5#1
「本当にゴメン佐藤さんっ!催眠アプリを使われたとはいえ、佐藤さんの事を俺は好き勝手に……!」
「あ、それなら大丈夫です。気持ちよかったので」
「えっ、あっ、で、でも……」
「問題ありません」
「そ、そう……?」
「それに久保くんにはしっかり責任をとってもらいますから」
「……せ、責任?」
「僕にあれだけの事をしたのですから、これでさようなら……なんて真似はさせません。責任をとってもらいます。当然ですよね」
「そ、それは、その……そうだけど……」
何かを言いたげな表情で口篭る久保くん。まぁ、それもそうなりますね。だがしかし、そうはさせまそん。
「いいですよ。思ってることははっきり言いなさい」
「……俺には聖歌ちゃんがいるから、佐藤さんとは……責任はとれません!本当にごめんなさい!」
深々と床に額を擦り付けて土下座する久保くん。なるほど案外しっかりとしてますね。いえ元はと言えば久保くんはこういう人でしたね。
「却下」
「うっ……で、ですよね……」
「責任は何があってもとらせます。まぁ、安心してください。別に白井さんと別れて僕と付き合えなどとは言いません」
「……それなら俺はどうしたらいい?」
「そうですね。久保くんには僕の事を浮気相手として囲っていただければ、それでいいです。ムラついた時に何時でも何処でも呼び出せて抱ける都合のいい女ということで。あっ、勿論それは白井さんには秘密です。一緒に背徳浮気セックスを楽しみましょう」
「どうしてそうなった!?なにそれ抵抗しかないんだけど!?」
「そうでしょうね。しかし催眠アプリがあります。それで久保くんは定期的に僕とセックスしないといけない催眠にかかっているという設定にしましょう。これならば言い訳が経ちます。これはしょうがない。抗えないと言いつつ、次第に僕との行為に夢中になっていき、やがては……さて久保くん一緒に背徳感たっぷりの快楽に溺れましょう」
「…………ッ!……いや!ダメだってそんなの……!」
「ふっ……今ちょっと想像して期待しましたね?まったくこれだから日本人は。知ってます?日本人のえちえちシチュエーションランキング第1位のジャンルってNTRなんですよ。度し難いですね」
「そ、そうなの……?それなら俺も……って!違う!ちがう!いかんいかん!そんなことないから……!やっぱりダメだってそんな関係は!」
「そうですか?残念ですね。まぁ冗談なんですけど」
「本当に冗談だったの?」
「冗談です」
「そ、そっか……」
ちょっと残念そうにする久保くん。む?これはもしや押せばいけたのでは?まったく久保くんは普段は真面目を装って、その実、そこらの男子学生と変わらぬ、否、それ以上のスケベ大魔神ですね。
「冗談はさておき。本題です。久保くんには僕も彼女にしてもらいます」
「……それも冗談?」
「これは本気です」
「本気?」
「本気です」
「二股?」
「二股しなさい」
「それは流石に……」
「あぁ、そういえば久保くん的には彼女ということではなくママの方がいいんでしたか?」
「ぐ……そ、それは……その……」
「いいですよ。僕も久保くんのママになりましょう」
「いや……それは……」
「そもそも久保くんが言ったことでしょう?僕の事を第2のママにしてママハーレムを作り上げると」
「い、言ったけど……言ったんだけど……!それは催眠中のことで……!」
「それにママでしたら何人いても彼女でも恋人でも嫁でも無いのですから、浮気にも二股にもなりませんね。完璧じゃないですか」
「た、確かに……!?」
「というわけで、こらから僕も久保くんのママです。よろしくお願いします」
「いや……それは……!」
「よろしくお願いします」
「……はい……よろしくお願いします……」
「」
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