くような話をするからだとレンは無視して目を閉じて眠る。

「さあ。どんな方なのですか!?」

「えっと。私よりも十歳ほど年上だった男性。凄く優しく頼りになる方でして、旅人でしたが私の護衛を一時的になさって」

 声色からしてシャルロッテはその男性に恋をしているのだとレンですら分かった。

「別れる時にいつか必ず出会うからその時まで憶えていたら恋をしても構わないとおっしゃられて」

「わぁ。凄いです。それで、それで」

 興奮したティアがそれ以上追及しないようにとレンはティアのことを手招きする。

 そのままレンは寄ってきたティアを捕まえる。

「ティア。それ以上は本人だけの思い出にしたいだろうし、聞かないように」

「あっ。そうですね」

 ティアもレンとの話で言いたくないことがある。

 だからこれ以上は聞かないとティアは口を閉じてレンに顔をくっつける。

「ティア。街に出るか?」

「身体は大丈夫なのですか?」

「少し痛いが動けないわけじゃない。食事は取れないが街は見て歩けるだろ? 折角帝都にいるんだから当日出歩かないとな。言っただろガイド本に書いてあったことはやるって」

「あっ。そうですね。えへへ」

 ティアは嬉しいとレンに思いっきり抱きつく。

「そうと決まったら準備をする」

「はい!! 着替えてきます。シャルロッテさんも一緒に行きましょう」

「えっ? 私もでございますか?」

「はい。だって、一緒に行きたいから。もしかして忙しかったですか?」

「いえ。仕事はお二人をサポートすることでございますから空いていおります。ただ、誘われると思ってもみませんでしたから少々驚いて。はい。ご一緒に散策を行かせていただきます」

 シャルロッテが一緒についてくることとなり嬉しそうにするティア。

「ほら。二人とも。俺も着替えるから出ていってくれ」

 レンは二人を部屋の外に出させて着替える。

 着替え終えて三人で街に出る。

「わぁ。前見た時の飾りが結界の魔力に反応して煌めいて」

「青色の炎が以前の結界に加わって、星のようで」

 女性二人は街に飾られた装飾に目を魅かれて表情を輝かせていた。

「俺の魔力が悪い影響が出なくてよかった」

 飾りは数日で片づけられるだろうが、結界は少なくとも一年はあのまま。見るに堪えない物だったら批判を受けたかもしれないので綺麗だと思えるものでよかったと思うレン。

「レンくん。私、ナイフを貰った店行きたいです」

「あそこか。わかった。行こう」

 三人でナイフを受け取った装飾店に向かう。

「あら。あんたたち。いらっしゃい。と、そっちはイングリットちゃんの従者の方だね」

 ベルタが三人を出迎える。

 ティアはベルタが上機嫌なのに気がつきレンに目線を送る。

「何かいいことでも?」

「ああ。イングリットちゃんがさっき来て。また来ることができるって伝えに来てね」

 その言葉を聞いてティアとレンはシャルロッテのことを見る。

 シャルロッテは知らないというように首を横に振る。

「お忍びってことか。あの皇女。終わった途端に」

「あんた。イングリットちゃんが言っていたけど凄い活躍だったってね」

「どんな話を聞いたんだ?」

「イングリットちゃんを狙う賊からイングリットちゃんを命がけで守って、宝珠の力が奪われてしまうけど、初代皇帝様の魂が助けてくれて、賊を倒し結界を張り直して、帝都に来る魔獣の大群を殲滅したって。イングリットちゃんが興奮して言っていたわ」

