(二)-5

 その後、居酒屋での一次会が終わり、二次会に行くことになった。愛希子はもっと話をしたかったが、郁美はもう帰ってしまうという。連絡先を確認し合って、愛希子は郁美と別れて二次会に行った。

 出席者の約半数が、歩いて五分ほどの所にある「ウイング」というカラオケ屋に入り、三時間、みんなで歌い合った。学生時代に良く聞いたあの曲や、当時流行っていたCMソングなどを歌っては聞き、当時のことを思い出すなどして、皆楽しんだ。

 そうして二次会もお開きになったところで酔いが回ってきた愛希子は帰ることにした。当時仲良かったグループはさらに三件目に行くという。

 そうしてここで別れる愛希子たち数人と、三次会グループの面々は、実際にはそんなこと考えていないにもかかわらず酒の勢いを借りてそれぞれの今後の活躍を祈りながら、別れた。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る