【ホラー】求明会話（ぐめいかいわ）

第一回AI短編小説コンテスト用プロンプト

展開に詰まった時やアイデアが欲しい時にAIを使用しました。

良さそうな結果が出るまでAIのべりすとで何回か出力し、良かったものを加筆修正して利用。そのまま使えそうな文はそのまま使いました。

文体は割とこちらのを真似してくれます。

以下は、同一の入力に対して複数回AIのべりすとで出力して、その中で一番良かった、参考になった出力結果を記載しています。一応物語の順番通りに並べてあります。

入力文の書き方について：AIのべりすとに小説の冒頭から全文入力に渡しているので、ここでは冗長になるのを避けるため（前略）で省略し、入力文の終わりの方の文のみを記載しています。

ーーー１章ーーー

【入力】

（前略）

その話を聞いて僕が思うことはただ一つ。

くだらない。

実にくだらない、実に実りない、実に無駄でしかない、ただの噂。

噂は噂でしかなく、噂以上であるはずがなく、噂

《出力》

以上の何かになれるはずもない。

そんな与太話を面白がって話題に上げて広げようなんて、頭が悪いとしか言いようがない。

だから僕はそんな無意味なことに時間を費やさない。

かと言って、他に費やしたい時間が特にあるわけじゃなかったけれど。

ーーー２章ーーー

【入力】

（前略）

日曜のうららかな午後、午後と言ってももう三時をとっくに回っていて、

《出力》

窓から差し込む光は徐々にオレンジ色を帯びてきている。いつもならまだ学校にいて、校庭で友達とサッカーをしているような時間帯だ。なのに今僕は自分の部屋にいる。

部屋にいるのは僕と、僕の妹である衣子無 明梨（いみなし あきり）の二人っきり。

いや、正確に言えばもう一人

～～～～～～

【入力】

（前略）

日曜のうららかな午後、午後と言ってももう三時をとっくに回っていて、太陽も徐々に

《出力》

傾き始めてきた頃合。

「ねえ、ちょっといい？」

自室で勉強をしていると、部屋のドアをノックされた。

返事もせずにドアを開けると、そこには一人の女の子が立っていた。

彼女の名前は衣川明梨（いかわあかり）といって、僕の家のお隣さんであり、幼稚園の頃からずっと

～～～～～～

【入力】

（前略）

クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていたと言ったのはパスカルだけれど、

《出力》

もしそうだとしたら人類の歴史は今とは違ったものになっていたのだろうか？ いや、違うだろうな。だって、今よりもさらに醜い争いを繰り広げているに違いないのだから。それこそ世界大戦のような規模で。きっと戦争をしている余裕なんてないくらい人類全体が疲弊しているはずだ。

人間の本質というものはそうそう変わらない。変わるはずがない。人間の醜

～～～～～～

【入力】

（前略）

クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていたと言ったのはパスカルだけれど、もしそうだとしたら人類の歴史は今とは違ったものになっていたのだろうか？　変わることは変わるだろう。でも、それほど大きく変化したものにはなるまい。そう、今と同じように、どこかしこで争いの火種は燻り、人が殺され、差別はなくならず、

《出力》

人は人を殺し、奪い合い、戦争を繰り返しながら世界は回り続けるのだろう。

結局、人間の本質など変わりはしないのだ。

それが良いか悪いかはさておき、本質というものはそう簡単には変わらないものだ。僕だってそうだ。どれだけ性格を変えようと、いくら世界を知ろうと、僕の根底にあるものは変わらない。変えられない

