続☣☣目から鱗の雑学エッセイ集☣☣(^_-)-☆

コラーゲンは取り込めない（似非科学）

ネットで”コラーゲン”と検索すると殆どサプリか化粧品のサイトですよね(笑)

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人の皮膚・血管・じん帯・腱・軟骨などの組織を構成する繊維状のたんぱく質です。人間の場合、体内に存在するすべてのたんぱく質の約30％を占めており、そのうちの40％は皮膚に、20％は骨や軟骨に存在し、血管や内臓など全身の組織にも広く分布しています。

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とまあ、どのサイトにもそう言う説明があるんですよね・・

いや、この説明はほぼ正しいですよ。

問題なのはこの先なのです。

だからコラーゲンのサプリを飲みなさいって？！

当社のコラーゲンは微粉末だから吸収されやすいって？！

いやいや・・そんな素人騙しな事を・・

まるで科学のように解説するとは・・(笑)

コラーゲンは、タンパク質の1種です。

タンパク質はアミノ酸が数多く連なった物質で　 その数は1000個を超え、分子量は約30万と非常に大きな分子なんですよ。

そんな大きなものは体に取り込めないのです。

いや・・

まずタンパク質とアミノ酸の関係を説明しますね・・

アミノ酸はタンパク質の最小構成要素です。

「アスパラギン酸」とか「アルギニン」とか「グルタミン酸」とか・・

アミノ酸と言っても20種以上あるのですがね・・

それらのアミノ酸を繋いで様々なタンパク質が作られます。

タンパク質とは数種類のアミノ酸が鎖状に多数連結してできた高分子化合物で・・生物の重要な構成成分のひとつなのです。

分かりやすく言えばタンパク質は建築資材のような物なのです。

そのタンパク質の一つがコラーゲンなのです。

積み木って知ってますよね？

あの積み木の一片がアミノ酸です。

あれを千個から数千個積み重ねて　コラーゲンなどのタンパク質はは出来ているのです。

コラーゲンは高分子化合物ですから・・

水を入れて加熱すれば・・

水が多いとゼリー状になり・・

少ないと自転車のタイヤのような材質になります。

タンパク質では有りませんが、よく似た性質を示す物に澱粉が有りますよね。水が多いとプリン状になったり　わらび餅とかグミに成ったり、水分量が少ないとカチカチの餅になります。

澱粉は水分量で性質が劇的に変わりますよね。ああいう物を高分子化合物と言うのです。コンニャクとか寒天や・・プラスチックなども高分子化合物になります。

高分子化合物は一定間隔で並ぶことにより性質が変わるのです。

例えば・・

校庭で子供たちが整列しているのを想像して下さい。３メートル間隔だとゼリーで1メートル間隔だと餅状になり　20センチ間隔だとタイヤ状で　1センチ間隔だと石のようになります。

高分子化合物はタンパク質だけではなく様々な物が有りますが、石油由来の製品は高分子化学の発達によって我々の社会を豊かにしました。

牛乳パックの紙容器が水漏れしないのも高分子化学の恩恵なのですよ。

生物は、我々人間もキノコや植物も、細菌やウイルスも　タンパク質の高分子化合物としての性質を利用しているのです。

でね・・

タンパク質はサイズが大きいのです。

コラーゲンは300nmも有るのです。

ああ・・ナノメートルって・・

ナノメートルは10億分の1メートルですから・・

ミリで言えば0.000001mmって事ですよね(笑)

いや・・

こんな解りにくいと言うか・・

最近ナノとか言い過ぎですよね・・

たぶん誰も解って無いですよ・・

それを解ったように説明し、解ったように聞く(笑)

これが現代社会なのです。

・・無茶苦茶だ・・(笑)

まあ、それは置いておきましょうか・・

ともかく大きな物は体に入りません。

入っちゃあマズいのです。

花粉やバイ菌などが入りますからね・・

いや・・

食べた物は腸から直接に毛細血管には入らないですからね。

細胞壁から吸収するのですから・・

細胞膜を通すのですよ・・

水ですら浸透圧で細胞膜を通すのです。

だから大きなサイズでは通らないのです。

タンパク質は胃で溶かしてアミノ酸サイズにして取り込むのです。

コラーゲンも　アミノ酸サイズに溶かされて吸収されます。

で・・

そのコラーゲン由来のアミノ酸を使ってコラーゲンが再構築されるのかと言えばそうでも無いのです。

考えてみて下さいよ・・

牛とか馬は肉もコラーゲンも食べませんが　大きな骨格をしていますよね。その骨と筋肉を繋ぐのはコラーゲンです。もちろん皮膚もそうなのですが・・

牛や馬は草から得たアミノ酸からコラーゲンを合成しているのです。我々人間も同じです。コラーゲン由来である必要は有りません。

この辺りの話はネットで検索してもサプリに誘因するような話ばかりで、まともな情報には行き着きません。Wikipediaですらサプリ関連となると　まともじゃあない(笑)

少なくとも私ぐらいの知識量の方ならサプリの宣伝は・・

あれは・・

似非科学（えせかがく）だと言いきれますよね・・(笑)