見えない星を求めて(三)

 親鳥はいないのに、巣の中にうごめくものがあった。灰色のふわふわの毛に覆われた、三匹のヒナがぎこちなく小さな翼を動かしたり身じろぎしていた。

 可愛らしい姿だ。カメラを起動し、ズームして何度もシャッターを切る。何度も撮る、がけっこう重要だと今は理解している。

 画面で撮ったものを見て、どう見てもブレている画像データは消去。写真データをプリントしてよく撮れたものを投稿するので、プリントする枚数もできる限り抑えたい。もちろん、プリントにもお金がかかるからだ。

 こっちも締め切りが迫っているし、そろそろ切り上げてプリントしよう。

 写真プリンタのあるコンビニに向かい、十枚ほどプリント。カラーで一枚五〇円だから、なかなかの出費。

 そうだ、郵送費もかかるんだ。市内だから直接持って行ってもいいかもしれないけれど、住所は帰らないとわからない。まだちょっと帰るには早いかなと思っているけれど……一度帰って、あれこれしてから写真を届けに行こうかな?

 プリンタから取り出した写真を眺めると、なかなかいいものがある。二、三枚はなかなかの写真が撮れたんじゃないかな、と内心で自画自賛。

 方針が決まると、徒歩でホテルへ戻る。

 忘れちゃいけない、ホームフィールドへ行かないと。部屋に帰ると上着を脱いで塩飴を口に放りベッドの上に転がって目を閉じる。

 スキルポイントは四一八。ウィークリークエストのクリアまでは、あと少しだけ足りなかったか。

『おめでとうございます。特別作戦をクリアしました。クエスト得点を三〇〇点獲得しました。クエスト得点はスキルポイントやアイテムと交換できます』

 ふむ。ここでスキルポイントと交換したら、もうひとつの作戦もクリアになるのかな?

 それに、何かに集中して割り振った方が器用貧乏にならず、後で有利になるんじゃないだろうか。特殊能力をまず上げようとは決めているし。

 ただ、スキルポイントはスキルを使っていれば手に入る。なら、クエスト得点でしか手に入らないものに使った方がお得なのでは。

「アイテム、って何があるの?」

 そう尋ねると、宙にずらりとパネルが浮かぶ。パネルにはアイテムの画像と名前、簡単な説明と必要得点が書かれている。

 高い物だと、スキルや特殊能力の消耗を半分にする〈守護の指輪〉など。一番必要得点が少ないもので、軽い怪我を治す〈傷薬〉が必要得点数一〇〇〇点だ。

 まだまだ足りないな。一番安いアクセサリーが三万点だ。

 まあ、すぐ使わなきゃいけないものじゃないし。得点はこのままにしておいて、わたしはスキルポイントを使い〈飛行能力〉を一レベル上げた。三レベルから四レベルに上げるには四〇〇ポイント必要だ。次は八〇〇。倍々に上げにくくなっていくなあ。

 作業はそれだけにして、ホームフィールドを離れると新聞紙の野鳥の写真募集の記事の面を手に、またホテルを出る。写真は五枚ほど選んで裏に名前と泊まっているホテルの住所と部屋番号を書き、連絡先として本部の電話番号を書いたものの、やっぱりこういうことがあると、携帯電話は必要そうだ。

