4#6
「また溜まってますね?」
「……ごめん」
「いえ構いません。溜め込んだ結果、暴走して他の方に襲いかかられても困りますので。これも委員長としての勤めですから。僕がしっかり管理してあげます」
ジーっとチャックを降ろすと中から硬化し、そそり立つ封印柱が飛び出してきました。すでにそれにはケガレがパンパンに詰め込まれており、今にも封印が解かれ、中からケガレが解き放たれそうでした。
僕は封印柱を握りしめて上下に動かします。こうして刺激を与えることで封印柱からケガレを排出します。
ビクリっビクリっと封印柱が脈動する感触が手のひらから伝わってきます。ケガレ抜きの作業に入ってまだ間もないというのに、これはさっそくケガレが排出されそうな気配を感じます。
「うっ……紫音……!もうっ……!」
「まだダメです」
今にもケガレが解き放たれるというタイミングで僕は封印柱の根元を強く握り締めてケガレの排出を留めました。
「し、紫音……」
「勝手に出してはいけませんよ皐月。僕が良いと言うまでは我慢しなさい」
抗議を込めて呻くように皐月は僕の名前を呼びますが、それを却下。
「節操の無い貴方にはしっかりとした躾が必要です」
「くぅ……」
それから何度もケガレが排出されそうになる度に、押しとどめる事を繰り返しました。
切なげに、情けない声を漏らす皐月。その姿に僕の被虐心が刺激され、行為がエスカレートしていきます。
後ろから抱きしめ、首筋に舌を這わせたり、耳の中に舌をねじ込んでみたり、さらには服の隙間から手を這わせて、脇腹をなぞるように上がっていき、脇からするりと胸の方に滑り込ませ、胸をまさぐります。
舐める度、触れる度に、皐月の身体は面白いくらいに反応を示します。それが封印柱にも伝わり、ひっきりなしにビクついていました。
「はぁ……はぁ……し、紫音……っ……!たのむっ……!もうっ、イかせて……!」
息を荒らげて、限界を訴える皐月。僕は彼の耳元にそっと口を寄せて囁きます。
「皐月……「お願いします」……でしょう?」
「うぐぅ……。……お、お願いします……!イかせてください……ッ!」
「まったく仕方の無い人です。ほら、出していいですよ」
封印柱を握る手を少し緩めて、上下に動かす手の動きを早めました。
「うぅっ……!あっ、アアッーー……!!!」
まるで噴水の様に封印柱から限界まで我慢させられたケガレが吹き出しました。
激しく痙攣する皐月の身体を抱きとめながら、尚も封印柱からは手を離さず、動きを止めず、ケガレを吐き出し尽くさせます。
「まだ出ますよね?空っぽになるまで出し尽くしなさい」
「アッ……アッ……!」
封印柱が力を失いふにゃふにゃになるまで吐き出させ続けました。結果として物凄い量のケガレが出てきました。
「はぁ……はぁ……。……あ、ありがとう、紫音……す、凄かった……」
「いえ礼には及びません。皐月のケガレ管理は僕の仕事です。今後も遠慮なく頼ってください」
僕は代々この地を守る由緒正しい委員長の一族の末端。
僕ら委員長一族は悪しき封印柱を持つ男性がケガレを溜め込みすぎて暴走しないように、ケガレ管理を生業とする一族です。
そんな僕のケガレ管理対象者は同じクラスの皐月でした。
彼は一際、凶悪な封印柱を持っており、すぐにケガレを溜め込んでしまうので、毎日、人目を忍んではひっきりなしにケガレ抜き作業を行っています。
お陰様ですっかり僕は皐月の専属委員長になってしまいました。ケガレ管理は死ぬまでずっと行いますので、今後一生、僕は皐月の専属です。
本当に手のかかる男です、皐月は。やれやれ。
「それではケガレを出し切ったかどうかの確認作業を行います」
「えっ……。……し、紫音……っ!?」
フニャりと力を失った封印柱。こうして見ると少し可愛く思えてしまったりしますが、油断は出来ません。
僕はパクリと封印柱を口に加えます。
「はむっ……じゅるじゅるっ……」
「うっ……」
封印柱を口にくわえて付着していたケガレを舐め取り、吸い出していきます。すると封印柱は徐々に力を取り戻し始め、気がつけば先程までと同様に力強く漲ってきてしまいました。
まだまだケガレの残党が居たようです。確認作業をして正解でした。
「まったく。あれだけ吐き出したというのに、まだまだ全然元気になるじゃないですか」
「そ、それは……紫音が……」
「僕が?何か?」
「い、いや……な、なんでもないです……」
「はぁ……。まったく仕方の無い人です。やはり一滴残らず絞り出すためには、コチラも使って然るべきですね。失礼しますよ、皐月」
「アッ……!」
そうして僕は皐月の封印柱を自身の中へと受け入れ…………。
…………。
…………。
…………今度はまたアホな夢を見ましたね。
なんですか委員長の一族って。
バカなんですか?
なんですかケガレ管理って、こんなのただの射精管理じゃないですか。
しかし、まぁ、毎回、夢に出てきますね久保くん。
僕、久保くんのこと好きすぎじゃないですか?
そんなに久保くんのこと好きだったんですか?
これは思ったより重症なのかもしれませんね。
さて時間は……。
…………。
……二度寝している時間はありませんね。
残念です。
【注】和風ふぁんたじー(?)というかそもそも夢の話です
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