第4話
「見てたよ!チャラ男さん凄い!」
1638号室に戻るや否や音羽が目をキラキラさせて寄ってきた
「チャラ男…まぁいいや、あれの何が怖いかわかんないよ、僕には」
「でもチャ…松田さんってなんであんなに三山さんに言い返せるの?」
「お、グレード上がったな、はっきり言ってアイツ馬鹿だぜ?僕の挑発にモロに乗っかってたし」
「この人性格ねじ曲がってるからああいうのには強いんだよ」
弟村がPCを叩きながら言った
「確認しておくけど僕は一応雇い主だからね?でなにか分かった?」
「うーん…三山 絢香は洗っても何も出てこないですね、少々行き過ぎた言動と行動でSNSで炎上しているくらいです、この吉野って弁護士はライズ創設からのメンバーですね…社長これ」
弟村は松田にPC画面を見せた
「ーーん?なになに?人権派弁護士ねぇ…うっさん臭いねぇどいつもこいつも。音羽ちゃん、もしかして役所に申請した時とかこの弁護士いた?」
「うん、いたよ。てか吉野さんはいつも三山さんと一緒にいるよ」
「ふんふん…あ!音羽ちゃんが仲良くしてって子なんだっけ?」
「楓ちゃんです」
「苗字とか分かる?というより音羽ちゃんが分かってる楓ちゃんの事をできるだけでいいから教えてくれない?」
「うーん…楓ちゃんも親と上手くいってなかったって言ってた、私よりも先にライズにいて歳は多分アタシより1.2個上、あんまり自分の事話したがらなかったからなぁ…あ!でもたしか八百万出身って言ってた!中高も地元って言ってたよ」
「そかそか…さてと、ここからは僕の出番かなー」
そう言うと個人のノートPCを出してキーボードを凄まじい速さで叩いていった
「凄!」
「ーーーん、楓…八百万…捜索願い……音羽ちゃん、楓ちゃんが合宿で行った場所わかる?」
「たしか…沖縄に行くって言ってた」
「沖縄っと…沖縄の出入…空港…港…あ!あった!」
「さすが社長、もう見つけたんですか?」
名城が紅茶を注いで運んだ
「うん、これ飛行機で沖縄入りして5日後に台湾に行ってる…この船は…お?カプスエンタープライズだ!楓ちゃんはカプスエンタープライズの社員になってるね…苗字も分かったよ、立花 楓だ」
「…ねぇ、松田さん…楓ちゃんはどうなったの…?」
「広瀬さん、それは…」「お嬢さん…」
名城と弟村は何かを悟ったようだ
「社長…広瀬さんにはまだ…」
名城が割って入る
「彼女には知る権利がある、でもまだ推測、彼女の真実…知りたい?」
「うん…どうなったのか知りたい!」
「…それがどんな結末でもかい?知りたく無ければ僕は言わない、でも知りたいなら君を僕は大人としてきちんとありのままの話すよ」
「……うん…!」
「わかった…椿ちゃーん、僕のスーツ出してー、あと音羽ちゃんにももう少し綺麗な洋服をホテルで揃えてもらって、弟村君は車の用意」
「はいただ今、広瀬さんこちらに」「了解です」
「まずは…八百万の楓ちゃんの実家に行ってみよう」
「え?松田さんもう分かったの??」
「音羽ちゃん、いい事教えてあげる、僕が調べられない事はなーーい!準備急いでー!hurry up!忙しくなるよー!僕はその前に…あ!もしもし!松田でーーーす!お久しぶり!あのさ?言い値で払うからちょっとバイトしてくれない?」
松田がスマホでどこかに電話をしだした
〜2時間後〜
「おー!音羽ちゃん似合うね!」
「広瀬さんお似合いですよ」
「そう…かな…名城さんのおかげです」
髪の毛をセットしタイトなストレートデニムに白のTシャツ、グレーのジャケットに身を包んだ広瀬はだいぶ大人びた感じになった
「うーーん?ちょっと待って…音羽ちゃん、このピアスとネックレスあげる、ネックレス少し大きいけどきっと似合うよ」
そういい小さいリングのピアスと翡翠の宝石があしらわれたネックレスを渡した
「ありがとう…似合うかな?」
「うん!とてもよく似合ってるよ!あとは…このバックも使うといいよ、女の子は色々荷物があるからね」
「何から何までありがとう!松田さん!このバック可愛い!」
「よし行こうか!いざ!八百万!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
八百万は東京の西地区にある繁華街、元幕府経営の鉄道も今や民間に変わり私鉄が2本、バスも多いので交通も便利だが中心地を抜けると住宅街だ