～～～～～～

【入力】

（前略）

そう、今と同じように、どこかしこで争いの火種は燻り、人が殺され、差別はなくならず、戦争は止められず、奪い合い憎み合い妬み合い嫉み合い

《出力》

殺し合う世の中だったはずだ。そしてそれを嘆く人々は変わらずいて、僕みたいなひねくれ者はきっと何一つ変わらない日常を過ごすのだ。

人間の本質は変わらない。

本質というのは行動規範のことではなく思考様式のことでもなく主義主張思想信条信念などでもなく、もっと概念的で抽象的な観念のことだ。あるいは魂と言ってもいい

～～～～～～

【入力】

（前略）

本質というのは行動規範のことではなく思考様式のことでもなく主義主張思想信条信念などでもなく、もっと概念的で抽象的な観念のことだ。あるいは魂と言ってもいい

《出力》

かもしれない。それが変わらない限り人は変われないし、変えられない。

少なくとも僕の知っている人間は誰も彼もみんなそうだ。

僕自身も含めてね。

「おーい、へいたー」

ふと階下から間延びした声が聞こえてきたので視線を落とすと、そこには玄関先でサンダルを履く明梨の姿があった

～～～～～～

【入力】

（前略）

「この家にはへーちゃんなんて人物は半ダースたりとも存在しておりません。またのお越しをお待ちしています」

「じゃあわたしが今話してるのはだれなの？」

「意図無凡太」

《出力》

「そっかー。でもわたしはへーちゃんに会いたいんだよねぇ～」

「残念ながら現在、平太君は外出中でして、会うことはできません。お引き取りください」

「えー、ならしょうがないなぁ、帰ってくるまで待ってるよ！ わたし待つの得意なんだぁ～！」

「…………」

僕は無言でカーテンを閉めた。

～～～～～～

【入力】

（前略）

「そっかー。でもわたしはへーちゃんに会いたいんだよねー」

「残念ながら現在、衣子無平太は外出中でして、会うことはできません。お引き取りください」

「えー、ならしょうがないなぁ、帰ってくるまで待ってるよ！　わたし待つの得意なんだ！」

「…………」

玄関先で籠城されても敵わない。仕方なく僕は

《出力》

「ちょっと待ってろ」

と言い残して階段を下りていった。

僕が玄関の扉を開けると、明梨が待ちかねたように目を輝かせて抱きついてきた。

「うりゃっ」

そしてそのまま押し倒される。

こいつ……。

「おい、離れろよ」

「え～、だって久しぶりに会ったんだよ？ もう

～～～～～～

【入力】

（前略）

僕が玄関の扉を開けると、明梨が待ちかねたように目を輝かせて抱きついてくる。

「うりゃっ」

僕は用意していたクッションを素早く尻に敷き、そしてそのまま押し倒される。

《出力》

そのまま馬乗りになって嬉しそうにはしゃぐ明梨を見て、僕はため息をついた。

「……お前さあ、いつも言ってるけど、いきなり抱きつくなよ。危ないだろ」

「えへへ、ごめんね。ついね、ついつい癖で」

全く反省の色を見せずに言う明梨に呆れつつ、僕はもう一度ため息をつく。

～～～～～～

【入力】

（前略）

玄関先で籠城されても敵わない。仕方なく僕は「ちょっと待ってろ」と言い残し、手近にあったクッションを引っ掴んで階段を下りていった。

僕が玄関の扉を開けると、明梨が待ちかねたように目を輝かせて抱きついてくる。

「うりゃっ」

僕は用意していたクッションを素早く尻に敷き、そしてそのまま押し倒された。

シャンプーのいい匂いがふわっと香る。

《出力》

「…………」

僕の上に馬乗りになった状態でこちらを見下ろす明梨の顔はとても楽しげで満足気で嬉しそうなものだった。

「ねぇ、今日は何する？ ゲーム？ それともまたマンガ読む？ あ、新しい本買ったから貸したげるね。あと、

