新しい世界(三)
なんで生きてるんだろう。そう思うことが増えていた最近。でも今は「なんで」の意味が変わっていた。もしかして、わたしのこの〈余生〉には何か意味があるのかもしれない。
そして、とりとめもなく流れる思考の中に印象深く浮かんでくるのは〈偽人類〉ということば。
特殊能力を持った悪人が地球上にまぎれ込んだとして何を目的にする? 金、権力、悠々自適の生活とか。それだけならいいが、そのために地球人が追い落とされたりしていたら。さらには、暗殺されたり人知れず傷つけられたりしていたら。
なにせ戦闘があるゲームで、プレイヤーは全員バトルスキルも取得しているわけだ。
もしかしたら歴史は異星人の陰謀で牛耳られているのかもしれない。と考えると少し楽しくもあるが、物騒だし地球人視点では恐ろしい話。いや、そんなに昔から存在はしないかもしれない。
暗殺や傷つけられ、と考えると引っかかるものがある。傷ついた誰かを抱えて復讐に燃える夢。あれは家族を亡くしたからだと思うけれど、まるでわたしが目の前で抱えている人物が傷つけられるのを見ていたような状況だ。許さない、あいつだけは――と夢の中のわたしは未だかつてない目的意識みたいなのを持っている。そして抱えている人物は今まで会ったこともない、わたしの家族とは似ても似つかない若い男性だ。
菊池さんと犬のように、予知夢に似たものを見ていたのかもしれない。
まあ、ゲームの詳しいことは後でコビーに聞こう。と、ふと正面を見ると、車は橋を渡り、道路は山を登っていく。
――ちょっとショートカットしようか。
飛んでいる途中で落ちるのではという恐怖は薄れ、もう飛行は完全に自分のコントロール下にあると確認していた。そうなるとどの程度高く飛べるのか挑戦してみたいというのもあって、再び飛ぶ。角度をつけて飛び上がり、生い茂る緑の木々に引っかからない程度の高度を保ちつつ山の上を越えて、道路が続いてくる反対側へ。
当然、あのトレーラーはまだ来ない。別の、掃除用具を積んだトラクターを見つけてそれを追うことにした。
と思ったら、山道を下り切る前にトラクターは公衆トイレのある休憩所に曲がる。ちょっと迷いつつ、わたしはスルー。一時間近く経つが、トレーラーの上で休んでいたのもあってかそんなに疲れてはいない。
仕方なく、前の黒い乗用車を目安にした。目的地が一緒だと嬉しいけど、可能性は薄いだろう。大きな道路で行き先が逸れる場合は案内標識でわかるけど、頼むからわからないような道路で逸れないでいただきたい。
山道を下りると平野部に入る。民家や店が増えて強くなる街の気配。ここはまだ、目的地のいくつか手前くらいの小さな町だけれど。
小学校らしき建物や消防署の前も通り過ぎ、すっかり街中へ。道路の上の案内板で、とりあえずここまでは道が合っているらしいことを確認して安堵する。
途中、交差点で信号に引っかかる。どうやら、黒の自動車は別の方向に曲がるようだ。同行する車を目的地の直進方向のシルバーのワゴン車に乗り換える。
百円ショップがあれば寄りたい、と思っているものの見える範囲にはなさそうだ。食料と、ハブラシと、何より塩飴を購入したい。それにしても、なんであのホームフィールドという場所にログインする方法が塩飴なんだ。木の下で目閉じて瞑想とかの方が楽なのに。それはそれで街の中では使えないが。
そうこうしているうちに飛行時間が休み休みなのを込みで一時間を過ぎたくらいか。
徐々に身体が重く感じるようになり、軽く眠気も覚える。どうやら、そろそろ特殊能力を使うことで消費するという精神力とやらが尽きそうらしい。
ふらふらと車の上を離れ、道路脇の、人目のつかない民家と家具店の間に入る。そこで念じて、〈飛行能力〉と〈透明化〉を解除。
