催眠アプリでママになりたい聖女様
助部紫葉
ママ
#1 ママになりたい聖女様
「ほら、おいで?」
私は両手を広げて満面の笑みで待ち構えます。
「ママァ……!」
その胸の中にクラスメイトの皐月くんが飛び込んできました。私の豊満な胸へと自分の顔を沈めて、ギュッと抱きついてきます。
私はそれに応えるようにして彼の頭を両腕でふんわりと包み込みました。
背の高い彼が、自分より背の低い私にこうして抱きついて来るのはちょっと不格好でしたが、とても可愛くもありました。
「ふぁあ……ママのおっぱい柔らかくて気持ちいい……」
グリグリと顔を私の胸に押し付ける彼は蕩けきった幸せな表情をしています。ちょっとくすぐったいですけど、そんな顔をされるととても嬉しくなってしまいます。
「はっ……!?お、俺は何を……!?」
ですが、彼は不意に我に返ったかのように私の胸から顔を上げました。
「ご、ごめん聖歌ちゃん……!こんな急に抱きついたりなんかして……!」
彼は慌てて私から離れようとしますが、それは許しません。彼の頭を抱き込んで、彼の顔を再び私の胸へと沈めました。
「いいんですよ」
「せ、聖歌ちゃん……?」
彼の頭を優しく撫でて、頬擦りもしながら私は彼の耳元で囁きます。
「今、皐月くんには催眠アプリを使っています」
「さ、催眠アプリ……!?」
「そうです。それで私は皐月くんに暗示をかけちゃいました」
「あ、暗示……?そ、それってどんな暗示をかけたんだ?」
「皐月くんにかけた暗示はですね……なんだと思いますか?」
「え、えーっと……」
困惑して戸惑う彼。そんな彼もとても可愛らしいです。
「皐月くんにかけた暗示は自分の気持ちに素直になる暗示です」
「自分の気持ちに素直になる……?」
「はい。皐月くんは本当は誰かに甘えたかったんですよね?」
「あっ……いやっ……!」
「今までいっぱい頑張って来ましたもんね?」
「そんなことはッ……ある……かも……」
「いっぱい頑張ったさっくんは偉い子です!だからママがいっぱい褒めてあげますよ!ほら、いい子いい子!」
「アッ……アッ……」
いい子いい子してあげると、次第に私の身体に身を任せるように彼の身体から力が抜けていきます。
男の人ーー彼の匂いがします。私もそれを楽しむように彼の頭を撫で続けました。
「ママぁ……」
「…………ッ!」
ぞくりっ、と、身体が震えました。
トロンと夢見心地な惚けた表情になった彼。
普段の姿からはまるで想像がつかない、その表情。もうふにゃふにゃですね。
おっきな男の子がこんな風にふにゃふにゃの情けない姿を晒して甘えるように顔をグリグリと私の胸に押し付けてきます。
それを見て私の胸の内から今まで感じたことがない感情が湧き上がってきます。
可愛い……!皐月くんが可愛いです……!
湧き上がる愛しさを抑えきれずに私は少し力を込めて自分の胸を彼に押し付ける様に抱きしめます。
控えめに言って他の同年代の女の子達より大きく育ってしまった私の胸。なかなかサイズの合う下着が見つからなかったり、肩が凝ったり、男の人から見られたりと、これまではあまりいい思い出はありませんでしたが……。
「ふぁあ……ママのおっぱいおっきくて柔らかくて気持ちいい……しゅきぃ……」
おっきく育って本当に良かったです!胸がおっきくなる子に産んでくれてお母さんお父さんありがとうございます!愛してます!
「さっくんはママのおっぱいちゅきですか?」
「うん……ママのおっぱいしゅきぃ……!」
「えへへっ!そうですかそうですか!それなら……さっくん?ママのおっぱい、お手てでモミモミしてもいいんですよ?」
「ホント!?」
「ホントですよー!さっくんがしたいなら好きなだけモミモミさせてあげちゃいます!ママのおっぱい好きにできるのはさっくんだけですからね?」
「わーい!ママのおっぱいモミモミするー!」
そうして彼はむんずと私の胸をわしずかみにしました。むっ……ちょっと痛いです……。
「こらっ!さっくん!そんな乱暴にしたらダメですよ!」
「えっ……ご、ごめんなさい……」
急に怒った私に驚いて彼は慌てて手を離しました。
「優しくしないとママのおっぱいはイタいイタいになっちゃいますからね?だから、ほーら、優しく優しく……」
彼の手を取って導くように私の胸へと持っていきます。
今度は腫れ物を触るようにやんわりと彼の手が私の胸へと沈んでいきました。
「優しく優しく……モミモミ……モミモミ……」
「アッ……ママのおっぱい、凄い……やわらか……」
「その調子ですよ。さっくん上手ですよ。そうやって優しくモミモミしましょうね?」
「うん……!」
それから夢中になって彼は私の胸をモミモミしました。
私も私で、彼に胸を揉まれていると身体が昂り熱くなっていくのを感じます。
ああ……凄く気持ちイイです……。
ーーこれは催眠アプリとママ聖女様の手によって1人の男子の頭がパーになっていくだけの話……。
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