本当の気持ち
「ほ、本気で言ってるの、、?」
「はい!」
「かなり厳しいと思うけど、、」
「先輩ならやってくれると私、信じています!」
「わかった、、、何とかしてみるよ、、、」
生徒会の補佐なんて前代未聞のことなのにさらにそれが2人となると流石の日和も現実逃避をしたくなっていた。
しかし穂乃果の日和をできると信じている眼差しに日和はノーとは答えられなかった。
「ねぇ、ひーちゃん私にひとついい案があるんだけど」
「どんな案?」
「次の生徒会選挙まで陽介くんは日和の補佐、穂乃果ちゃんは私の補佐ってことでどう?」
「なるほど!さすがとわちゃん頭良いー」
「ちょっ!?ひーちゃんいきなりだきつかないで!」
とわ暑苦しいのか勢いよく抱きつく日和を引き離そう奮闘していた。
その光景に過去の出来事を思い出したのか穂乃果が「ひっ!?」と短い悲鳴をあげていた。
「ふぅ〜堪能した〜。じゃあ先生に伝えてくるわ。」
どうやら抱きついていたのは私欲もかなりあったようで日和は満足した様子で教室を後にした。
「一年の亀野陽介です。よろしくお願いします。」
「同じく一年の岩村穂乃果です。よろしくお願いします。」
「それじゃあ2人とも正式に生徒会の補佐としてこれからよろしくね。」
「「はい!よろしくお願いします」」
かなり早く承認がおりたなぁと思いながら陽介は穂乃果と共に生徒会のメンバーに挨拶をしていた。
生徒会補佐が承認されたことは生徒会加入の話をした翌日の昼休みにすでに日和から聞いていた。
その時は日和が陽介と穂乃果を見つけた瞬間ウサギのようにご機嫌よくスキップして教えてくる姿はとても可愛らしく陽介は印象に残っていた。
「それじゃあ、生徒会メンバーも1人ずつ自己紹介してくれるかな?」
「わかりました、俺の名前は
日和が生徒会メンバーも自己紹介しようと声をかける中我先にと太陽は自己紹介を始めた。
太陽は名前とは裏腹に見た目は無愛想な雰囲気をまとっているクールなイケメンだ。
そしてなにより太陽は男でも見惚れるほどのイケメンだ。
「2人とも私ととわのことは知ってるから次は萌ちゃんの番ね!」
「は、はいっ!」
日和に萌ちゃんと呼ばれた女性はビックッ体を震わせながら返事をした。
「お、同じく2年の
目線を泳がしながら自己紹介をした萌香は黒い長い髪に丸眼鏡をしたコミュニケーションが苦手そうな女の子だ。
「私たちは人数こそ少ないけどみんなすごいからちゃんと生徒会が機能してるんだよ。」
「自分でいっちゃ台無しだよ、、、」
「そうだな、はっはーー!」
「日和さんたちはすごいですけど私はそんなことないですよ、、、、」
みんな優しそうで個性豊かなメンバーであり陽介はこれからの学校生活に期待を膨らませていた。
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