座れるところでも探して、ちょっと休憩するか。
隙間を出て道路脇を歩く。すぐに木製の案内板が立っていた。近くに小さな公園があるのを見つけ、足を向ける。休憩ついでに水の補充もできそうだ。
それにしても、普通のゲームでは精神力のようなパラメータは数値やメーターで表示されるものだけど、非常にリアルな……というより現実そのものであるこのゲームでは、体感でしかわからない。どれくらい休んでどれくらい回復しているんだろう。
それは不明だけど、水を飲み飴を食べトイレも済ませて、暖かい木のベンチで少し休むうちにかなりゆったりした気分になった。今日はほとんど歩いていないしどこも痛くもない。本当は空高く舞ってビューンと高速移動すればもっと手っ取り早いけれど、この移動方法でも徒歩に比べればかなり早い。
――まぁ、目的や期限のある旅じゃないし。ゆったり飛んでいくのもまた一興。
周囲には、たまに通行人の姿が見える程度。わたしを見咎める者はいない。気楽なものだ。
一五分も休んだだろうか。すぐに飛ばずに、道路脇を少し歩いてみることにする。ここは街中で、いくつか小さな店や郵便局、民家が建ち並んでいる。店にはちょっと興味を惹かれたけど、こういうところのは高いんだよな、と思い我慢我慢。
どこかにスーパーか、コンビニでもないかな。と、きょろきょろ見回しながら歩いていると、大手チェーン店のスーパーを民家の屋根の向こうに見つけた。建物の規模は小さめだが、ひととおりの物はそろっていそうだ。
わたしはスーパーに入ると、近所の人らしいお客さんに交じってしばしショッピングを楽しんだ。といっても予算には限りがある。節約を第一にしなければ。
購入したのは安いハブラシに、六枚入り食パンと半額になっていた卵サンド、そして塩飴でしめて五百円くらい。
食パンにつけるジャムか何かを買いたい気もしていたが、今回はやめておいた。重くなりそうだし。
荷物をすべてリュックに入れ、スーパーを出て間もなく公衆トイレを見つけ、中に誰もいないことを確認。女子トイレに入って外からの視線が遮られる場所でふたたび、〈透明化〉からの〈飛行能力〉を発動させる。
この発動や解除の感覚にもすでに慣れ始めてきた。そのうちこれが普通の感覚になり過ぎて、人目を気にするのを忘れて歩いている途中で使ってしまうとかやらかしそう。
飛ぶときは人目と〈透明化〉を忘れずに、と肝に銘じながら徐々に高度を上げつつ車道に向かう。適当にワゴン車を見つけ、とりあえずそれを追う。高度を上げる途中、ワゴン車の後ろの窓から白っぽい犬と小さな子どもの姿が見えた。親子連れで旅行だろうか。
風もないし天気もいい。疲労感はすっかり抜けていて何も問題なく、空中の旅は再開された。
市街地を抜け、アスファルトの道路は丘を走り、海に近くなったり遠くなったりしながら、並走する線路と位置を入れ替えたり戻ったりもしつつ、さらに市街地を抜けて移動すること数十分。
左右を土手に囲まれながら少し坂を登った辺りで、目的の街が見えてくる。土手と土手の間に見える街並みは今までの小さなものとは全然違う。その広さや建ち並ぶ建物のバラエティーに富んだあたり、さすがは〈村〉でも〈町〉でもない、〈市〉。函館市だ。こういう感覚はわたしみたいな田舎者じゃないとわからない差かもしれない。
一気に飛んでいきたい好奇心にもかられつつ、じっと我慢してワゴン車についていく。気を抜いて事故に遭ったり急激に精神力を消耗して飛べなくなったりする可能性もなくはないわけで。
まだ朝方と言える時間だけれどこの辺に来ると、だいぶ車通りは多い。ワゴン車は四車線の道路に入ると、しばらくして中心街へ向かう道筋から逸れる。別に中心街を目差しているわけではないのでそれを追うと、街の端にある病院の駐車場に入った。誰かのお見舞いか、通院か。