 そうしてティッシュに包んだ写真を手に訪れたのは、小さな出版社の事務所。受付のお姉さんはにこやかに対応してくれた。

「では、こちらに名前と住所をご記入ください」

 応募票とボールペンを渡される。住所はホテルと部屋番号、〈ハイアーシルフ〉の本部住所の両方を書いた。連絡先も本部のものを。後で、暁美さんに連絡しておかないと。

「これって、結果はいつ出るんでしょうか。わたしはあと数日しかこの市内にいないのですけれど」

「結果は、一週間後くらいですね」

 となると、やはりわたしはいない。

「今、携帯電話を持っていませんで……実家を連絡先としていてもかまいませんか?」

「ええ、連絡が取れるのなら」

 本部に連絡すると、菊池鉄工所、と電話に出られることになるだろう。そこを実家としても怪しくはないはず。

 苗字が違うと突っ込まれるかもしれないが、そこは上手い言い訳を考えるとして。いや、家庭の事情までは深入りされないか。

 とりあえず一仕事は終えた気分。出版社を出ると、丁度向かい側に見つけたスーパーにちょっと寄っていこうという気になる。いい見切り品が発掘できるといいな。

 今の時間帯、夕食の食材を買いに来るお客さんの姿が多い。それに混じり、色々と見て回ると三〇円の菓子パンや四個入り卵六〇円、レトルトのハンバーグが半額で五五円というのを見つけて購入。ほかにも興味は惹かれる物はあったけど、安いからでたくさん買っては意味がない。

 何しろ、食費は一日三百円以内で、と言いつつ、今日だけで食費以外に千三百円以上も使ってしまった。できる限り節約しないと。

 卵はレンジで茹でればしばらく持つ。これで何食かのお供になるだろう。

 帰りは飛んでいこうと、地下通路を見つけて階段を降りる。人の目はないし周囲から遮られている。ここで透明化して、今降りてきた階段の上を飛んで上空へ。

 少し風が出てきているようだ。あまり高く飛ばないようにしよう。

 車の上を飛ぶくらいの高さで、ホテルまで帰宅。少し空が夕日に染まり始めたくらいの時間帯だ。

 戻るとまず、ホームフィールドにアクセス。ここでウィークリークエストのクリアを確認し、クエスト得点一〇〇点を入手。やっぱり定期的な作戦は特殊作戦より得点が低いもののようだ。

 スキルポイントもレベルを上げられるほど溜まっていないし、ただ確認しただけで戻る。まだ口の中に残る塩飴を舐めながら、テレビをつけて眺めていた。

 ああ、そうだ、写真の応募について伝えておかなければ。

 この場合誰に言えばいいのか。コビーに伝えても届くだろうし、暁美さんに電話してもいいだろうけれど、電話は手間をかけさせそうで気が引ける――そう思いかけるものの、そういや彼女はわたしと話したがっていたというのを聞いていたのだった。

 なら、直接話してもいいかも。

『ああ、彼女なら書類整理中だ。すぐに接続できるよ』

『ひさめさん?』

 久々に聞いた気がする。とはいえ実は最後に話してからそれほど経っていないけど――暁美さんの声は、少し弾んでいるようだ。

『良かった、様子はコビーに聞いていたけど元気そうで。もし困窮してるようなら長期滞在の間に食料でも送ろうかと思っていたところなの』

「大丈夫、なんとかやっていけてるよ」

 まるで古くからの友人のようで、無意識に頬が緩む。

「それより、お仕事中だよね、忙しいところごめん」

 仕事中じゃなくてプライベートならいいってものでもないだろうけど。

 聞き覚えのある人間の声にこちらはホッとしたし、向こうも話したがっていたとはいえ。、やっぱり手間と時間を取らせることになるんじゃないだろうか、迷惑をかけるんじゃないか。後悔すべきか迷う。

『いいの、どれも好きでやっていることだから』

「〈ハイヤーシルフ〉の活動を気に入っているんだね」

『ええ、最初にゲームに接続したときは驚いたけど』

 彼女は学生時代、勉強の合間にうたた寝をしていたらゲーム〈第五世界の二重線〉のホームフィールドにつながり参加することになったという。やがてコビーとも知り合い、忙しい学生生活のいい息抜きとしてつき合っていた。

『でも、車にはねられた犬を治療して子どもたちが喜んでくれたり……人にぶつかりそうになった車を押してずらすことができて』

 げほっ、ごほっ。

 思わずお茶を噴く。さすがに後者は凄くないか。〈怪力〉持ちなら当然なのか?

