8、盾役の作り方

 キャラクターの育成、最後は盾役の作り方です。

 ここでいう盾役とは、序盤に一発受け止めただけで十分、あとは死んでしまっても構わないというような、初心者の使う盾騎士ではなく、最終盤でも上層階でも、しっかり姫と他の騎士を守って簡単には倒れない、スーパーブロッカーのことです。

 まず装備品としては、武器に盾は当然として、頭と体は騎士用の防具が良いでしょう。

 騎士の防具と武士の防具のセットが用意されているのですが、騎士が防御重視、武士が攻撃重視です。

 このうち武士の防具セットは、攻撃重視と言っても物理攻撃重視になりますので、正直シーズン0では価値がありませんでした。

 この辺りの比較画像も、後程公開します。


 盾役をやる上で、幾つか手法が考えられます。

 何話か前にも書いた通り、自分は「麻痺盾」をやっていました。

 こういう「デバフ盾」も一つのやり方ですが、その分、防御系に回す付加が減り、死にやすくなります。

 この場合は色付きの盾ですね。

 もう一つが本格的な盾役で、攻撃や足止めやデバフは一切考えません。

 ただひたすら防御に徹する騎士、本格的な盾役で、その場合は無色にするのが良いでしょう。

 理由は、無色の場合、付加の枠が一つ多くなるからです。

 色付きの武器に付く「属性」、色付きの防具に付く「属性強化」の枠が空いて、代わりに「前列激化」「後列鈍化」が入るのですが、こちらは必ず付くわけではないため、他の付加に回る可能性が高くなります。

 デバフ盾はバランスが難しく、検証が不足しておりますので、今回は完全なブロッカー、「無色盾」で話を進めましょう。


 盾役 (無色盾) に必要な付加は、「防御力」と「HP」と「属性耐性」の3つだけです。

 防御力は、頭と体の装備品のベースと、一部の装備品に付加される「防御」の合算で決まり、敵の物理ダメージを減少させます。

 属性耐性は、敵の属性攻撃ダメージを減少させます。

 属性ダメージ攻撃をしてくる敵と、物理攻撃しかしない敵がいて、どちらかと言うと物理の方が多い印象ですが、属性耐性を上げておかないと、いくらHPがあってもあっさり死んでしまいますので、気を付けましょう。


 盾には2種類、「バックラー」と「盾」が用意されています。

 有色の場合は、炎、氷、雷は「盾」が強くなり、麻痺、毒は「バックラー」になりますが、今回は無色盾ですので関係ありません。

 そうなると付加がどうなるかだけ比較して、どちらが良いのかという話になってきます。

 検証画像はまた後程として、両者の違いだけ記載します。

 バックラーの方は、属性耐性が非常に高くなります。

 一方の盾の場合、防御力上昇が非常に大きく、HP上昇も大きい数値が付きます。

 それ以外の部分は、両者に違いはありません。

 騎士の頭の防具「ヘルム」は、HPの上昇が大きく、属性耐性はやや上昇幅が少ないものの悪くない数値が付きます。

 騎士の体の防具「アーマー」は、HPの上昇幅が最高で、属性耐性は最悪です。

 どちらもHP重視で付加するのが良いでしょう。

 そうなると、属性耐性が上昇しない、という結果になってしまいます。

 従って、無色盾でやる場合、武器をバックラーにして、ここに属性耐性を目いっぱい付けるのが良いでしょう。


 最終装備としては、無色のバックラーに属性耐性を4つ。

 無色のアーマーとヘルムにHPを各4つ。

 または無色のヘルムにHPと属性耐性を2つずつ。

 といった形になると思います。

 但し、狙った4つを重複させるのは、3つ重ねるより出にくく、難易度が高くなります。

 そこまで拘って作らなくても、バックラーに属性耐性3つ、ヘルムとアーマーにHP3つずつ、といった辺りで妥協をしても、まず簡単には死なない、立派な壁役が出来ると思います。


 なお、個人的な経験則、麻痺盾をやっていた時の体感ですが、属性耐性が500、HPが1000~1500前後あれば、そこそこ盾役として活躍出来ます。

 属性ダメージで一撃死、または瀕死になる場合もありましたので、属性耐性はもう少し高めが良いかも知れません。

 デバフ盾の場合、残りの部分を知力全振りにすれば完成です。

 頭には騎士のヘルムではなく、魔法職の帽子でやっていました。

 理想的な装備を追求するのであれば、武器はバックラーで属性耐性+知力、頭は魔法の帽子で知力3つ、体は騎士のアーマーでHP3つ、といったところでしょうか。

 もちろん、全て属性を統一して下さい。


(ダメージ計算の仮説その2へ続く)

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