わたしは駐車場に入る前にワゴン車を見送り、人目のない場所を探す。すると道路脇に地下通路への入り口が見えた。
入ると、長い階段が下に続いている。誰もいないのを確認して特殊能力を解除。
階段を上り歩きかけて背後を振り返る。あのワゴン車の家族らしい一行が談笑しながら病院の正面玄関に向かうところだ。「おばあちゃん」という単語が聞き取れたので、たぶんお見舞いだろう。
――親孝行なんて考える間もなく親も家族もいなくなるから、今のうちに一緒の時間を楽しむといいよ。
立ち去りながら、そんなお節介なことを内心つぶやく。
そして、小学生くらいのときの思い出が脳裏をよぎる。その頃、ああして家族で入院した祖母を見舞いに行ったことがあった。近くに住んでいた父方の祖父はわたしが小学生のとき、祖母はわたしが高校を卒業するくらいのときに亡くなった。母方の祖父はわたしが物心つく頃にはおらず、祖母は遠方で介護施設に入所している。
親戚も遠く、頼れる人も話し相手もいない。自由だけど不便で虚しい。それが旅に出る前のわたし。
今は虚しさより自由を強く感じる。それはたぶん、重力から解き放たれたからだろうか。
でも不便も高いハードルとして横たわる。なにせ、人間社会の中で生きていくにはどうしてもお金が必要なのだ。
バス待合用のベンチを見つけてそこに座り、わたしは考えた。偽人類とやらは特殊能力を使い有利に生活しているというが、わたしの持つ特殊能力は何か役に立つのだろうか。
空を飛ぶことでできること。いつもは見られない景色を見られる。移動が速くて楽。水上にも行ける。高所にも楽に行けるし、何かあってもすぐに逃げられるし。
写真を撮ってみるのもいいかもしれないと、わたしはカメラを家に置いてきたのを少し後悔した。最近ドローンが流行っているから空撮も怪しまれないだろう。お金を稼ぐなら、風景写真より事故や事件の写真や動画を撮ってテレビ局のそれ用のサイトなどに投稿する方がよさそうだけど。
行くのに苦労する山の上の遺跡を発掘したり、幻のキノコを探したり、宝石の原石を採掘したり――は、おもしろそうだけど獣と遭遇や事故が怖い。ああいう危険なところは一人で行くものではないと思う。
メッセンジャーとか何かを届ける系のものは最初に考えたけれど、それは自分で仕事を始めるということで……そんな確かな身分なんてわたしにはない。それどころか、住所もないからバイトを見つけるのも一苦労だろう。住所どころか寝床すらこの市内では見つけられるか。人目を避けた寝床は都会よりも田舎の方が見つけやすい。
確かな身分もない者が旅を続けながら旅費を稼ぐとは。
『わたしより人間向けの質問だな、それは』
コビーを呼んでみたが、返ってきたのはあまりいい声色ではない。
『わたしにはきみ以外にも地球人の知り合いはいるが、まずは同じ地球人に聞いてはどうだね』
同じ地球人、とは。わたしには頼れるような相手は誰も――
そう答えようとして思い出す。なにか困ったことがあったら、と言ってくれた人、その人がくれた名刺を。
「確かにそうだった」
AIとの通信を切り、立ち上がる。探し求める公衆電話はすぐそこの入り口にあった。名刺を取り出して番号を見ながら十円玉二枚を入れ、プッシュボタンを押す。
一体誰が出るのだろう。知り合いだけは多い、と言っていたけれど。
『はい、菊池鉄工所です』
呼び出し音もほぼなく、即座に電話を取ったのは若い女性の声。
「あの……菊池政宗さん、という方から名刺を頂いて、電話をかけてみたんですけれど」
『はい、女性に名刺を渡したという件はこちらでも聞き及んでおります。何かお困りでしょうか?』