「……」

 それを聞いてレンはどう反応していいのかと困っていた。

 ディアナが黒幕だったとは世間に言えないから、架空の賊を作るしかないがそういう話でいくのかと思う。

 皇帝の身内に殴られ、大精霊に殺されたことも秘密にしておくということ。

 仕方がないが給料は多めに払われるのだろうかと不安に思うレン。

「あの。このナイフ凄く役に立ったのでお礼とこれをお返ししようかと」

「あら。うちの人もあげたつもりだったんだけど。役に立ったならよかったわ」

 ティアは宝石の刃のナイフをベルタに返す。

 するとベルタは店の奥に向かい、カールを呼んでくる。

「よお。大将じゃねぇか」

 大将とは何なのかと思うのだがレンの呼び名だろうと思い気にしない。

「あんたのナイフ。役に立った。返すのと礼を言いに来た」

「そうか。俺としちゃあ返してもらわなくてもよかったんだがな」

「だったらイングリットに渡せばいい」

「そうだな。あんたたちには感謝している。上手く伝えられていないと思うがこれでも凄く嬉しいんだ」

「カールさんが嬉しそうなのはわかります。良かったですね」

 ティアが笑顔を向けるとつられてカールまで笑顔になっていた。

 あの強面職人がティアによって絆されている。よほど心に余裕ができたのだろう。

 二人に別れを告げて店を出て街を歩く。

 すると見覚えのあるシルエットが見える。

「あれ。クラウスさんとカイさんですね。何か食べているようです。あれは何の店ですか?」

「あれは……香辛料を使った料理が人気の店でございます」

「香辛料……もしかして凄く辛い料理ですか?」

「はい」

 三人はどんな料理があるのかと近づくと、クラウス達もレン達に気がつき手を振ってくる。

「よう。兄弟」

「レンだったか。怪我はどうだ?」

 二人に気さくに声をかけられるが、レンはどの口で言っているんだと二人を半眼で見る。

「おかげで食い物は身体に優しいのしか食えない」

「そうか。それは残念だ。ここのスープが絶品で、お前が辛い物好きだという話だから食わせてやりたかったが」

 そう言いカイはスープを口に運ぶ。

 それを見てティアとシャルロッテは顔を背ける。だがレンはなるほどと皿の中を見る。

 マグマのような色と見た目をした液体が煮えたぎっていた。さらに臭いは唐辛子の刺激臭が漂っていた。

 到底人が食える物ではないと思える。

「中々美味そうだ」

「そうであろう。お前も――」

 カイがスープを薦めようとするとティアとシャルロッテがレンの前に立って防ぐ。

「レンくん。駄目です。そんな危ない物。何か美味しい物を作りますから諦めてください」

「ティア様がおっしゃる通りでございます。帝国にはそれよりもレン様が好む物がございます。いえ、私がお作りします」

 二人は絶対にレンにスープを食べさせないと色々言う。それに対してレンは苦笑いをして答える。

「体調が万全じゃないから食べないって」

 レンの言葉を聞いて二人はほっと安心したように息を吐く。

「そうか。それは残念だ。レン、ティア。手を出せ」

 どういうことなのかと二人はわからないまま手を出す。

 カイは二人の手の平に橙色の結晶を渡してくる。

「これは何ですか?」

「わかりやすく言うなら許可証みたいなものだ。大精霊は力を認めた人間に対応した属性の結晶を渡す決まりになっている。それを握りつぶせば地の力を今まで以上に使うことができる」

