第48話 あなたに会えて幸せ

周りが誰もないように、二人は近くまで歩いて、静かにおしゃべりをしていたが、俺は舞台に集中しようとしだが、温涼ウェンスズミの笑い声を聞くと、思わず頭をそらさずにはいられなかった。


二人は何を話したが知らないが、今はちょうと別れたところだった。


「では、先に準備するね、順調に進んで、待っていてね!」


「うん、きっと、君も順調よ!」


温涼ウェンスズミは話した後俺の側に戻ったが、張之凡チョウシノブは俺に意味深な表情を向けた。


この時、少女は「何か言いたいことはある?」と聞かれた。


俺は心の落ち着きのなさを抑え、顔は平静を保っていた。


「誰と友達になるかはあなたの自由だから、俺には何を言うの?」


「あなたと曹愛青ソウアオイがレストランに行くのを見たとき、私もそれを言った」


温涼ウェンスズミは彼を見て真剣に言った。


俺はついに頭を回して彼女を見て、少しイライラしました。


「俺、これ、これは違う!」


「はいはい、違いは、誰にも知られないと思って裏側で秘かに行うことですよね?」と温涼ウェンスズミは肩をすくめて言いた。


俺は、彼女と議論したくない、というが彼女に勝てられないし、黙っていることしかできませんでした。


少しずつ時間が経ち、プログラムが次々と入れ替わり、二人は話さなかったが、司会者のアナウンスを受けて、いよいよ俺らの番になった。


俺の心臓はドキドキしていた。もしその後で、班長が告白したら、俺どうするだろうか?


温涼ウェンスズミはすでにきっぷを受け取ったから、俺の気持ちを分かっているはず。


しかし、なんで何にも話さなかったの?


津波のような歓声が彼の思考を中断させた。温涼ウェンスズミはすでに人先ステージに足を踏み入れていた。


学校内では名が知らない人がないほど、彼女は人気そのものだった。


そういえば,温涼ウェンスズミのプログラムは常に最後にしていることが多く、幼い頃は子役だったので、学校の理事たちにもかなりのお気に入りでした。


温涼ウェンスズミ~~~!!」


「女神~~~あああああ!!!」


「今日のスズミちゃんはとてもきれいね!」


ステージ上の追跡灯は少女の動きに合わせて、中央に固定され。彼女は最初にお礼をし、少し頭を下げた後、静かにマイクスタンドの高さを調整した。


青いドレスでは、露出した真っ白な肩がかすかに光った。


ステージに上がってからも観客の歓声は止まらず、ステージ上での一挙手一投足がとても自然で、立っているとキラキラと輝いて人々から目が離せません。


すべてを終えた後、彼女は立ち止まり、右側の楽屋を横から見た。


俺は彼女の美しさを引き離し、スタッフが事前に2人のために椅子を動かし、位置は中央にあったので、2人が一緒に演奏したり歌ったりするのに便利でした。


「はぁ~」


深呼吸をして、俺がステージに上がろうとしていた。


「さあ、頑張れ、天然くん、台無しにしないで」


その時、張之凡チョウシノブが後ろに現れ、笑顔を保ちながら遊び心のある口調でした。


俺は後ろを振り向かず、彼の皮肉な言葉も無視した。前には明るい場所で誰かが俺を待っているから。


彼女を待たせるわけにはいきません。


このオタクが自分を無視しているのを見て、張之凡チョウシノブは密かに眉をひそめ、しばらくすると落ち着いて、次の面白いショーを見るのを待っているふざけた表情をしました。


少年はギターを持ってゆっくりとステージに上がり、今月の未知の変化がスポットライトの下でより明白になりました。


柔らかい線が顔の冷たくて硬いエッジをぼやけさせ、薄い唇がしっかりと押し付けられ、未知の憂鬱な気質と相まって、神秘的で無意識の魅力を醸し出している。


彼の登場にまた、多くの人々の感嘆と議論を引き起こしました。


「この禁欲系の先輩は何クラス??名前は?」


「うちの学校にこんなイケメンいるの?聞いたことない」


「くそっ、あのオタクの賀天然ガテンネンはこんな感じ?3年経って初めてはっきりと彼を見た…」


「なに?彼は二組のあのオタクなの?うわー…ちょっと変わりすぎ、オタクってやはり潜在的な株ですか?」


講堂に座っている曹愛青ソウアオイは、周りの生徒たちの議論を聞いて、彼女は少し誇りに思っていました。


彼はとても良い人で、今回のこと通して、彼の悪い印象は間違いなく変わります!


彼女は足元に花束が置いてあった。今日放課後に花屋で買った、花はよく飾って、友達に送るのが相応しいものだ。


照明の影響なのかは分からないが、彼女の美しい瞳がキラキラと輝いていた。


賀天然ガテンネンがステージの真ん中に座り、ギターをサウンドケーブルに接続すると、電流の音が一瞬鳴りすぐに消えた。


彼の向かいに座っていた温涼ウェンスズミは、デバッグを終えるのを静かに待って、彼に目を向けた。


少年は理解してうなずいた。


講堂の生徒たちは次第に静かになり、舞台照明はやがて柔らかな紫と青に変わりました。


しばらくして、「LittleLucky」の前奏曲が始まり、同時に温涼ウェンスズミも前もって、静かに話した。(※1)


「この歌を……ここにいるすべての生徒に贈りたい。いつの日か、あなたにも小さな幸運が訪れますように」


突然の話しで俺が緊張したが、幸い最近のリハーサルで、俺の指には筋肉の記憶が残っており、ギターの音はまだ非常に安定していた。


温涼ウェンスズミが俺ににやにや笑いを浮かべているのを見て、口の端はどうしようもない弧を描く。


♬雨粒が緑の芝生に落ちる音が聞こえた


♬遠くで学校のチャイムが鳴る音が聞こえた…


歌声は講堂に響き渡り、美しいメロディーと幻想的な声で、観客全員が温涼ウェンスズミの歌声に織りなす感情を追っているように見えました。


♬あなたに恋を落ちている時は、まだ恋とはわからない


♬離れたら、忘れられないことを気づいた


♬どうして気づかなかったのだろう


♬君に出会えたことが人生で最高のこと


彼らは意気投合な最高のコンビで、彼女はこの歌詞を歌ったとき、すべての観客はステージ上の彼らに注目した。


しかし、この少女の目には、俺しかなかった!


たった一目で、俺の心をときめかせ、波立たせるようになった。


コーラスに入ると、温涼ウェンスズミは立ち上がってステージの前に行き、手を伸ばしてマイクを聴衆に向け、もう一方の手を耳に当てました。


この歌の影響力が高かったか、それとも温涼ウェンスズミの舞台の魅力しすぎだったか、観客の学生たち皆から大声で合唱しました。


♬もしかしたらあの時は


♬笑うのと泣くので精一杯だったのかも


♬空の流れ星を追うのに必死だったのかも


合唱の声が講堂の屋根を吹き飛ばしそうになり、ステージにるエルフがマイクを引っ込めて、歌も終盤の方に入り込む、彼女の気持ちに合わせて、ライトが急に金色に変わって彼女の体に散らばった。


♬あなたに会えて幸せ


♬でもあなたのために泣く権利を失った


♬見えない空に願う


♬あなたは翼を広げて運命に出会う


♬彼女はなんて幸運だろう


俺は彼女の背中を見た、天使のようで、全身の輝きで側に降りてきて、世界のすべての暗闇を払拭したように。


―――

※1「LittleLucky」よかったら、みなさんもぜひ聞いてください。

日本語版:https://www.youtube.com/watch?v=3SES54Ly0zo

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