「ここかぁ…楓ちゃんの家はいい?音羽ちゃんは口を出さない、約束だ。弟村は待機、椿ちゃんは一緒にきて」
ロイヤル八百万ハイツ
なかなかいいマンションだ
オートロックなので
部屋番号を押しインターホンを押した
〜はーい〜
「お忙しい所大変失礼致します、私カプスエンタープライズ法務部の松原と申します、楓さんの書類に不備がみつかりまして…ご迷惑なのは重々承知しておりますが大切な事なのでお約束もせずにこうやって参った事大変申し訳ございません、お時間は取らせませんのでどうか私に少しだけお時間頂けますでしょうか?」
音羽が目を丸くした
「松田さんちゃんと喋れるんだね…」
「ビックリされましたか?」
「ビックリどころじゃないよ!」
「見ていてください、もっとビックリしますよ」
名城が人差し指を口につけて広瀬にウィンクをした。
〜どうぞ、今開けますね〜
「ありがとうございます、すぐに済みますので」
3人でエレベーターにのり5階で降りて
506 立花
の表札の下のインターホンを押した
ピンポーーン
「松原さんでしょうか?」
「はい、お時間頂きありがとうございます」
鍵が空きドアが開いて歳は40歳半ばぐらいの女性が出てきた
「あいにく名刺を切らしてしまってて御無礼を…私が松原でこちらは南条と広川です。今日は書類の他にお伺いしたい事がいくつかございまして…お時間は取らせません。」
「玄関先ではあれなので中へどうぞ…」
「ありがとうございます、お邪魔させて頂きます」
いつもとは別人の松田を見て広瀬は驚きの連続だ
「こちらへどうぞ、今お茶を」
「どうかお構いなく、お時間取らせたくないので早速本題に」
「書類の不備でしたか?」
「はい…それと我社の台湾支社に楓さんが移動されたのはご存知でしょうか?」
「…いえ…」
「ご存知ない?」
「はい…お恥ずかしい話…あの子とはろくに話もしていなくて」
母親と思われる女性はなんとも歯切れが悪い
「たしか…三山さんのライズに保護された後に我社に入社されたと人事部から報告がありました」
「……はい」
「しかし日本から台湾、楓さんは職歴もない。いくらお話されてないとはいえ何も相談もなかったのですか?失礼ですが立花さんから楓さんへ連絡等されなかったのですか?」
「…昔から非行を繰り返してて…それも今の夫と再婚してから余計に手がかかるようになりまして…警察のお世話になる事も珍しくなく、そんな時家を飛び出して2年くらいだったかしら三山さんから連絡があり三山さんが楓を見てくれると仰ってくれて…そのままお願いしました、三山さんは楓に仕事も面倒みてくれて社員寮もあるとの事で私達もほっとしました」
広瀬は黙って聞いていたが身体が小刻みに震えていた
「ではお母様は楓さんから直接連絡があった訳ではないと」
「…はい…これはなんのお話でしょうか?」
「お恥ずかしい話、台湾支社との間で少々認識のズレがございまして…その事実確認の為お話を聞きにきました」
広瀬がテーブルを叩いた
「あんたさぁ!楓ちゃんの親だろう?!なんでそんな他人事なんだよ!なんで親のあんたが知らねー事だらけなんだよ!」
「広川!やめろ!」
「広川さん!」
名城が抑えたが広瀬は止まらない
「楓ちゃんはなぁ!いつもあんたに!あんたに謝りたいってアタシに言ってた!合宿終わったら…終わったらお母さんに謝りに行くって!!なのになんであんたは!」
「南条君、広川君抑えて」
名城が広瀬を止めた
「これはなんなんですか?!そもそも貴方達はカプスエンタープライズの人なんですが??」
「まぁバレちゃったら仕方ないね、実は僕達はライズを調べててね、そしたら楓ちゃんの足取りが消えてた事を見つけたからその為にお母様にお話を聞きにきたんだ、でも無駄足だったみたいだね」
「無駄足?!貴方に何が分かんるんです!いつも注意すると暴れたり怒鳴ったりするあの子を…どうしろって言うんですか?今の主人と再婚する時も私に怒り…そんな子でも主人は分かり合おうとしてくれた…なのに主人にも手を上げるようになり手がつけられなかったのよ!」
「分かり合う?笑わせるね、ご主人は本心だったかな?そんなもん僕から言わせて貰えば体のいい理由付けだね、まだ多感な年頃の子だ、それを理解させる事なんてそんな簡単じゃない。それにそれは楓ちゃんなりのシグナルだったんだと思う、僕は親じゃないから知らないけど親がさ?あんたら親が身体張ってでも受け止めなければ誰が楓ちゃんを受け止めるのさ」
