急激な海面上昇と言う世界の終わりをどこか感じさせる世界観に反して、登場する人たちは荒む事無く、皆他人を思いやる心を無くさず互いを気遣っていて心地よい暖かさを感じました。私自身も読んでいてどこか優しい気持ちになれたように感じます。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(343文字)
不思議な読後感の短編だ。三話がそれぞれ、朝、昼、夜にかかったタイトルを冠しているのが詩的で美しい。淡々と綴られていく近未来の海上都市の暮らしの解像度が高く、登場人物のセリフや地の文にさらりと滲むこ…続きを読む
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