～～～～～～

【入力】

（前略）

寺州明梨。

近所の幼馴染で、やたらと僕に絡んでくる変わり者だ。僕に関わろうなんてどんな変人変態変質者でもしないだろうに、明梨はそれをやってのける。

加えて、明梨は僕との距離の取り方がおかしい。

《出力》

他の人間が相手だと、一歩引いて接しているのだが、なぜか僕には妙に馴れ馴れしいのだ。いや、それどころかベタベタとくっついてくるし、すぐ抱きついてくる。

一度理由を聞いたことがあるが、本人曰く『へーちゃんだけは別』だとか。何だそれ。特別扱いされて嬉しいような嬉しくないような、複雑な

～～～～～～

【入力】

（前略）

寺州明梨。

近所の幼馴染で、やたらと僕に絡んでくる変わり者だ。僕に関わろうなんてどんな変人変態変質者でもしないだろうに、明梨はそれをやってのける。

加えて、明梨は僕との距離の取り方がおかしい。

《出力》

他の人間が相手だとそんなことはないのに、なぜか僕には妙に馴れ馴れしいのだ。いや、それどころかベタベタとくっついてくるし、無駄に抱きついてくる。

一度理由を聞いたことがあるけれど、本人曰く『へーちゃんは特別』だとか。

僕には意味がよくわからない回答だった。

～～～～～～

【入力】

（前略）

他の人間が相手だとそんなことはないのに、なぜか僕には妙に馴れ馴れしいのだ。いや、それどころかベタベタとくっついてくるし、無駄に抱きついてくる。

一度理由を聞いたことがあるけれど、本人曰く『へーちゃんは特別』だとか。

僕には意味がよくわからない回答だった。

《出力》

そんな理由で納得できるわけがないのだけれど、何度聞いてもはぐらかされるだけなので、最近はもう諦めて好きなようにさせている。別に害があるわけでもないしな。

そんなことを考えていると、不意に唇に柔らかいものが触れた。

目の前に目を閉じた明梨の顔があった。

キスされているのだと気づくまでに数秒かかった。

唇が離れると、明梨は照れ笑いを浮かべる。

「えへへ、隙あり、だよ？」

その仕草があまりにも可愛くて、僕は一瞬見惚れてしまった。

すぐに我を取り戻し、照れ隠しに悪態を吐く。

「……不意打ちにも程があるぞ」

「だって、したくなっちゃったんだもん」

そう言って、今度は頬に口づけしてくる

～～～～～～

【入力】

（前略）

一度理由を聞いたことがあるけれど、本人曰く『へーちゃんは特別』だとか。

僕には意味がよくわからない回答だった。

特別。

特別って何だ。

他とは違うこと。

明梨にとって、僕は何がどう特別なんだ。

《出力》

いや、そもそも特別なこととは何だろうか？ 例えば家族や友達といった親しい間柄の人間との関係性においてのみ成立するような事柄を指すのか？ それとも世間一般でいうところの友人関係のような関係性のことを指すのだろうか？ わからない。

僕にとって他人とはどうでもいい存在だ。

そんなどうでもいい存在の中でさらにどうでもいい存在であるはずの僕を特別に扱う

～～～～～～

【入力】

（前略）

一度理由を聞いたことがあるけれど、本人曰く『へーちゃんは特別』だとか。

僕には意味がよくわからない回答だった。

特別。

特別って何だ。

明梨にとって、僕は何がどう特別なんだ。

そもそも特別とは何だろうか？

特別というのは、他とは違うこと。

《出力》

その差異が際立っているということであり、それはすなわち普通ではないということだ。普通の基準がどこにあるのかは知らないけれど、普通は皆と同じであるはずだから、違いが際立っていれば目立つのは当然だし、目立ってしまえば異質で異常ということになるのだろう。だから特別な存在というのは通常とは異なる何かなのだと言える。

