5#8
俺はマザコンだ。
ママが大大大好きだ。
今までは母親が居なかったから、気が付かなかっただけで俺はマザコンだったんだ。
「ママァッー!」
「あらあら、さっくんは甘えん坊さんですね!さっくんはママになにしたいんですか?」
「ママのおっぱいちゅぱちゅぱしたい!」
「ふふふっ、さっくんはホントママのおっぱい大好きさんですね!ほぉらっ、さっくん専用のママのおっきなおっぱいですよー」
「わぁ!ママのおっぱいおっきい!やわらかいっ!さいこうっ!」
「こらこらそんなにガッツいたらダメですよー。おっぱいはもっと優しくちゅーちゅーするんです」
「はぁい。ちゅーちゅー……ちゅぱちゅぱっ……」
「んっ……あっ……そうですよ……さっくんおっぱいちゅーちゅーするの上手ですねっ。えらいえらい!ンアッ……。……さっくんのちゅーちゅー上手だからママも気持ちよくなってきちゃいました……」
「ホント?それならもっといっぱいちゅーちゅーする!」
「あんっ……!もうさっくんたらっ……♡」
いっぱい甘やかしてくれて、頼んだらなんでもしてくれる聖歌ママが大好きだ。心の底から愛してる。このままずっと一生死ぬまで一緒に居たい。離れたくないし、手離したくないし、ましてや他の誰かに渡したくなんてない。聖歌ママは他でもない俺のママで俺だけのママなんだ。
「ママ……ママァッー……!アッ……すごっ……!と、とろけるっ……!」
「いいんですよ……んっ……!さっくん……ママで、ぜんぶ……ぜーんぶ……とろけちゃいましょ?ママがぜんぶ受け止めてあげますっ♡」
「ママッ……!うっ……アアッ……!受け止めてッ!俺のぜんぶ……!ママッ!うァッー!」
聖歌ママが大好きだ。
紫音ママが大好きだ。
「皐月、今日もお疲れでしょう?そうですね。特別にマッサージでもしてあげましょう」
「い、いいの……?」
「いいんですよ。皐月はいつも頑張ってるんですから。これぐらい甘えたってバチは当たりません。それに僕も皐月のママなんですから。甘えていいんです。むしろ甘えるのが当然のことです」
「で、でも、俺には聖歌ちゃんが……」
「安心しなさい。聖歌にはちゃんと許可はとってあると言ってるでしょう?聖歌が居ない間は僕が皐月の世話をする。皐月は何も気にせず僕にお世話されて甘えればいいんです」
「……紫音はなんで俺にそんな良くしてくれるの?」
「わかりませんか?普通に考えて嫌いな相手にここまでの事はしません」
「そ、それは……」
「そういうことです」
「そっか……」
「それではお風呂に行きましょう。ローションも持ってきたのでコレを使ってマッサージします」
「ちょっー!?あっ、ま、まって……!アッーーー!!!」
どうしてか理由はわからない。わからなかったが紫音ママは俺に好意を向けてくれる。それが嬉しくないわけは無い。ただ俺には既に聖歌ママという大事な存在が居る。だから戸惑った。
催眠アプリという要因はあって俺は聖歌ママが居るにも関わらず紫音ママとヤラかしてしまっている。
それに関してはもうゴメンなさいする他ないのだが、紫音ママがゴメンなさいでは済ましてくれなかった。
「既にヤラかしているのだから、2度も3度も、10回も20回も変わりません。いいから甘えなさい」
紫音ママの言葉巧みに流されて甘えた。結構、無茶苦茶な事を自信満々に僕に間違いは無いと語る紫音ママにゴリ押しされた感はあるけども。四六時中一緒に居た聖歌ママと居る時間が減って少し寂しくて流された俺の意志の弱さもある。
そうして気がつけば紫音ママに絆されていた。
「紫音ママッー!」
「こらこら、皐月。いくら僕の事が大好きで、僕が裸にエプロン1枚しか着てないからといって、今は料理中です。料理が終わるまで待ちなさい」
「もう無理だよ紫音ママ!我慢できないよ!料理の前に紫音ママ食べたいっ!」
「まったく仕方ない子ですね。料理が冷めてしまいますが先に相手をしてあげます」
「わーい!なんだかんだ言って甘えさせてくれる紫音ママ大好きっー!」
紫音ママも聖歌ママに負けず劣らずいっぱい甘やかしてくれる。俺はすっかりそれにヤラレていた。
紫音ママも大好き。紫音ママも俺のママ。離したくないし、離れたくない。
聖歌ママも紫音ママもどっちも俺のママなんだ!2人から離れるなんて考えられない!
だから俺は2人のママにずっと俺のママで居てもらうために戦う!
「さっくんには既に私というママが居るじゃないですか!それなのに紫音ママまでママなんてズルいです!紫音ママは私のママです!紫音ママはママに渡してください!」
「ヤダ!聖歌ママも紫音ママも俺のママだ!2人とも俺のママなんだ!たとえそれが聖歌ママであっても紫音ママは渡さない!紫音ママも俺のママだ!」
それが聖歌ママであっても!
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