『大丈夫?』

「へ、平気、なんでもない。続けて」

 ――ともかく、暁美さんにとってゲームで得た特殊能力は自分の生きている意味を強く感じさせてくれるような、存在価値を高めてくれるものだったらしい。〈ハイアーシルフ〉に参加するとそれはさらに強くなった。

「じゃあ、いつか偽人類がいなくなって特殊能力を失うような結末になったら、少し寂しいかもしれないね」

 わたしもたまに考える。いつか飛べなくなる日が来たら寂しいだろうな。

 飛ぶことのできない人生の期間の方がずっと長かったのに、もうわたしの存在価値の一部になっているかのような、と考えると、暁美さんの気持ちもよくわかる。

『確かに、今ある能力を失えば寂しいだろうけれど』

 彼女の受け止め方は冷静だった。

『でも、このゲームに関わって一番わたしが恵まれたのは信頼できる仲間だから。仲間との絆が一番の贈り物よ、あなたとのも含めてね』

 手間を取らせるだけのわたしに、そんなことばが釣り合うのかと思うけど、でも嬉しくはある。

 そうだ。手間、で本来の目的を思い出した。

「ありがとう。実は頼みたいことがあって」

 わたしの頼みを、彼女は喜んで受け入れて写真を見たい、と言ってくれた。いずれ画像を送ろう。

 また今度、と通信を切る。コビーに伝えるだけというのは気楽だけど、信頼に応えるなら直接やり取りするのは重要かもしれない。能力を失う未来が来ても絆は残る……かもしれないし。

 そういうことを考えると、携帯電話は必要かな。

 それは次に連絡先が必要になったら、ということにしておこう。

 しばらくテレビを眺めつつのんびりして、夕食に取り掛かる。今日はちょっと工夫を凝らしてみようと思っていた。

 前に一〇〇円ショップで買った皿に最後の一枚の食パンを置き、その上にレトルトのハンバーグ、その上から生卵を割り、ラップで包んで共用のレンジでチン。

 これをアーミーナイフで切り分け、昨日コンビニでもらった先割れスプーンでいただく。温かいしボリュームもあるし、自分で用意したものとしては久々のまともな夕食。

 飲み物はこんな時間だけどコーヒー。お茶はもう飲み切ってしまった。いずれ余裕ができたら、パック入りの紅茶か何かでも持ち歩きたいな。

 それと、卵を水の入ったカップに入れてゆで卵作り。半熟の方が好みだけれど、長持ちさせるなら固ゆでじゃないだろうか。と、充分に加熱したゆで卵が三つできる。しばらく冷ましたら冷蔵庫へ。

 冷ましている間にお風呂と歯磨きを済ませる。こうして髪を乾かしながらテレビのバラエティー番組を見ると、一端の文明人のような気になる。

 日常なんて、そう簡単に変わらないか。空を飛べるようになったり考えられないほど高度な人工知能の存在を知ったりしているのに現実は現実。

 今が平和なだけかもしれないけれど。

 ゲームの作戦もクリアしたし、写真募集への写真も応募は済んだし、あとは偽人類探しを続けるだけだ。作戦と写真の件があったからここ数日は忙しかったけど、今の日常のテンポは本来、もっとのんびりしてるんだな。

 ま、もう少し仕事に身を入れてもいいかもしれない。人の多い場所、噂話の集まる場所に出かけて行って、人々のことばに耳を傾けてみるとか。

 寝よう――とする前に、忘れかけてた定期連絡。コビーに伝えてもらう。内容はただ、〈いつも通り、異常なし〉なんだけれど。

『写真の応募の件も伝わってるね。向こうも今はのんびりしているようだ。偽人類が日本に渡る動きがあるようで、来月には掃討作戦が行われるようだから、今のうちに休もうということだろう』

 そうなの? それは、わたしにも何か影響はあるのかな。

『きみにも手伝いを頼むことがあるかもしれないね。きみにできそうなことだけだろうから、心配はすることはないけど』

 そりゃまあ、大した役立たないだろうね。

 それにしても、掃討作戦が凄く上手くいって偽人類が一人もいなくなったら、地球上はゲームフィールドから外れるのだろうか。暁美さんとも話したけれどそれはちょっと寂しいというか、せっかく得た能力がもったいない気がする。

