5#6



「聖歌を家に返せば、生活は何とかなりますね皐月?」


「ああ。今までもひとりでやってきたし、元の生活に戻るだけだから特に問題は無いかな」



とは言いつつも、少し寂しげな表情をする皐月。やはり聖歌が居なくなることが残念なんでしょう。


元から無かったのならともかく、1度でも体験した幸せな生活はなかなか手放し難いでしょう。



「寂しがらなくて大丈夫ですよ。聖歌を指導する傍ら、皐月のお世話は僕がちゃんとしてあげますから。そう聖歌にも許可をとりましたから」


「お世話……そ、その、何から何まで……それは紫音に悪いかなって……」


「言いましたよね?僕も皐月のママになったんです。だから遠慮する必要はありません。皐月は存分に僕にお世話されて、甘えていいんですよ」


「いや、でも、俺には聖歌ちゃんが……」


「……ーー居るにも関わらず僕の処女ぶち破りましたよね」


「ぐふっ……!」


「責任、とって貰うって、言いましたよね?」


「あ、アレは催眠アプリが……」


「催眠アプリを言い訳にしても、ヤッた事実は変わりません」


「うっ……」


「それともやはり僕では不満ですか?そうですよね。貧相な身体、胸はペッタンコ、対して可愛くもないし、あまり可愛げも無い。聖歌と比べたら見劣りしかしませんよね」


「そ、そんなことは……!比べてとかじゃなくて、紫音も紫音ですっごく可愛くて……紫音には紫音の魅力があるから……!」


「そうですね。皐月言ってましたもんね「紫音ママの(ピー)キツキツで引き締まってて聖歌ママの(ピー)より気持ちイイッ!おっ、出るぅっ……!」って」


「グッハッ……!あ、あのぉ……した時のセリフ持ち出すのやめてもらっていいですか?」


「あと「塩ママのちっぱい敏感で可愛い……!はぁ……はぁ……!レロレロッ……!あぁ、紫音ママのちっぱい美味しいんじゃーっ!」とも言ってましたね」


「ヤメテ……ヤメテ……」


「それと「紫音ママまたおシオ噴いちゃったねっ!もうびしゃびしゃになっちゃったね!ほらっもっと出せるんでしょ?今度は全部飲んであげるからっ!オラッ!もっと出せ!オラオラッ!おっ?また出た!ゴクゴクっ!はぁー!おシオんママのおシオうめーッ!」って散々、僕の事をイジメもしましたね」


「ユルシテ……ユルシテ……」


「許しません。僕の身体を欲望の赴くまま貪り尽くしたんですから、やっぱりしっかり責任とってもらいます」


「……はい」




◇◇◇




「掃除しておきました」


「ちゃんと掃除されてる!?」


「洗濯もしておきました」


「普通に綺麗に洗われてる!?」


「食事も用意しときました。コンビニ弁当ばかりでは身体にも悪いですし、自炊した方が安上がりです。これで少しは食費も浮くでしょう」


「見た目は美味しそうで、味もめっちゃ美味しい!?」


「お風呂も湧いてますよ」


「お風呂が温かい!?ぬるくない!?」


「何をそんなに驚いてるんですか?これぐらい普通でしょう」


「普通って凄いんだなって思った……」


「まったく。聖歌はどれだけ酷かったんですか」



僕のしたことに一々驚きを示す皐月。前任のポンコツママ聖女が如何に酷かったが伺えますね。



「それでは皐月。紫音ママと一緒にお風呂入りましょうか。しっかり”お世話”してあげます」


「えっ……!い、いやっ……!でも、それは……ひ、ひとりで入れるから……!」


「今日もバイトでお疲れでしょう。しっかり僕がお世話して溜まってる疲れヌいてあげます。安心してください。皐月が動く必要はありません。全部僕がシテあげます」


「……せ、聖歌ちゃんに我慢させてるのに俺がそういう訳には……」


「聖歌に我慢させてるからこそです。女性と男性では違います。女性は男性に比べて我慢強いです。ですが、それは男性があまり我慢が効かないということにもなります。せっかく聖歌が我慢しているのに、皐月が溜め込みすぎて我慢出来なくなってしまう。そうなれば皐月は我慢中の聖歌を誘うでしょう。そうして聖歌は皐月に誘われたら、呆気なく籠絡されてしまう」


「それは……そう……かもしれないけど……」


「皐月にもしっかり我慢してもらう為に僕が”お世話”をするんです」


「そういう理由でするんなら……それは紫音に申し訳ない気が……」


「気にしなくて構いません。いいんですよ。僕のことは好きな時に抱けて性欲を発散させられる都合のいい女だと思って貰って」


「流石にそんな道具みたいな扱いは……!」


「本人がそれでいいと言ってるんです。道具のように扱ってくれて構いません。お世話についても聖歌に許可は貰っているので、聖歌に気兼ねなくお世話されていいんです。何も問題は無いでしょう?」


「で、でも……」


「まぁ……皐月が僕に興味が無く。抱く価値もない女だと言うなら……それは……仕方ないですね……グスン(嘘泣き)」


「そ、そんな事ないから!紫音……ママは凄い……可愛いと思ってる……」


「そうですか。それならお風呂入りましょうか。あとお風呂から上がったら普通にセックスしましょう」


「ちょっ!?ちょっとー!?ま、まって……!アッ……アッーーーー!!!」











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