「仕方なかったのよ!あんたに何が…」
「仕方ないか…仕方ないで自分で産んだ子を他人に丸投げしてどうだった?楽になれた?仕方ないって便利な言葉だよね?いいよね、仕方ないって自分に言い聞かせたらそれで正当化できるから」
そんな時玄関から声がした
「ただいまー!あれ?お母さーんお客さん?」
1人の女の子だ歳の頃は7-8歳くらいか
「初めまして、僕は楓さんの知り合いの松原です、君の名前は?」
「こんにちは!私は立花 渚です、楓お姉ちゃんの知り合いなの?楓お姉ちゃんは元気にしてるの?」
「渚ちゃんか、いい名前だね」
「渚!奥に行ってなさい!なんなんですか?!あんた達!もう出ていって!警察呼びますよ!」
松田が立ち上がりながら答えた
「親が仕方ないって子供から目を背けたら子供は誰を頼ればいいんだろうね?誰に甘えたらいいんだろうな、誰に怒りをぶつけたらいいんだろうね、そういう事考えた?自分が楽に慣れれば何でも良かった?そりゃそうだろうね?「仕方なかった」んだから、楓ちゃんは再婚すら理解してないのにその上妊娠だ、彼女の苦悩を理解する気持ちあった?なかったよね?だって「仕方なかった」から、楓ちゃんに何が起きたかも想像しなかったでしょ?」
母親は何か思いたったかのように泣きそうな顔して松田に詰め寄った
「あの子…あの子に何が起きたの!あの子は無事なの??ねぇ!貴方知ってるの?!」
「今更親面するの?それを聞いてどうするの?楓ちゃんを忘れて渚ちゃんに愛情を注いだ罪悪感を薄めたいのかな?投げ出しといて凄い図々しいよね。知りたきゃ自分で調べて」
泣いたままだった母親に松田は
「…そうやって涙で罪悪感を薄めればいいさ、でも泣いたってご主人も貴方も楓ちゃんを見捨てた事実は変わらないよ、それに親に捨てられた子供って絶望しかないんだ…一生泣いてろ…無能女…南条、広川、帰るよ。お邪魔しました」
そう言い残して松田達は立花家を後にした
エレベーターに乗りエントランスを抜け車に戻るまで誰も口開かなかった、開けなかった広瀬がずっと泣いていたからだ
車で迎えた弟村が広瀬にハンカチを手渡した
「…ねぇ…家族って何?なんなんだよ!なんだよあれ!」
車で広瀬が泣きながら言った
「なんだろうね?僕もわかんないよ」
「松田さんにも家族いるんでしょ?」
「うん、僕にとっての家族は名城と弟村だよ」
「え?親兄弟とかいないの?」
「どうだろうね〜内緒。しかし何も情報なかったなぁ…仕方ない、小宮社長に連絡するか」
「小宮さんに会うんですが?」
「それしかないね、ライズに行ったって門前払いだ」
「分かりました、会社に向かいます?」
「とりあえず電話してみてからかな、椿ちゃん、小宮に連絡してくれる?適度に美味い話があるよって匂わせて、そした絶対アイツ僕に会うよ」
名城はスマホを取りだし小宮にかけた
「もしもし、私ピースカンパニーの名城と申します、先日は大変失礼致しました、社長の松田が御無礼のお詫びをしたいと申しておりまして…はい……それにお詫びを兼ねて小宮社長だけにご提案があると申しております…はい…はい…左様でしょうか、でしたら小宮社長のご都合の良い時間を…はい…でしたらご迷惑じゃ無ければこれからお伺いしても宜しいでしょうか?…ありがとうございます、でしたら1時間後にそちらにお伺いさせて頂きます、お時間割いて頂き大変感謝いたします…はい…それでは失礼致します。…社長、お会いしてくれるそうですよ」
「やっぱりね、ああいう奴は目の前餌には食いつかずにはいられないから」
広瀬が身体を小刻みに震わせていた
「…音羽ちゃん?僕に嘘ついたね?」
「え…?!」
「小宮のこと知らないって言ってたけどあれ嘘でしょ?」
「ごめんなさい…」
「いいよ、でも次嘘ついたら君をライズに渡す、いいね?」
「ごめんなさい!ごめんなさい!それだけは…」
「アハハ、嘘だよもう嘘はやめてね、約束!」
「あの人前にライズの寮に来て三山さんと話をしてた、それしか知らない、何を話してたかも知らないの…」
「小宮が来た時って合宿の前じゃない?」
「そう!そうだった!」
「社長これはほぼほぼ確定ですね」
弟村が運転席から話に入ってきた
「だから僕に船とパスポートか…それにライズと小宮は繋がってるね、貧困ビジネスだけかと考えたけど思ったより深いな」
「どういうこと?!」
「ホテルに帰ったら話すよ、まだ憶測だからね。どら、ちょっと小宮の会社のHPでも見ておくか…」