どんな風に話を切り出せばいいのか迷っていたものの、あちらからそう誘ってくれる。なんとなく、できる女臭。
「実はその、旅を続けるための旅費を稼ぐ方法はなにかないか考えている途中でして……知恵があればお貸しいただきたく」
これで通じるかどうか。
『了解しました。こちらで紹介できる仕事もあると思います。直接話がしたいのですが、一時間ほどお時間をいただけますか?』
「はい、いくらでも」
『そちらの住所をお教えください』
タクシー呼出し向けか、住所は目に入るところに書かれていた。それを伝えると、十分ほどそこでお待ちください、と言われて通話が終わる。
バス停のベンチに腰を落ち着けて、五分もしないかどうかというころ。
「佐々良ひさめさん、ですね?」
黒い車を歩道に寄せ、助手席から降りてきたのは声の印象通りの女性だった。
年齢はわたしと変わらないくらい。黒いタイトなスカートとジャケットを着こなし、きりっとした雰囲気の美人だ。なんだか、こちらが同じ年代の女だということを思い出したくなくなるような、人種が違うことを思い知らされるような。
それに、彼女を見たときにほかの周囲の人々とは違う気配のようなものを感じる。彼女が降りてきた車の向こうにも。
そんなわたしの逡巡を悟ったかのように、彼女は顔に柔らかい笑みを浮かべる。
「大丈夫です、悪いようにはしませんから。近くのカフェにでも入りましょう。知り合いの店なんです、奢りますよ」
「はい、ありがとうございます」
女性が振り向き、軽く手を上げると運転席の大きな手も応える。ウィンドー越しに見えた姿は大柄な男性のようだ。
車が去っていくと、女二人、歩き始める。
「わたしは三品暁美といいます。菊池社長の下で調整役をしています。名刺にある電話番号にかけると大抵はわたしにつながりますから、いつでも気軽にかけてください」
「はぁ、助かります」
最初は少しお固そうなイメージだったものの、足取り軽く笑顔でとなりを歩くその姿は、ショッピングに浮き浮きしている年頃の女性そのものだ。
「懐かしいですね、すでに」
角を曲がろうというとき、そんなことばが彼女の口からポロリと洩れる。
大学生活でも思い出した、という意味だろうか?
「ほら、あそこです」
べつに質問する気もなかったが、思考が遮られる。彼女の指さす先にあったのは、コーヒーカップ型の茶色の看板を吊るすカフェ。
なにやらノスタルジックだな。それこそ、『懐かしい』かもしれない。
〈カフェ・スターダスト〉と刻まれた看板をくぐり、OPEN、と小さなプレートのかかる白いドアを開けて彼女が先に入る。チャリンとベルが鳴り、店主が「いらっしゃい」と笑顔を向けた。
先客はカウンターに一人。わたしたちは奥の二人掛けのテーブルに座る。向かい合うと、途端によぎる既視感。似たような経験をどこかでしたような。
「ここは日替わりデザートセットがお勧めなの。それとも、お腹はすいてます? 昔ながらのナポリタンセットも美味しいわ」
向かいの席に座った彼女は、少しくだけた口調でそう話しかけてくる。
ナポリタンは好きだ。でも奢ってもらうのに悪いし……これだって充分な値段だと思うけど、紅茶と今日のお勧めデザートのセットの方にする。カウンターの小さな黒板に書いてあるが、今日のお勧めデザートはブルーベリーソースのチーズケーキだ。
二人ともそれを頼んで、少しの間、待ち時間ができる。
「紹介できそうな仕事はいくつかあります」
少し改まって言いながら、内ポケットから名刺くらいの大きさのカードを四枚ほど取り出し、テーブルの上に並べる。
「その中に、気に入るものがあればいいのだけど」
差し出されたそれを手に取り、一枚一枚目を通す。
『町の中で不審なことが起きたら本部に連絡する。また、一週間前後その町に滞在し監視。月三万円』
