#2 さっくんは抗えない



白井しらい聖歌せいか



聖女様と謳われ学年問わず人気があるクラスメイト。


優しい。とにかく優しい。誰に対しても分け隔てなく接し、男女問わずに彼女に好意を寄せる者は少なくない。その性格と名前も相まって聖女様なんて呼ばれているわけだ。


とはいえ彼女のスペックはわりと普通。成績は平均よりやや下。運動に至っては、ちょっと鈍臭いとこがありダメダメだったりする。それがまた愛嬌があっていいとも言われているが。


優しくてわりと普通の女の子、それが白井聖歌という人物。


これだけならば。


彼女の特筆する点を上げるとするならば、それはやはりその外見の良さだ。


めっっっちゃ可愛い……!


街を歩けば10人に10人が振り返るであろう圧倒的顔面偏差値。サラサラの金髪ロングヘアーは光ってる?と思わせる程に美しかった。


そして、その圧倒的な魅惑のプロポーション。


頬ずりしたくなるようなムチムチの太もも、顔を押し付けたくなる大きなお尻、まさに芸術品と言っても差し支えない魅惑のボディは同性は敬い憧れ、異性を釘付けにする。


その中でも一際目立っているのは、やはり……ーー。



胸。



とっても大きい(説明不要)



そのとっても大きいお胸様を俺は。



「やわらかー……モミモミ……」



めちゃくちゃ揉んでいた。



「おっ、おぉおおぉおおおおッ!?!!!?!」



弾かれるようにして俺は聖歌ちゃんの胸から手を離して、飛び退いた。


な、何をやってるんだ俺は……!?



「さっくん……?どうかしましたか?」



急に飛び退いた俺に少し驚きながら、聖歌ちゃんはコテンと首を傾げる。あっ、それ可愛い……じゃなくて!



「ど、どうかしたじゃなくてですね!その……!あの……!えっと……!これは……!」



しどろもどろと意味の無い言葉ばかりが口から出てくる。


クラスメイトのそれもあの聖女様の胸を揉んでしまった事に対する罪悪感やら気恥ずかしさやらで混乱した。


俺はなんでこんな事を……!



「と、とにかく、その……ご、ごめんっ……!」


「はて?なんで謝るんでしょうか……?」


「それは……その……聖歌ちゃんの胸を、揉んでしまって……」


「えっ?でもさっくんはママのおっぱい揉みたかったんですよね?」


「あっ……い、いや……!べ、別に……そういうわけじゃ……!」



揉みたくないと言えば嘘になる。聖歌ちゃんの胸を見て揉みたいと思わない男なんてこの世に居ない。



「揉みたくないと言えば嘘になる。聖歌ちゃんの胸を見て揉みたいと思わない男なんてこの世に居ない」


「そうですよね!」


「そうそう!1度でいいから聖歌ちゃんの胸を揉んでみたいってずっと思ってた!」


「もう……さっくん、えっちです……でもさっくんならいくらでも揉ませてあげちゃいますよ!はい!どうぞ!」


「わーい!ママありがとうー!」



モミモミ……モミモミ……。



「さっくんはおっぱい大好きさんですねー!」


「うん!ママのおっぱい大好きー!」



モミモミ……モミモミ……。



はっ……!?



「……って!なんでまた俺は聖歌ちゃんの胸を揉んでるんだッ!?」



ど、どういうことだ……モミモミ……考えてることが全部、口からダダ漏れる……モミモミ……したいと思った事をそのまま行動に移してしまう……モミモミ………理性の歯止めが効かない……モミモミ。


こんなこと止めなければいけない、という思いが……モミモミ……止めたくない、離したくない、という思いに上書きされていく……モミモミ……聖歌ちゃんの胸を揉みしだく手が止められない……モミモミ……モミモミ……。


自分自身の心を制御出来ない……聖歌ちゃんのおっぱいやわらけー!もうマジ無理このままずっと揉んでいたい!モミモミ!



いやいやいやいやまてまてまてまて落ち着けおっぱい違う違うそうじゃないそうじゃないそれはパイでおっぱいモミモミふんにゃりやわらかとってもキモチイイさいこう。


ぐぉおおお……ダメだダメだダメだ……頭が……頭がパーになっていくぅうう……おっぱい最高ぉおお……!


なんで俺はこんな風になってしまったんだ……モミモミ……。


はっ……!?そういえばさっき聖歌ちゃんは俺に何か使ったって……モミモミ……それで自分に素直になる暗示を掛けたって……モミモミ……!



なんだっけ……モミモミ……そうアレだ……モミモミ……!




おっぱいアプリ……!




使うと確かおっぱいが揉みたくて我慢出来なくなるアプリ!それを聖歌ちゃんに使われたんだった!あっ、それじゃ、しょうがないわ!ママのおっぱいいっぱい揉むー!



「ママ……ママぁ……おっぱい……おっぱい……しゅき……しゅきぃ……!」


「あんっ……もうっ……さっくんったら夢中になっちゃって……んっ……可愛い子です……そんなにママのおっぱいモミモミするの好きなんですか?」


「うん!モミモミ大好き!」


「しょうがない子ですねー!いいですよさっくんの気が済むまで好きなだけモミモミしてください!ママのおっぱいはさっくん専用なんですからね?」


「ボクの……専用……?」


「そうですよー!こうしてママのおっぱい好きにできるのはさっくんだけです!ママのおっぱいはさっくんだけのモノ……ですよ?」


「ふぁぁ……ボクだけのモノ……ありがとうママぁ……!」


「ところでさっくん?」


「どうしたのママ?」


「そろそろ服の上からじゃなくて……”直接”ママのおっぱい揉みたくないですか?」


「ちょ、直接ッ……!?あっ、いや……!そ、それは流石にまだ……!」



聖歌ちゃんの衝撃発言で我に返った。


直接って……それって聖歌ちゃんのおっぱいを直揉み……?


流石に不味い……!現状ですら不味いのにこれ以上は……!



「さっくんはママのさっくん専用おっぱい直接モミモミしたくありませんか?」


「めっちゃ揉みたいですっ!ママのおっぱい直接揉みしだきたいッ!」


「やっぱりそうですよね!」



あっ、やらかした……。










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