括弧は格好良い方が良い

「『!』や『?』の後は一マス空ける事すら知らねぇのかっ、このクソがぁぁぁ!」――という『文章の書き方ルール知ってるマウンティング』の話ではなく、括弧についての疑問というかルールの事が気になり、簡単に纏めてみた。


「」鉤括弧――強調、会話

『』二重鉤括弧――強調、鉤括弧との入れ子

[]角括弧――強調

()丸括弧――補足説明、角括弧との入れ子

{}波括弧――タイトルや見出し

【】隅付き括弧――タイトルや見出し

〔〕亀甲括弧――強調、引用の補足

〈〉山括弧――強調、タイトルや見出し

《》二重山括弧――強調


 入れ子の場合は「『』」、[()]のように使う。


 カクヨム内でちょくちょく二重山括弧が強調や引用の際に使われているのを目にする。僕はこれまでの人生で二重山括弧を多用した事がなかったので、何だか新鮮だったし、「何故、二重山括弧なのか?」とも思ったが、きっと『カクヨム記入の挿入』で〈ルビ〉や〈傍点〉を指定したい時に簡単に挿入出来るからなのだろう。

 一方で、ポータルサイト等のネット記事でも二重山括弧を見掛ける(多くは引用の際に使用)。これも影響しているのかも知れない。


 しかし、ここに書いた括弧の使用方法は飽くまでも出版業界的なルールで、『国語』として規定されている訳ではないらしい。つまり出版業界人でも国語の番人でもない限り自由で構わない事になる。


 で、あるけれど、やっぱり気になってしまうのは、例えば――


『こういう風(ふう)に書(か)かれている文章(ぶんしょう)』


 全角と半角の使い分け全般もそうだけれど、特に丸括弧の半角。文字間の窮屈具合も然る事ながら、ブラウザやフォントサイズの違いでどう見えるかが違うのかも知れないけれど、丸括弧の下の部分が行から少し食み出しているように見える事がある。何よりも窮屈に見えて仕方がない。


 全角と比べてみれば一目瞭然、食み出していない。

『こういう風(ふう)に書(か)かれている文章(ぶんしょう)』


 小耳に挟んだところに拠ると、英語表記には全角の括弧がないのだとか。何れにせよ、カクヨムでよく目にする『文章の書き方ルール知ってるマウンティング』の中に『全角と半角の使い分け』に関する煩い指摘は余りない気がする。何故だろう。

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