『偽人類を捕獲、通報。一件につき貢献度に合わせて一万円から二〇万円』
『遠方の指定の相手に手紙を届ける、もしくは手紙を渡され本部に届ける。難易度に合わせて一件につき数万から十万円』
『能力者をスカウトする。一件五万円』
〈偽人類〉や〈能力者〉という単語に一度は目を留めるが、我ながらあっさりとすぐ納得する。ああ、その筋の人なのだと。
菊池さんがなぜ名刺と飴をくれたか。わたしが例のゲームと波長が合う人間だということを見抜いていたか。どうやって、と考えたところで思い浮かぶのはコビーの存在だ。まだ聞き足りないこともあるし、あとで色々質問してみよう。
とにかく今は、仕事の話。
「旅をしながらできそうなのは、連絡とか監視とかですかね。手紙を届ける、も相手の場所によっては可能かも」
喋りながら思い至るが、この手紙を届ける仕事というのは、あきらかにわたしの飛行能力を把握した上でのものだな。
「それが安全だろうし、わたしとしてもお勧めね」
暁美さんがうなずいたあたりで、デザートセットの載せられたトレイがふたつ運ばれてくる。看板の形に似たお洒落なカップの中で色鮮やかな紅茶が湯気を立て、白い生クリームが飾られブルーベリーソースを添えたチーズケーキが皿に盛られている。結構お腹にたまりそうな大きさだ。
いただきます、とほぼ二人同時に言ってフォークを取る。
なぜ甘いものというのは、こうも頬を緩ませるのか。うん、美味しい。このさっぱりした酸味、しつこくないけどはっきり主張する甘さ。
「くどくない甘さで、いいお味ですね」
「ほんと。癖になる味なのに、後味がしつこくないわ」
こうして美味しいものを二人で味わっていると、なぜか一緒に食べている相手にも親近感が湧いてきたり。
やがて暁美さんが「敬語はいらないわよ」と言い、わたしたちは昔ながらの女友達のような口ぶりで話すようになっていった。と言っても、名前以外のことはまだ全然知りもしない相手なんだけど。
食べ終えると、彼女は携帯電話で短い連絡を取った。
「一度本部へ行って登録しましょう。そこで仕事について、詳しいことを説明するわ」
内心少し心苦しいながら代金を払ってもらい、カフェを出るとあの黒い車がドアを開けて待っている。
暁美さんは助手席へ、わたしは後ろへ。
「こちらは水野さん。無口だけど、気のいい人よ」
紹介されると、運転席の男性は軽く会釈した。わたしも小さく、どうも、と口にして頭を下げる。
日常の中にあって、まるで非日常の世界にいるかのようだ。探偵もののアクション映画の登場人物にでもなった気分、と言うべきか。
車は混雑を避けながら五分ほど走り、意外と駅に近い、賑わっている辺りのビル街で止まった。色んなテナントが入った事務所の集合体みたいなビルや、高級マンションらしき建物がいくつか集まっている一角だ。
車はビルのうちの一軒の地下駐車場に入り、エンジンを止める。看板なんかは特になかったし、マンションなのかな。
「ここの三階よ」
初めての場所だし、わたしはただ暁美さんと水野さんについていく。駐車場から直接エレベーターに乗り込んで上がって行けばいいだけだ。ラクチン。
しばしの浮遊感のあと、扉が開く。廊下は白壁に木目の縁取りで、高級そうとまではいかないが清潔感とセンスのある印象。
壁には等間隔で凹凸があり、凹んで見える部分にドアがあるようだ。暁美さんと水野さんが向かったのは、左の壁の三番目。
暁美さんが鍵を開け、ドアを開け放って中に入る。そして振り返って一言。
「能力者支援機構〈ハイアーシルフ〉の本部へようこそ」
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