ではなぜ人は

～～～～～～

【入力】

（前略）

そんなことを考えていると、不意に唇に柔らかいものが触れた。

目の前に目を閉じた明梨の顔がある。

キスされているんだと、どこか遠くの出来事のように感じた。

何の感慨もない。

ああ、またか。

と思っただけだった。

最近はハグに加えてキスもするようになってきた。

別にそれに対して

《出力》

何かを感じるわけでもない。

明梨の唇が触れている間中、僕は何も考えずにただぼんやりとしていた。

しばらくして、唇を離した明梨が上気した顔で訊いてくる。

「へーちゃん、どうだった？」

「……どうもこうも、普通だよ」

「そっかぁ、へーちゃんはいつもそう言うよね」

～～～～～～

【入力】

（前略）

「かけっこか。いいだろう、別に特に望んでいないけれど望むところだ」

僕達は玄関から外に出ると、並んで位置につく。スタートの合図は当然のように明梨がした。

《出力》

「位置について、よーい……ドン！」

瞬間、明梨が地面を蹴った。

砂埃が舞い上がり、土煙が巻き上がる。その勢いはまるでミサイルのようだった。

あっという間に小さくなっていく背中を目で追いながら、僕は呟いた。

「……相変わらず足だけは速いな」

ーーー３章ーーー

【入力】

（前略）

公園でかくれんぼをしたり砂場で山を作ったり、他愛もない遊びをひとしきりしたあと、僕達は並んでブランコに座りながら、黙って

《出力》

夕暮れに染まる空を見上げていた。

いつもならそろそろ帰る頃合だったが、珍しく明梨は立ち上がらず僕の隣でまだ遊んでいたそうにしている。

「……帰らないのか？」

僕が聞くと、明梨は曖昧に頷いたあと、おもむろに口を開いた。

「あのさ、わたし達って友達だよね？」

「……ああ

～～～～～～

【入力】

（前略）

「……ねぇ、へーちゃん」

「うん」

「お母さんとね……ケンカしたんだ」

「そうか」

理由は聞かない。

聞いたところで何かが変わるわけじゃないし、取り立てて興味もなかった。

《出力》

「それで、お前はどうしたいんだ？」

だから僕はそう尋ねた。

すると明梨は少し言い淀んでから答える。

「仲直りしたいけど、どうしたらいいかわからない」

「ふぅん……」

母親の機嫌が悪いからといっていちいち落ち込んでいてはキリがない。そもそも親というのはそういうものだし、どうしようもないものだ。

それを

～～～～～～

【入力】

（前略）

何で明梨にならいいのかわからなかったけれど、とりあえず頷いておいて話を進める。

「明梨、そんなに帰りたくないなら家出でも何でもすればいいじゃないか」

「家出はしないよ。だって、

《出力》

家族だもん」

「……それは君が決めることじゃないだろう？」

僕には関係ないことだ。

僕には関係のないことでいちいち悩むなよ。面倒くさい奴だな、と思う。

そんな僕に構わず、明梨は続けた。

「わたしはずっとあの家にいるけど、いつかは出ていくことになるんだと思う。わたし達は大人になるんだし

～～～～～～

【入力】

（前略）

「何だ、もう立ち直ったのか、早いな」

「わたしにはへーちゃんがいるんだなって思ったら元気出た！」

「そいつは結構なことで」

《出力》

「ねえ、へーちゃん」

「ん？」

「わたし、これからもずっと、へーちゃんと一緒だよね？」

「さあ？ どうだろうね」

～～～～～～

【入力】

（前略）

「そいつは結構なことで」

「ねえ、へーちゃん」

「ん？」

明梨は改まって言った。

「わたしたち、これからもずっと一緒にいられるよね？」

それは。

まるで。

《出力》

これから永遠に別れるような言い方で。

そんな訳ないと否定するには、あまりにも真剣過ぎる口調だったから。僕は咄嗟に言葉が出てこなかった。

だから僕は少し考えてから言った。

「……当たり前だろ」

すると明梨は嬉しそうに笑って言った。

「だよね！ よかったぁ～」

そして僕の方へ手

～～～～～～

【入力】