『ゲームフィールドが地球上に存在しないのが自然な状態だからね。ただ、協力してくれた地球人にはお礼を渡そうという案は出ているけれどね』

 お礼。わたしみたいにあまり役に立たないプレイヤーでももらえる可能性はあるんだろうか。

 いや、役に立つように努力しよう、うん。この監視の仕事だってそのためのものなんだから。

『あまり固く考える必要もないけれどね。のんびりできるならのんびりしている方が健康的だろう』

 そうか、じゃあ気楽に考えることにする。

 深刻に考えてもどうしようもないことはどうしようもないし、おことばに甘えることにした。

 通信を切ると、適当にテレビを眺めて、眠くなってきたところでスイッチを切って目を閉じた。


 まだ四日目。考えてみればまだ半分過ぎたくらいだ。まあ、今までが忙しかったから、一週間分に当たる労力の大部分を最初の数日で動いたかもしれない。

 実際のところ、少し疲れを覚えていた。今日はのんびりしようか。

 とはいえ、朝食の三〇円の菓子パンとコーヒーを飲みつつ思う。もう食パンも食べ切ったし、買い物へ行く必要がある。

 一日三百円。三百円でどれだけ用意できるかな……昼ご飯と夕食、明日の朝食。味気ない物でいいなら三食カップ麺でもいいけど。でもまあ、そろそろカップ麺も食べたい気分だな。

 スーパーの見切り品はある時間帯が限られる。ホテルを出て一応近くのスーパーに寄ってみるものの、野菜の見切り品ばかり。

 そのまま何も買わずに百円ショップへ。ここでカップに入れてお湯を注ぐ小さなカップ麺四袋入りを購入。

 残り二百円をどう使うか。またスーパーへ逆戻りする。安い野菜を買ったところで調味料もないし。いや、ラーメンの具にはできそうか?

 白菜の悪くなってない部分を刻んで小さなパックに詰めたものが四〇円。しめじの見切り品が五〇円。

 あとは、結局食パンが安上がりだけれど、それだけじゃ芸がないというか。パンのコーナーを見て回り、見つけたのはフランスパンの見切り品七〇円。また三〇円くらいのパンの見切り品でもあれば嬉しかったものの、昨日のようにはいかない。時間帯が悪かったのかもしれないが。

 帰ってからしばらくダラダラして昼食。持ち歩いているフライパンにカップ麺を入れてお湯を注ぎ、カップにお湯を入れちぎった野菜類を入れ、レンジでチン。それを、あまり湯が入らないようにフライパンに入れて混ぜる。薄手の小さめのフライパンなので見た目がカップラーメンっぽくないけれど、味に問題はないはず。

 それとゆで卵で昼食。飲み物はコーヒーの残りで。

 これでコーヒーもなくなってしまったし、やっぱり三〇〇円は足りない。調味料も全然そろっていないし、これからも使うものは別口ということにして買おうかな。

 砂糖、塩、しょうゆ、マヨネーズ。普段使う調味料だけでも結構あるものだ。砂糖は料理しないならいらないかも。シュガーの何本かもあればいいけれど、そんな小分けには売っていないし……小分けパック入りのマヨネーズやしょうゆはあるけれど。塩は食卓用の小さい瓶を買おう。それと安いコーヒー。

 ニュースを見ながらのんびりしたあと、わたしは再び、スーパーと百円ショップをハシゴした。コーヒー牛乳は安売りしていた紙パックのを購入でき、安く買えたけれど出費は全部で四五〇円ほど。

 それからふと思いついて、建物と建物の間に入って特殊能力を発動し、人の余り寄り付かなそうな木々に囲まれた川の上流の脇に降り立つ。

 ずっと気になっていたのだけれど、バトルスキルの〈投擲〉をまったく使っていないしレベルも上げていない。

 とりあえず、石ころを拾い上げて川の向こうへ投げてみる。すると、あまり力を入れていないにもかかわらず石は向こう岸の遠くに飛んでいく。

 どうやら、まったく使っていなくてもスキル自体はしっかり存在しているようだ。このスキルも、レベルが上がればもっと遠くまで飛ばせたり速く飛ばせたりするのだろう。

 何度か同じように石を拾っては投げてみるが、やっぱり、このスキルはスキルポイントを溜めにくくないか?