「あの。私は何もしていませんよ?」

 カイに力を示したのはレンでティアは戦っていない。

「ティア、お前はレンを信じる心と最後の隙を狙う勇気を見せた。それで十分だろう?」

「ティアがあそこで出なかったら上手くいかなかった。だからティア、二人の成果だ」

 レンの言葉も加わりティアは感極まったというように泣きそうな顔で結晶を胸の前で握る。

「はいっ!!」

 レンはティアの頭を撫でた後カイの方を見る。

「それで握りつぶせばいいんだよな」

「ああ。軽く壊せるはずだ」

 二人は同時に頷き結晶を握る手に力を入れる。

 すると砕きサラサラと砂のようになり消える。

「どうだ?」

「なんだか変な感じです。力が湧いてくるような。声が聞こえるような。眩しいような」

「……俺は特に。個人差とかあるのか?」

「基本ティアのように今まで以上に精霊や自然を感じやすくなるが。魔法の腕がそこまで達していないからだろうな」

「……魔法は苦手だ」

「私が教えますから。そんなにも拗ねないでください」

「ティアの言う通りだ。今はその域に達していないが魔法の腕が上がれば効果がある。そう落ち込む必要はない」

「わかった。ティア、今度基礎の辺りから教えてくれ」

「はい。魔法は任せてください」

 ティアはレンに教えることができると嬉しそうにしていた。

「ありがとう。確かに受け取った。俺たちも飯食ったり街を見て歩いたりするからもう行く」

「そうか。共和国からの勇者たち。帝国の祭りを楽しんでくれ」

「はい。それではまた」

 カイとクラウスと別れて三人で歩く。

 するとティアが思い出したように話しかけてくる。

「あの。そう言えば今思ったのですが、最後のクラウスさんの矢、あれレンくんに向けてじゃないってどうしてわかったのですか?」

「あいつが自分は妹の味方だって言っていた。だから救うって示せば味方になるって思った。正直賭けだったな」

「なるほど。隠れて通じていたとかではないのですね」

「ああ。ティアには隠し事をしない。そういう作戦ならちゃんと伝える」

「ですね。シャルロッテさん、昼食おすすめの場所はあります?」

「オススメ。ティア様、苦手な物はございますか?」

「基本的にはないですが凄く辛い物とかは苦手です」

「はい。では、私のオススメの店を紹介させていただきます」

 シャルロッテの案内で二人は少し古いが洒落た喫茶店のような店にやってくる。

「ここは?」

「伝統的な帝国料理を出してくれる店でございます。喫茶店もしているため珈琲などもこだわっています」

「なるほど。それは楽しみです」

 ウエイトレスの案内で三人はテーブル席に座る。

 渡されたレシピを眺める。

「レンくん。どれにします?」

「どれも知らない料理だが絵を見たところ美味そうだ。悩むな」

 味覚があれば大量に頼んでいただろう。

「そうですよね。帝国の料理は美味しそうなものばかりで」

「なら。複数頼んで分け合うか?」

「それいいですね。えっとそれじゃあ、私はポテトのオーブン焼きとヴァイスブルストを茹でたものにします」

「そうか。ならマウルタッシェとグラーシュ、あとはプレッツェル」

「シャルロッテさんはどうします?」

 ティアが声をかけるがメニューを見つめて固まっていた。

「シャルロッテどうした?」

「あっ、いえ。何でもありません。ポテトサラダとザウアーブラーテンを頂ます」

 慌てて首を振りメニューを選ぶ。

「飲み物はいかがします?」

「酒が合うのだろうが医者から止められている。オススメを頼んでくれるか?」

「私もシャルロッテさんのオススメがいいです」

「かしこまりました」

 シャルロッテが注文すると先に飲み物がやってくる。

「珈琲か」

「はい。レン様には香りのよい物を、ティア様には苦さが少なく飲みやすい物を頼ませていただきました」

「なるほど」

 レンはそのまま珈琲を飲む。

「久しぶりに珈琲を飲んだが中々美味い」

「ですね。凄く飲みやすいです」

「お口に合ってなによりでございます。帝国は紅茶よりも珈琲を飲む方が多いのでこのような店では豆もこだわっております」

「なるほど。だから美味しいんですね。シャルロッテさんはどんなのを飲んでいるのですか?」

「初めてこの店で飲んだ珈琲を飲もうかと思いそれを注文しました」

 その初めての珈琲がどんなものなのかと二人はシャルロッテのカップを覗く。

 ミルクコーヒーだった。

「子どもの頃に飲んだ物でございます」

「思い出の味ですね」

「はい」

 シャルロッテは昔を思い出して少し表情が柔らかくなっていた

 談笑をしている間に料理が次々と運ばれてくる。

 想定していたよりも量がありティアが食べきれるのか心配だった。

「わあ。凄く美味しそうです」

「ティア。好きに食べていいからな」

「はいっ。レンくんもどうぞ」

 レンはポテトのオーブン焼きとヴァイスブルストを一つずつ貰う。

 ポテトのオーブン焼きはハーブが乗っており、齧るとカリッと中はホクホクとなっていた。

 ヴァイスブルストはシャルロッテの説明を受け、皮をナイフで破り肉を中から取り出し、マスタードをつけ食べる。

「パセリの風味に新鮮な豚肉、それにマスタードが合わさり美味いのだろう。それに塩味のプレッツェルを合せて食べると酒が欲しくなるのもわかる」

 ティアのおかげで味が少しだけわかるようになったのもあるが帝国の料理がレンの口に合うのかかなり好みだ。

 他の料理はどうなのかとマウルタッシェを皿に乗せる。

 茹でてあるパスタ生地をナイフで切ると中から引き肉と玉ねぎほうれん草の練り物がでてくる。

 パスタ生地と一緒に中身を食べる。

「なるほど。肉団子をパスタ生地で包んで鶏ガラスープで味付けしているのか」

 グラーシュは牛肉、玉ねぎ、パプリカのスープ。

 紅いのだが味は辛くなく温まる味。

「美味しいですね」

「そうだな」

「はあ。スープ温かくてほかほかです」

 ティアがスープを飲んでほっこりしているのでレンは小さく笑う。

「レンくんだってほかほかしています」

 ティアは少しだけ拗ねたように頬を膨らませる。

「ティアが可愛くてな。つい笑ってしまった」

「ならいいです」

 そんなようなことをしながら皿にあった料理を食べ終わる。

「はあ。帝国料理。量も多かったですけど味が美味しくていっぱい食べちゃいましたね」

「そうだな。俺もいつも以上に食べた」

「ご満足していただけたようで何よりでございます」

「いい店です」

「はい。私もたまにしか来ることができませんがいい店でございます」

 すると店主らしい老人がやってきて三人に珈琲を出す。

「ありがとうございます」

「いえいえ。懐かしいお客様でございますから。シャルロッテ様、いらっしゃいませ」

「お久しぶりでございます。最近は仕事が忙しく落ち着く暇もありませんでしたから」

「皇帝陛下の侍女ですもの。お忙しいでしょう。やっと落ち着いたというところでございますか?」

「はい。この方たちのおかげでございます」

「なるほど」

 そう言うと老人はレンたちのことを見る。

 一度小さく笑うともう一度シャルロッテのことを見る。

「ほっほっほ。長く生きていると面白い人に会うものですな。どうもレン様。噂はかねてから聞かせていただいております」

「そうか」

「これはサービスさせていただきます」

「ありがとう。ここの珈琲は美味いから凄く嬉しい」

 レンはそう言うと貰った珈琲を飲む。

「美味しいですね」

「そうだな」

 二人が珈琲を飲んでいる間に老人とシャルロッテの会話が終わり、老人が一度二人に挨拶をしてカウンターに戻っていく。

「レンくん。また帝国に旅行するときは絶対に来ましょうね」

「そうだな」

 二人は雰囲気の良い店で気に入りまた来ることを約束した。

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