（前略）

明梨は改まって言った。

「わたしたち、これからもずっと一緒にいられるよね？」

それは。

まるで。

もう永遠に会えなくなるみたいな言い方で。

《出力》

永久に離ればなれになるような口ぶりで。

二度と会えない別れの言葉みたいで。

だから僕は言ったんだ。

『当たり前だろ』と。

そして僕らは別れた。

◆◆◆

あれから数日経ったけれど、結局あれ以来僕は一度も明梨と会っていない。

明梨の母親から電話がかかってきて

～～～～～～

【入力】

（前略）

どうして。

どうしてお前は。

そんな真剣な口調で。

真剣な瞳で。

僕は咄嗟にいつもの軽口が出てこなかった。

だから少し間を開けて言う。

「……それは神様に聞いてくれ」

《出力》

すると明梨は嬉しそうに微笑んだ。

「うん！ ありがとう、へーちゃん！」

そう言って、大きく手を振って駆けていく。夕焼けに照らされているせいか、その後ろ姿はいつもよりも眩しく見えた。

「……さて、帰るか」

僕にしては珍しく素直にそう思った。

◆◆◆

翌日の学校も終わり、

～～～～～～

【入力】

（前略）

どうして。

どうしてお前は。

そんな真剣な口調で。

真剣な瞳で。

急にそんなことを。

そんなことを問うんだ。

ギシリ、と。

噛み合わせの悪い心が、音を立てた。

何かが引っかかっているかのように、

《出力》

軋みを上げている。

痛みはないけれど、不快だった。

ーーー４章ーーー

【入力】

（前略）

実際のところ。

明梨は勘違いをしていただけだ。

僕に勝手なイメージを抱き、勝手に恋心を抱き、勝手に特別な感情を抱いて

《出力》

しまっただけのことだ。

本当は何も特別なんかじゃないんだ。

あの日、明梨が行方不明になったと聞いたとき、僕は本当に心配した。

明梨の母親が警察に届けたと聞いて、胸騒ぎがして、いてもたってもいられなくて、結局、僕も探しに出かけた。

そうしたら、すぐに見つかった。

～～～～～～

【入力】

（前略）

それからというもの、明梨の方が僕を見つけてはそばにいるようになった。

…………。

何でこんなことを思い出しているのだろう。

こんな、どうでもいい記憶を。

僕は何故、まだ覚えているのだろう。

「…………」

未練がある？

失って初めて気づいた？

《出力》

そんな馬鹿なことがあるわけがない。

だって、最初からわかっていたことだ。

僕とあいつは幼馴染だけれど、それ以上でもそれ以下でもない。

たまたま家が近くて、一緒に遊ぶことが多くて、それだけの関係だ。

その関係が変わったことなんて一度もない。ずっと昔からそうだったはずだ。そうあるべきなんだ。

なのに、いつから

～～～～～～

【入力】

（前略）

とどのつまり。

ただ、怖かっただけなんだろう。

他人との関わりの中で。

傷つくことが。

痛みを感じることが、怖かった。

仲良くなろうとして嫌われることが。

仲良くなって裏切られることが。

たまらなく、恐ろしかった。

《出力》

だから、最初から誰にも興味を持たないようにしていた。

そうすれば傷つかなくて済むから。

痛みを知らないまま生きていけるから。……ああ、そうか。

結局。

全部、そういうことだったんだ。

初めから、わかってたんだ。

わかっていたくせに見ないふりをしていただけなんだ。

それなのに、それでもいいと思ってたはずなのに

～～～～～～

【入力】

（前略）

僕の手を握ってくれている。

だったら。

だったら僕のやるべきことは一つだけだ。

今度はちゃんと素直になろう

今度はちゃんと、会話をしよう。

僕の心を常に照らそうとしていた、

《出力》

あの笑顔に応えてあげよう。

もう何も見えなくなっていた僕に、ずっと手を差し伸ばしてくれていたあの子に応えるためにも。

今度こそ、素直になるんだ。

もう二度と、後悔しないように。

二度と、大切なものを失わないように。

そのためにも、まずは――。

「なぁ、明梨」