 というか、こうして投げていて、投げた先に誰かいたりしたら。

 慌てて飛び上がり、投げた方向を上空から眺めてみる。しかし、そこは手つかずの林になっていて、人の姿も気配もない。

 やっぱり、飛ぶのが一番楽だなあ。

 もののついでだから、市外の県内も飛び回って様子を見て来よう。県内のニュースならローカルニュースで見られるけれど、細かいところでは見落としがあるかもしれないし。

 それからわたしは、近隣の町の上空を巡ってたまに人の多い場所で降りた。公園やオープンカフェ、観光名所や昔ながらの商店街。そこで人々の噂話に耳を傾ける。

 でも、入ってくる情報は偽人類の気配を感じさせるものではない。『親戚の子が今度進学して』とか、『今度の休みは旅行へ行く』とか、町に関するインターネット掲示板に書かれていた話題と似たり寄ったりだ。

 そのうち少し疲れて、小さな公園の滑り台の下で能力解除。

 ここはちょっと、わたしの地元にもあった公園と雰囲気が似ていた。たぶん、時間帯によっては学校帰りとか保育園帰りの小さな子供たちが遊ぶこともあるんだろうけれど、普段はほとんど利用者のいない公園。遊具も滑り台とブランコと砂場くらい。

 でも、ベンチがあって静かに休むにはいいところ。

 そうやってベンチに腰掛け、ぼんやりしながら空を眺めていると。

 ――あ?

 あれは一体。鳥……にしては大きいし、形も人工的なような。

 空の彼方から何かが近づいてくる。それは飛行機に似ていなくはないが、小さいし翼の形も違う。

 段々と視界の中で巨大化してくる。すると詳細が明らかになってきた。翼は黄色で、ほぼ三角形。その下に人間がうつ伏せに吊られている。確か、ハングライダー、という名前だったっけ。

 それが上空を通過していった。

 ――あれでもきれいに飛べる物だなあ。

 〈飛行能力〉を使っているのとさして変わらない。文明の利器というのは凄い物だ。

 もうしばらく休むと、わたしは夕日の中、透明化して上空へ舞い上がった。それからホテルへ向けて飛びながら、それはあのハングライダーが消えていった方向だと気がつく。どうやら、あのグライダーの人も青森市を目ざしていたようだ。

 空の向こう側に黒雲が見えた。今までは天候に恵まれていたけれど、強い雨風は空を行く者には大敵だ。

 とりあえずのところ、雲が目的地上空に至る前にホテルに到着できた。あのグライダーももう降りられているといいけれども。

 ホテルに戻ると、しばらく昼寝。自宅なら本を読んだり音楽を聴いたりもできるけれど、ここではテレビを見るか新聞を読むくらい。ニュースをじっくり見ていれば充分だろうと、新聞も買うのをやめてしまっていた。

 テレビも目ぼしい番組はなく、体力回復には寝るのが一番。とひと眠りして、起きたら六時半。窓の外の雨音に目をやると、しとしとと水滴が降り注ぐ風景。ザーザー降りにはなっていないけれど、出かけるのはためらわれるくらい。

 テレビをつけてニュースチェックとお天気チェック。この雨は明日いっぱいは降り続く予報になっていた。

 天候は変えられないし仕方がない。まず夕食。フランスパンをアーミーナイフで切った二切れにジャムとシナモンシュガー。あとはゆで卵と残っていたカップスープに野菜類を少し入れたもの。

 レンジを有効活用して茹でたりすれば、マヨネーズとあえたサラダも作れそうかな。明日の朝食でやってみよう。

 たぶん足りない栄養も結構あるだろうけれど、まあまあ腹の膨れる夕食を食べ、歯を磨いてしばらくテレビを見、コビーに定期連絡を頼んでから眠りについた。

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