未来から来た彼女

第8話 秋の旅(一)

元々旅行のために用意したお金は、俺が監督学科に向けてのスクールでレッスンを購入しました。

世には、監督学科の試験に向けての事前準備するスクールがある、毎週末に2回の基本的なレッスンがあります。

ただ、特に、監督や映画芸術に詳しい必要がなく、費用も高くなく、温涼（ウェンスズミ）のような専門的な技術もいらなく、俺のような試しで目指す人なら十分であった。

しかも、四ヶ月だけで映画学院に受かるには、塾の先生からは月に１０万円の費用で、緊急のコースを受講すれば、不可能ではないと言われたことがある。

ただ、集中して何ヶ月を勉強し、最終的には俺自身の努力と才能で戦わなければなりません。それを悩んだ末に、俺はやはり最も安い、四ヶ月で５万円のコースを見積もりし、もちろん値段交渉もしました。

よって、このスクールで教えられた内容は、ほとんど理論的であり、ネットで探した内容とあまり変わらない、時にはネットほど洗練されていなく、ただ、現実で不明なところをすぐに聞けることは、ネットより効率的だった。

不足を埋めるためには、前はよくアニメ漫画を携帯で読んだが、今は監督や脚本家関連の電子書籍を読んでいった。

わかるかどうか関係なく、とにかく時間さえあれば、それを読んでいました。

そして、俺は「人生で必見の100の名作」などのランキングリストをたくさん集め、更に既にモザイクに閉じ込められた、人気のない映画も一通り見ました。

とても難しいと思いきや、雑学には今まで構築したことがあり、意外と高いレベルの理解力を持っていった。

徐々に専門用語を使いこなせ、学校の先生やクラスメートにもスゲェーと信じるようになった。

誰も俺がなぜ突然それを学ぶのかと知らなかった。それとなぜこのオタクが急にこんなに変わったのかと同じのように、誰も要因を知らなかった。

11月に入り、秋の風が涼しくなってきましたが、その日の放課後、担任の陳先生は笑顔でみんなにこう言いました。

「登校から2か月以上が経ち、11月になると秋が終わり、冬がやってくるから、高校3年生の生活リズムにみんなもほぼ慣れてきたよね」

「ストレスが溜まらないように、学校はリラックスイベントを用意したの、それは今週の土曜日に詮霊山（センレイザン）への秋の遠足、これは高三だけが楽しめるイベントだから、全員必須参加だからね」

これが言われるとすぐに、皆から苦情がありました。

なぜならば、港町市高校では、何かイベントがある度に詮霊山（センレイザン）でした。景色は確かに綺麗だけと、年に2回以上行くと流石に期待感がなくなる、しかも土曜日出発だから、誰も行きたくない。

「どう？逃げる？こんな時間があったら、ボクシングジムとか、他にやることがたくさんだ」と薛勇（シュエツヨシ）は俺を誘った。

「それはダメよ、去年は君が行かなかったでしょう？その時先生が怒って警察に連絡するほどだったのを忘れた？」

「あぁ、詮霊山（センレイザン）の何が面白い？人がサルを見るのか、サルが人を見るのかはわからない。一日遊んだ後、お寺で精進料理を食べ、仏様を拝し、最後に夕日を眺めながら日が経ち、もうやり飽きったわ…」

