第7話

 チャイムが学校に鳴り響く、どうやら今日は帰宅の時間となった。

 香奈は、仲良くしている教師とも話を終えて、陵と待ち合わせをした場所へ向かうことにした。


 同時刻、自習室にいた彼も鳴り響くチャイムと自分の持っているアラームの音で自習室から出て、香奈との集合場所へ向かった。


彼が集合場所に行くと、まだ彼女は来ていない様だった。スマホを開き、その場で待つ。すると、数分後に香奈も来た。

「ごめんね−!遅れた、待ったかな?」

「いや、待ってないよ、僕もちょうど今さっき来たとこだし。」

「そっか、良かった!んじゃ、帰ろ!」

「ああ、そうだな」

屈託のない香奈の笑顔につられて、彼も思わず微笑んだ。

そんな2人を見守るように夕日が2人の影をつくっていた。

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