第3話
時は流れて…
6月23日の朝8時頃であった。
場所は、JR・名鉄・近鉄・地下鉄の
社内恋愛推進会社をやめた
1年ごとに更新する契約社員で、お給料は以前より少しだけど下がった。
お仕事は、5月8日から始めた。
ダークブラックのスーツ姿で黒の手提げかばんを持っている
4月に発生した深刻なもめごとが原因で、
恋人を作って結婚したいと言う気持ちは、
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
ところ変わって、名鉄本線を走る電車の中にて…
ダークブラックのスーツ姿で黒の手提げかばんを持っている
毎朝、
そのたびに『なんで、自分は恋愛運が悪いのか…』と考えていた。
それなのに、自分にふさわしいお相手に出会えなかった…
幸せな結婚の定義とはなんや…
ふざけるな!!
ところ変わって、有松のイオンタウン内にある大垣共立銀行の店舗にて…
ダークブラックのスーツ姿の
時は、午後3時半頃であった。
上の人は、ヘラヘラ
「ちょっと
「なんでしょうか?」
「忙しいところすまんけど、頼みごとを聞いてくれるかなァ〜」
「頼みごとって、なんでしょうか?」
「今月いっぱいでコトブキ(結婚退職)の
「また従業員さんの結婚祝いですか〜」
上の人は、ヘラヘラ
「まあそう言わずに、少しでもいいからカンパしてーなァ〜」
「分かりましたよ…」
その後、サイフの中から3万円を取り出した。
3万円を受け取った上の人は、ヘラヘラ
「おおきに…助かったよ~」
その後、上の人はくちぶえをふきながら席から離れた。
さて、その頃であった。
またところ変わって、
家のダイニングに、
この時であった。
(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)
広間に置かれている白濁色のハウディ(プッシュホン)の着信音が鳴った。
ダイニングで食材を整理していた
電話は、
受話器を手にした
「もしもしおとーさん!!今どこにいるのよ!!…浜名湖…浜名湖で何してるのよ!!…おとーさん!!ヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラヘラ
(ガチャーン!!)
思い切りブチ切れた
おとーさんはドサイテーだわ…
なにが娘の幸せを考えているよ…
おとーさんがギャンブルにのめり込んだことが原因で、うちが結婚できないのよ…
もういらない…
女の幸せなんか…
いらない!!
できるわけないわよ!!
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