第8話 エピローグ

 それからぼくたちは、二人で地上を目指した。


 道子さんのおかげで安全かつ最短のルートを進めたので、危険は皆無と言ってよかった。たまに、どのルートを選んでもモンスターと遭遇することになるケースがあったが、身代わり玉を使って突破した。


 ぼくたちは二日とかからずに、地上へ到達した。


「――じゃあね! 助けてくれて本当にありがとう!」

「こちらこそ、色々と話を聞いてくれてありがとうございました!」

 ぼくと道子さんは、ダンジョンの入り口で別れた。

 食事に誘ったのだが、村にいる両親が心配しているだろうからと言って、断られてしまった。彼女の帰宅が遅れてしまったのは、ぼくのせいだ。それ以上強く誘えるはずもなかった。


 去っていく彼女の背中を見ながら、ぼくはまた近いうちに彼女に会える気がしていた。


 おそらくはダンジョンで。


 そのときは、彼女をパーティーに誘ってみるのはどうだろう。

 もちろん、彼女には農業があるから、毎日一緒に潜るというわけにはいかないだろう。

 時々でも構わない。彼女と一緒にダンジョンを冒険できたら、どれほど楽しいだろうか――。


 これからの冒険に思いをせながら、ぼくは帰路についた。


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ダンジョンガイドの道子さん まにゅあ @novel_no_bell

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