宮形星
「きっとこの二人は付き合ってるんだろうな。」
俺の友達は二人いる。美和と堺だ。この二人、絶対付き合ってる。
恋愛の話とか何故かするし、勉強とか頑張ってるし。赤と言ってあの二人にはこれといった接点はなさそうだし。
‥‥‥もしかして二週目とかだったりして、んなわけないか。そんな経験があったらいろいろ教えてほしいな。
とりあえず誰かに今思ってることを話したいと電話をかけてみることにした。
「あ、渡張?起きてる?久しぶりに声聞きたくてさ。」
「起きてるけどうるさい。寝ようと思ってたのに。」
「ごめんて。最近元気?電話かかってこないけど。」
「私の方からかけたことあったっけ?」
「はいはい。無かったですなかったです。」
「認めたらよろしい。」
「俺の友だちの話なんだけどさ。」
「うん。」
「女友達と男友達がいるんだよね。」
「うん。」
「そのふたりがさ付き合ってるんじゃないかなって思ってて。」
「なんでそう思ってるの?」
「勉強とかめちゃくちゃ頑張ってるし。」
「ん。」
「運動も頑張ってるし。」
「ん?」
「やっぱり付き合ってるんじゃないかな?」
「ちょっとごめん。私、馬鹿なこと言っていい?」
「何?美和が馬鹿とかいう言葉を使ってるとこ見たこと無いんだけど。」
「別にいいでしょ。」
「いいか。」
「たぶんループしてるよ。その二人、」
「‥‥‥?」
「だから一回経験してるんだって。」
「なわけないじゃん。」
「あんたはそう思うけどさ。」
「日本語で喋って?」
「日本語だよ一応。」
「つまり?」
「はぁ‥‥‥その二人って逆峯と三鷲って名字だったりする?」
「そうだけど。あったことあるの?」
「‥‥‥私が昔に送った。」
「そんなことできるわけ無いだろ?」
「その気になったらあんただって昔に送れるんだけど何年がいい?」
「別にいらないです。」
「あっそ、じゃあ寝るからね。」
結局謎なまま終わってしまった。あいつが夢現なことが言い始めたことが原因だろう。
とりあえず明日辺りにあの二人に行ってみようかな。いや、渡張にも相談したほうがいいかも?
いや、どうでもいいか。そうだな。取り敢えず今日は寝ることとして、明日はどうしようか。誰かと遊びたいけどな。もう期限が迫ってきてるし。あともう少しだけ書いて今日のところは寝てしまおうか。
いきなり脳内に思い浮かんだ、ありえないことが現実的になってしまうかもしれないという世界の変化が自分を狂わせ続け時に人を壊す分子的な活動を始める。
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