5#2
「目を覚めたようですね、白井さん。それでは話し合いをしましょうか」
「…………」
目の前にはぐるぐる巻きに縛りあげて、正座の状態で固定した白井さん。暴れ出さないようにという処置ですね。
意識を奪ってから、暫く、白井さんは意識を取り戻りしはしたものの無言を貫いています。感情を無くしたかのような無表情で俯いていました。
「まず初めに僕は久保くんの事が異性として好きです。ですから事故のようなものでしたが久保くんと肉体関係を持てたことは美味しい展開でした」
過程はどうあれ、これで久保くんと結ばれてハッピーエンド……とは残念ながらなりません。何故なら久保くんには既に白井さんという……ママ?が居るから……。
…………。
二人の関係は普通のカップルでは無いことは把握しましたが、とりあえず今は彼女ということにしましょう。
「でも安心してください。別に白井さんから久保くんを奪い取ろうとは思ってませんよ」
「…………」
「そんな目で見ないで下さい。本当です。ただ、これっきりで、はい。さようなら……と、するつもりはありません」
「…………」
「思いの外、僕は久保くんに惚れ込んでいたようです。そして久保くんに犯されて、とても気持ち良かった。だからもう、これっきりで終わりにはしたくないんですよね。それは白井さんにもわかりますよね?好きな人ーー久保くんとのセックスは気持ちいいですよね?だからアナタはおチンポの事しか考えられないバカな女になってしまった。おちんちん大好きなセックス中毒の聖女様ですね。そうして大好きなおちんぽが他の女とお楽しみしたことが許せなかった。そのおちんぽは自分専用のハズなのにと、だからそれでおかしくなってしまったんですよね?そうですよね?」
「…………ッ!…………違いますッ!私……私が好きなのはさっくんです!おちんちんじゃないです!さっくんなんです!さっくんのことが好きなんです!おちんちんは関係ないんですッ……!」
「そうですか?それなら白井さんは久保くんとのセックス禁止です」
「……そ、それは!」
「何か問題でも?白井さんが好きなのはおちんぽではなく久保くんなのでしょう?でしたらセックスなどしなくてもいいでしょう」
「ち、違います……!好きだからこそするんです!好きな気持ちが抑えられないからするんです!」
「単刀直入言ってアナタ達はヤリすぎです。学校を休んでまでヤリまくるのは異常です。常軌を逸しています。これはもう相手が好きだからとかそういうレベルでは無いんですよ。中毒になってるんです。セックス依存症です。確かに白井さんは久保くんのことを好きなのは間違いないでしょうが、それ以上に白井さんはセックスに夢中になって、おちんぽが大好きになってるんですよ。だからセックス禁止となったら嫌なんですよね?」
「違います!違います!違いますッ!確かにえっちなことは好きです!でもそんなことよりもわが好きなのはさっくんなんです!さっくんよりえっちな事が好きなわけじゃないです!」
「では、それを証明してみなさい。白井さんはしばらく久保くんとセックス禁止。本当におちんぽより久保くんが好きならば、それぐらい我慢できますよね?」
「…………うッ!でも……でも……さっくんすぐに溜まっちゃって……だからママである私が……さっくんのお世話をしてあげないと……」
「安心してください。久保くんのお世話は僕がしますので」
「な、なんでそうなるんですか……!なんで委員長さんがさっくんのお世話を……!」
「委員長だからですよ。そもそも僕はここに貴方達の爛れた生活を正す為にやってきたんです。だからこそのセックス禁止です。ヤリたい盛りなのはわかりますが、学校まで休んでヤルのはヤリすぎです」
「うっ……!で、でも、それは催眠アプリが……」
「催眠アプリを言い訳にしない。久保くんから聞きました。自分に素直になる催眠をかけたのでしょう?その結果が昼夜問わずのヤリまくりの生活って、やっぱりただヤリたいだけじゃないですか。セックス大好きドスケベ淫乱聖女様」
「違います……!違うんです……私はママで、それでさっくんを甘やかしてあげたくて……それで……それで……」
「僕の言うことを否定するというのであれば、ちゃんと証明してください。セックス禁止で久保くんのお世話は僕がする。いいですね?」
「うぅ……でも……!」
「大丈夫ですよ。安心してください。久保くんはちゃんと白井さんの事が好きで、その心は白井さんのモノです。僕がいくら久保くんのお世話をしてあげたところで久保くんの1番は白井さんなんです。久保くんが愛しているのは白井さんだけで、久保くんは白井さんのモノです。ただ世話焼きの僕が少しだけ2人の生活を正す為にお手伝いをしてあげるだけなんです。確かに僕は久保くんのことを好きですが、そこにやましい事はありませんよ。白井さんから久保くんを奪うつもりなんてありません。だいたい僕のような地味顔眼鏡では久保くんに相手にされませんから。ただの善意で2人の面倒を見てあげるだけなんです。だから、問題ありませんよね?」
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