第7夜 終末デイズ

「終わるよ、世界が。いい感じに」


日も暮れてきた頃。


建設中のビルの鋼材に腰掛けたその少女はうろんげに呟いた。


同時刻、NASAが捉えた衛星ネットワークから太陽の黒点が異常増加する現象が話題に。


人々が騒然とするなか、太陽風がオゾン層を突き破り、ありとあらゆる生物の絶滅がシミュレートされた。


突然の緊急事態を生き残るため、人々は半裸になって阿波踊りによる祈祷を敢行。


無事、地球の危機は過ぎ去った!


……かに見えたが、そんな事はなく普通に滅びたのである。


そんな人類最後の小っ恥ずかしい姿を見た、死神の無愛想な顔にくすりと笑みがこぼれた。

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