4#7




ーー放課後の教室……。




「お願いします!委員長のパンツ見せてくださいッ!」



久保くんは額を床に擦り付けながら、そう叫び、僕に懇願してきました。


僕はそんな変態ドスケベの久保くんをまるで生ゴミを見るような目付きで見下ろしていました。



「急になんなんですか、このゴミ野郎。バカなんですか?アホなんですか?脳みそにウジでも湧いてるんですか?変態なんですか?そんな情けない姿を晒してするお願いがソレなんですか?1回死んで生まれ直した方がいいんじゃないですか?そんなの嫌に決まってるじゃないですか。お断りします」


「バカなお願いだって事はわかってる!でもこんなことを頼めるのは委員長しかいないんだ!だからどうかお願いします!パンツ見せてくださいっ!」



久保くんのお願いを容赦無く切って捨てますが、それでも尚、久保くんは頭を上げません。



「だから嫌ですって」


「委員長……!そこをなんとか……!俺みたいな非モテの地味顔変態駄目男に彼女なんて出来るわけない!俺は一生童貞のまま、女の子と手を繋ぐこともなく1人寂しく生涯を終えるんだ!女の子の生パンツを一度も拝む事無く死んでいくんだ!そんなのは嫌だ!死んでも死にきれない!だからほんのちょっと!一瞬、チラッとでいいから!委員長のパンツを!女の子の生パンツを!見せてください!お願いします!お願いします!」



必死になって僕に懇願する久保くん。実に情けない姿です。なんでしょうね。少しゾクゾクしますね。



「だが断る」


「くぅ……!頼むよ委員長!委員長だけが頼りなんだよ!他にこんなことを頼める人なんていないんだよ!だからどうか!何卒!パンツ見せてくださいっ!」


「なんと言われようと見せませんダメです」


「……な、なんでもする!俺……委員長の為なら何だってするから……!パンツ見せてくれたらなんだってする……!」


「ほう……。”なんでも”ですか?」


「ああっ!なんでも!委員長の為だったら俺はなんだってするから!だからどうかっ……!どうかっ……!パンツ……パンツをっ……!パンツを見せてくださいっ!見るだけ!見るだけでいいんです!お願いしますッ!!!」


「わかりました。ではパンツを脱いでください」


「ひょっ……!?」


「僕の言葉を理解できませんでしたか?パンツを脱いでちんぽを出してください」


「ち、ちん……!?な、なんでっ!?」


「なんでもするのでしょう?さっさと出しなさい」


「は、はい……」



戸惑いながらも久保くんはパンツを脱いでその中に隠されていたモノをさらけ出しました。久保くんのものは既に大きくなっていて、そそりたっています。



「そのまま少し待ってなさい」



僕はロッカーに向かいました。そこにある白井さんのロッカーから僕は白井さんの体操服を取り出し、戻ります。



「では今から自分でシゴいてコレにぶっかけてください」



白井さんの体操服を白井さんの机の上に起き、ボクは久保くんに指示を出しました。それからスマホを取り出して動画の撮影を始めます。



「な、なんで、そんなことを……?」


「いいからさっさとやりなさい」



有無を言わさず、僕の指示を彼に実行させます。



びゅるるるるっ。



吐き出された白濁した体液が白井さんの体操服を汚しました。



「いいですか。僕の指示でやったとは絶対に言ってはいけませんよ。まぁ、言っても信じて貰えないとは思いますが。その時はネットに今撮った動画をバラ撒きますので、わかりましたね?」


「わ、わかった……」




ーー翌日……。




「おい誰だよ!こんなことをしたヤツはっ!?」


「こんな……酷い……!」



発見されたドロドロに汚された白井さんの体操服。


白井さんはショックを受けたのか、顔を覆って泣いていました。いい気味ですね。


騒然となるクラス内。当然ながら犯人探しが行われました。



「そういえば……昨日の放課後、教室から飛びだして走り去る久保くんを見ました」



僕の証言を皮切りに疑いの目は久保くんに向けられました。



「おい久保ッ!これオマエがやったんだろ!」


「そうだそうだ!状況的に久保しか犯人いねぇだろ!」


「さっさと白状しろよ!」


「ち、違っ……!お、俺じゃない……!」



久保くんが反論するも完全に犯人は久保くんだという流れになりました。実際、犯人は久保くんですからね。大正解。


この一件は大きな問題となりました。罪人となった久保くんは生徒指導室に呼び出され、停学処分。


停学明けも彼にクラスで居場所は無く、さらにはイジメられるようになりました。


女子達からの冷ややかな視線、男子からの実害のあるイジメ。


日に日に、目に見えて久保くんは憔悴していき、最終的には不登校となりました。


一連の流れを傍観していた僕はそのタイミングで彼の自宅に訪問しました。



「こんにちわ。性犯罪者の久保くん」


「……何の用だ」


「立ち話もなんですし、部屋に入れなさい」


「…………」



あーあ。すっかり荒んでしまいましたね久保くん。



「……何しに来たんだよ」


「委員長ですので不登校の生徒の様子を見に来ただけですよ。嫌われ者の久保くん」


「……ッ!元は言えば全部オマエのせいで!全部、全部オマエが悪いのに!なんで俺が!クソッ!クソッ!もう何もかもがぐちゃぐちゃだっ……!俺はただパンツが見たかっただけなのにッ……!」


「何を言ってるんですか。実際にヤッたのは久保くんでしょう?」


「コイツッ……!」



僕の神経を逆撫でするような発言に久保くんの中で何かがプツンと途切れました。


久保くんは僕を強引に床に押し倒しました。



「もう失うものなんて何もない!こうなったらオマエの事もぐちゃぐちゃにしてヤるッ!」



そうして久保くんは僕の制服を引き裂き、そのまま……。




…………。




…………。




…………今回なかなかハードな内容の夢でしたね。



夢の僕、歪みすぎじゃないですか?



ふぅ……。



今日は二度寝する時間がありますね。







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