弟村はアクセルを踏む足に力を込めた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「よし弟村と音羽ちゃんは車で待機、椿ちゃんはいつも通りね」
カプスエンタープライズ都心の四ツ川にあるオフィスビルだ
ビルは7階建てで4階がカプスエンタープライズ
4階に向かうとエレベーター降りた先に受付があり受付嬢が応対した
「こんにちは、お約束でしょうか?」
「やぁこんにちは、僕はピースカンパニーの松田です、社長にお詫びしたくてね、取り次いでもらえる?」
「少々お待ちください…小宮社長、お客様です…はい…かしこまりました。ではご案内しますのでこちらへ…」
受付嬢に連れられ応接室に
「社長が来られるまでこちらでお待ちください」
そう言い残し受付嬢は去っていった
「調べる為とはいえ小宮と喋るよ嫌だなぁ」
「シッ!聞こえますよ!」
「だってぇ〜」
ガチャ
「やぁどう言った風の吹き回しかな?松田さん」
小宮がドヤ顔で入ってきた
「この前は申し訳なかったね、僕も考え直したんだよ、この商売繋がりが大切だからね。小宮社長と少しでも縁を作っておきたくて、お詫びとして前回と今回はサービスさせて貰うからそれで何とか…」
「おぉ!宜しいんですか?参ったなぁ〜そこまで言うなら有難くお願いするよ」
「さすが小宮さん!懐が大きい!」
「で、船はもういいから前回言ったパスポートはいつまでに用意できるの?」
「パスポートは何人分?性別と国籍は?正直日本のは無理だから作りやすい所のでもいい?」
「それは構わんよ、パスポート今回4人分全員女だ」
「承知しました、顔写真さえ用意してくれれば1週間くらいで用立てますよ」
「待ってやるから出来上がったらすぐに連絡しろよ」
「承知しました、もしかして小宮さんの所会社案内にあった海外戦略室って所が仕切るの?」
「そんな事あんたが知ってどうする?」
「いや〜用立て屋としてはお得意様になってくれなら嬉しいなぁと思ってね、ウチを使ってくれるなら割引でやりますよ」
「……まぁそうだよ、今は国内より海外の方がチャンスが多いからな」
「でもここに来る途中オフィスみたけど海外戦略室なんて見なかったよ?」
「1番手を入れてる所だからな、社外に置いてる」
「なるほどね…選ばれたメンバーだけってことか、小宮社長さすがですね!」
「お前も探られたら嫌な腹だろう?好奇心旺盛なのはいい事だがあんまり詮索するな、分かったな?!」
「はーい、そんな怖い顔しないでくださいよ、じゃあ僕は準備に取り掛かるからもう失礼するね、顔写真は送ってくれらばいいから」
「分かった連絡させる」
「ではでは、出来上がったら連絡するね、それでは失礼致しまーす」
会釈して応接室をあとにした
帰る時に松田がスマホをとりだし発信、カプスエンタープライズのオフィスの一角で音がなり男性が電話を取った
松田は小声で
「…もしもし、私パーマシー保険の松野と申します、海外渡航者向けの保険のご案内をと思いご連絡差し上げました、海外戦略室のご担当の方はいらっしゃいますか?えぇ…えぇ…かしこまりました、失礼致します」
「社長?帰りますよ」
「ごめんね椿ちゃん帰ろうか、ウチもこんなオフィス欲しいねぇ」
「社長が無駄遣いするから無理ですね」
名城がハッキリNOを答える
「それじゃ、受付さんまたねー」
そう言いエレベーターに乗った
「何が社外だ、めちゃくちゃ社内あるじゃん」
「ホントそういう所社長目ざといですよね、しかしホントにパスポートなんて用意するんです?」
名城が尋ねた
「する訳ないじゃん、支社が台湾だからね、まぁプライベートジェット用意したとかで押し切るさ、パスポートも何も現場抑えちゃえばどうとでもなるから」
「しかし…楓さんの件…どうお伝えするんですか?」
少しの沈黙後に
「あともう少し調べて…その時に話すさ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おーもしもし、小宮だ、近いうちにパスポートどうにかできるから、そっちも確保しといくれよ?!えぇ?じゃんじゃん送っていかねーとダブつくからなぁ、そっちも頼んだぞ」
小宮はニヤつきながら電話を切った
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