主人公である天才令嬢リーチヒルトが、完全無欠の完璧な天才ヒロイン…なのかと思いきや、そんな訳でもなく、むしろクラスで浮いている問題児のように扱われている上に、本人自信満々にも関わらず、能力的にも全然最強などでもない様子で…と色々な意味で予想を裏切られる展開に、なんだか新鮮な気持ちで読み進めることが出来ました。リーチヒルト、分かりやすい"天才"キャラでは全然ないのですが、感情表現が豊かで可愛いのですよね…。終盤の怒涛の展開もスピード感があって良かったです。彼女がいかに天才なのか、読み進めないとわからないのは面白いところですね…!
メインキャラ三人の、わちゃわちゃした凸凹トリオぶり(青春…友情…?)や、魔法学園の授業風景など、ファンタジー学園ものとしての王道もしっかり抑えてくれている感じがして、その辺りもほっこりしたりワクワクしながら読めました。