ミミズクと馬と冬競馬と実況と

15：25 発走

　各馬続々とゲートイン。

　そして最後の18番エマユーリンがゲートインしました。

　さあ夢をのせ、希望をのせ、ミミズクをのせた若き18頭、スタートしました。18頭綺麗にスタート。

　先頭争い3番オルテンシア、4番シックスセカンドが前に出る。あっと大外から18番エマユーリンが切り込んで前に行く。いつもは後方からの競馬だが、これも作戦の内か。その後ろ13番ハナマル、5番ゾワゾワ、9番サクラナイト、10番ニホントイッポン、14番トリ、16番ゴールデンライン、その外7番キンバリーラック、1番メンチン、8番スネークエレベータ、11番ドライディッシュ、12番ハマストーリーが続く。

後方馬群、15番パンチクラフト、17番イッカクノトリ、6番シントーウィン。

殿（しんがり）は2番チッコウノケイコウが1コーナーカーブへ。

　先頭馬群、先頭替わって18番エマユーリン、2コーナーカーブ。続いて3番オルテンシア、13番ハナマル、4番シックスセカンド。少し離れて10番ニホントイッポン、16番ゴールデンライン、並んで14番トリ。

　向こう正面先頭エマユーリン、エマユーリンが馬群を引っ張る。2番手は3番オルテンシア、すぐ外4番シックスセカンド。1馬身程離れて13番ハナマル、5番ゾワゾワ、10番ニホントイッポン、9番サクラナイト、16番ゴールデンライン、14番トリ。先頭、1000m59秒1とハイペース。その馬群1馬身離れて1番メンチン、1番人気7番キンバリーラック、12番ハマストーリー、8番スネークエレベータ、15番パンチクラフト、2番チッコウノケイコウが徐々に上がってきた。後ろ17番イッカクノトリ、最後尾は6番シントーウィン。展開は縦長に。

　先頭エマユーリンが3コーナー入ってすぐ後ろゾワゾワ、その外9番サクラナイト。キンバリーラックは6番手。2番チッコウノケイコウは8番手まで上がってきた。

　4コーナーカーブから直線手前、先頭は依然18番エマユーリン、R.B.ブッコロー。半馬身離れて5番ゾワゾワ。キンバリーラックが外から仕掛ける。エマユーリン、ブッコロージョッキーまだ先頭だ。2番チッコウノケイコウも追い上げて来てる。

　エマユーリン逃げる。エマユーリン逃げる。キンバリーラックとチッコウノケイコウが追いかける。ゾワゾワが下がっていく。

　3頭の勝負になった！エマユーリン、キンバリーラック、チッコウノケイコウ。外2頭エマユーリンにを差せるか。

　先頭、依然エマユーリン。差せるかキンバリーラック、チッコウノケイコウ。

まだエマユーリン！まだエマユーリン！！エマユーー－リン！！！

　勝ったのはエマユーリンだ！エマユーリンが逃げ切った！なんとエマユーリンがそのまま逃げ切った！ジョッキーブッコロー右羽でガッツポーーズ！！

　2着は7番キンバリーラック、3着2番チッコウノケイコウ。タイムは2分00秒5、レースレコードです！

　R.B.ブッコロー騎手、観客席に羽を振ります。

　中山競馬場には割れんばかりの拍手が起こっています。今、怪物の誕生を祝福しています。

　競馬の歴史が変わりました。

　競馬の常識を覆した2人は今、競馬の歴史を覆した。

　おめでとうエマユーリン。

　ありがとうR.B.ブッコロー。

　また来年、みなさんお会いしましょう。

　良いお年を―。