先生からよくある今回の遠足の流れを聞いて、薛勇（シュエツヨシ）は愚痴を言いながら、賀天然（ガテンネン）をちらりと見ていた。

彼は俺が本を持って、非常に興味深く読んでいるのを見て、思わず聞いた。

「何を見ているの？」

俺が縫い目に指を差し込んで閉じると、表紙が現れた――

『千の顔を持つ英雄』ジョーゼフキャンベルという本だった。

「ネット小説？このタイトル見るだけで、もう読む気がなくなるわ」

薛勇（シュエツヨシ）は愚痴を言ったが、俺が無視したのを見て次のことを言い始めた。

「最近勉强に関係ない本をばっかり読んでいるし、まさか、俺のように勉強を諦めたの？」

俺はついにこのナンセンスな話に耐えられなくなり、それについて話したくありませんでした。

薛勇（シュエツヨシ）と文学や芸術について話すことは、牛とピアノを弾くようなもので俺は話題を変えた。

「そういえば、詮霊山（センレイザン）のくじ引きが結構当たっていると聞いたが、学校ではそれを許可してくれるかしら？」

「うん、知っているよ！特に恋話については結構当たりよ！」

「前さ、俺の義理姉がくじ引きをして、翌日金持ちの二代目と出会い、今は結婚して、この前は願いを返しに行ったらしい」

薛勇（シュエツヨシ）はこの話をすると興味が湧く、目を丸くしてこう言いました。

「ねえ、そういえば……曹愛青（ソウアオイ）にまた連絡した？」

俺は一瞬呆然とした、この1ヶ月間この名前をあまり思いも出さなかった。

クラスで毎日見たが、それはほんの少しの挨拶に過ぎなかった。

昔のように日々考えてこっそり見るなど全くなかった。

「どうして、いきなりこれを聞くの？」

「だって連絡先も俺のおかけだからさ、気になるじゃん」

「もう連絡していない」と俺は淡々と言った。

「もしかして、あのガールフレンドのため？」

薛勇（シュエツヨシ）は推測しました。

姜惜兮（キョウシーシー）については、まだ誰にも言わず、その日お互い話し合ったら、普通の関係に戻り、この状態になってから彼女から何回か尋ねて来るし、他人からは二人の関係はまだわからない。

「惜（シー）ちゃんとは友達だけ」と俺は真剣に答えた。

「別れた後も友達でいられるのか？」彼は迅速にこの情報解読し驚いたように聞いた。

「だぶん、私達は順番を逆にしたのかもしれません。ゆっくりでいいから、無理はしない」

薛勇（シュエツヨシ）さんは、「なんという『無理はしない』、『断るな』と同じ効果があります。さすがクズだね、俺は気に入った!」と高く評価しました。

「もう十分でしょう！話しを変えましょう！」

「ちょっと写真を見せてあけるよ」

「何の写真？」

「前回は体育の授業で、高一らと一緒に受けたから、彼らの男子生徒が曹愛青（ソウアオイ）の写真をこっそりと撮っていたことがわかり、戦利品を押収しました」

「こっそり？」俺は眉をひそめた。

「ああ、君が思うような盗撮じゃない単なるスナップショットだから、でも写真が送信したら、何人かの生徒が夢中になったよ！」

「彼らは、温涼（ウェンスズミ）がいないうちの学校で、トップ美少女は曹愛青（ソウアオイ）一人であることを皆から同意した」

「彼女はずっとトップ美少女じゃん、でもこの影響力は三年間も続くのも本当に驚くべきだね！」

「でしょう、じゃあ見て」

薛勇（シュエツヨシ）が携帯を渡し、俺がよく見ると、写真では、曹愛青（ソウアオイ）が芝草の上に座って、青と白の制服を着て、長い髪が風に少しなびいていて、太陽が輝いていました。

肌白で清純な顔立ちに輝いていた彼女は、まるで早朝に休む白ウサギのようで、人々に静けさを乱らさないように。

...

...

土曜の朝早く、俺は家の近くにあるおまんじゅう屋さんに来た。学校から詮霊山（センレイザン）まで車で約1時間半かかるため、ここでしっかりと食べなければいけない。

「店長さん、小籠包を６個とロールパン２つと豆乳２カップを持ち帰り」

まだ食べていないという薛勇（シュエツヨシ）のメッセージを見たので、彼の分買って持っていくつもりだ。

「わかりました～」と店長さんからの返事を聞いた。

「店長さん、砂糖がなくなった…」

「ちょっと待って、すぐに補充するから」

店長は俺にまんじゅう袋を手渡し、振り向いてカウンターの下から白砂糖の袋を取り出し、店に向かって歩いたところ、俺が動きながら見渡しました。

そこには曹愛青（ソウアオイ）がいった！

店長はすぐにテーブルの砂糖の瓶をいっぱいにし、俺が近づきし、曹愛青（ソウアオイ）の前に座って自然に尋ねた。

「お粥を食べているの？」

「うん」

曹愛青（ソウアオイ）はうなずき、スプーン一杯の砂糖をお椀にすくい取り、続けようと思ったが、向かいに座っている彼を思うと、突然少し恥ずかしくなり、スプーンを置いた。