第21話 気持ち悪いわけがない!

曹愛青ソウアオイは勉強が得意で、自律性も高く、いわゆる良い子でした。


毎日、朝六時に目覚まし時計が鳴るやいなや、彼女は時間通りにベッドから出て、30分ほど身の回りを整理します。


髪をきれいにポニーテールに結んでから、30分の英語リスニング練習に取り込んで、七時に起きたお母さんに挨拶し、外に出てバスに乗って学校に向かっていきます。


彼女は学校の近くにあるまんじゅう屋さんの黒米のお粥がとても好きで、いつも朝食がこれを食べていました。


そのお粥にスプーン2杯の砂糖を加えるのが彼女のお好みだった。


「ねえ、ほらみて、スズミちゃんのモーメンツは俺とツーショットの写真だよ!」


後ろにいるクラスメードの女子数名が、肉まんを食べながら噂話を繰り広げている。


曹愛青ソウアオイは熱々のお粥に息を吹きかけ、口にちょっとずつ運んでいく。


「うそ!見せて~」


「うわー、親しくない?というか、温涼ウェンスズミ張之凡チョウシノブが好きって前に言ってなかった?」


「そうよ!わからないわ!」


「昨日さ、突然前に撮った写真をすべて削除したよ!」


「えええ!まさか、賀天然ガテンネンが好きになったじゃないよね?」


「やだ〜私のCPを壊さないで!高一の時からスズミちゃんのファンだから、あのオタクがなんで?気持ち悪い!」


気持ち悪い?


他の女子はそのような印象を持っているなんで!


彼のことが知らないくせに、そんなに言うのが本当にひどい。


曹愛青ソウアオイは、今日のおかゆの甘さが足りなく、砂糖をスプーン一杯追加しました。


「そうよ、賀天然ガテンネンスズミちゃんのお父さんのボクシングジムに通うって、聞いた時なんか怪しいと思ったわ!」


「もしかして…スズミちゃんは委員長を困らせるために写真を投稿したじゃない?だって昨日の噂で、委員長はもうじっとできなくいきなり席変したし」


「今回の写真をみて、彼になんか刺激を与えたいかもよ!」


「うわー、あなたの言う通りかも!それが本当なら、甘すぎるわよ!」


スズミちゃんの意図を理解してくれることを願っていますが、でもそうすると賀天然ガテンネンのほうがちょっとかわいそうじゃん。」


「可愛そう!?彼のようなオタクは、映画やドラマなら二番目の脇役も資格ないわ、ただの道具屋、アハッハッハッハ」


「パー~」


曹愛青ソウアオイはお粥を食べ終わり、起き上がったときに、椅子が床を滑ると少し耳障りな音を立てました。


朝食を食べていた何人かの女子生徒は、曹愛青ソウアオイの後ろ姿が徐々に遠ざかるのを見て、再び話し合った。


曹愛青ソウアオイは本当に女神だね。制服でもこんなにきれいに見えるし、彼女のようなスタイルがあればいいのに」


「うん、前は彼女と委員長のCPを狙っていったことがあるよ。残念ながらあの二人はほぼ接したことがなかった」


「うわー、私も、ちょっと聞いて…」


港町市高校では朝自習が7時30分に始まり、生徒が徐々に登校し、3年2組の教室で半分以上の席が埋めていった。


だが、まだ空席があった。


時間が経つにつれて、8時のベルが鳴っている最中に、担任の陳先生も教室に入っていた。


「さて、授業前にちょっと話しがある…」


陳先生は周りを見回して、ほとんどの生徒が着席していたため、彼女は黒板を軽くたたいて言った。


「来月は歓迎会があります。2年生と3年生全員参加必要、各クラスは後輩を歓迎するプログラムを1つか2つを発表必要…」


彼女が話し終える前に、みんなから歓声が上がりました。


毎年の歓迎会では、彼らのクラスのプログラムが最も人気だった。それは彼らのプログラムの企画が上手のではなく、単にクラスでは芸術生がいるからだ。


「よし、まだ委員長のピアノを弾く姿が見えるよ!」


スズミちゃんは、今年どんな歌を歌うのか楽しみ」


「委員長がピアノを弾き、スズミちゃんが歌うってどう?」


「うわっ、何という神コンビ!賛成!」


「賛成+1!」


生徒たちがとても活発であるのを見て、陳先生も微笑んだ。


「ではこの件は、芸術委員の温涼ウェンスズミさんに任せてもいいのかしら?」


温涼ウェンスズミは今携帯を机に置いて、賀天然ガテンネンにメッセージを送っているところだった、突に名指しされて慌てて頭を上げて、澄んだ笑顔で頷いた。


「はい、大丈夫です」


「さて、今から……」望んだ返事をもらった後、陳先生は授業開始しようとした。


「報告!」


教室のドアの声が陳先生の話しを止め、彼女は遅刻した生徒に対して良い顔をしたことないほど厳しい先生だった。


仮に、張之凡チョウシノブであっても躊躇なく叱りますが、ドアの外に立っている俺を見て、彼女はさっき人数を確認した時、少年の不在に全く気付かなかったことで怒りを解釈に変えた。


存在感は低いが、一度もトラブルを起こしたことはなく、真面目でおとなしい、今月の月間テストもかなりの成績アップした生徒でもあった。


たぶん、途中で何かしらのことで遅らせたのかと陳先生が解釈を見つめたように彼を責めるつもりはなかった。


「天然くん、次からは気をつけて。君がわざと遅刻するタイプじゃないと知っているから、入っていいよ!」


「ありがとう、先生……」


曹愛青ソウアオイは、彼らの会話を聞きながら、本をじっと見つめていました。


おなじみのウッディな香りが彼女の鼻腔を軽く通り抜け、少年は少し用心深く彼女のそばに座った。


その時、彼女は頭を上げて、少年の疲れた顔と明らかに、目の下にあるくまを見てそっと尋ねた。


「昨日は……よく眠れなかった?」


「うーん…ゲームしていたから…」


俺も囁きながら、同時に教科書を取り出した。


「ゲームを少なくし、よく休んで」


「うん……」


短いやり取りの後、2人は授業に「集中」し始めました。


「あなたのWeChatを手に入れたので、とても興奮して一晩中眠れませんでした」と決して言えなかった。


ところで、彼女は賀天然ガテンネンが何度も居眠りをしようとすること無視できなかった。


彼女の授業に影響を与えないように、俺は眠気を抑えたが、まばたきをするたびにまぶたが重くなるのを感じた。


賀天然ガテンネンの目を閉じ、頭を前に傾けた後、突然目が覚めし、無理に目が覚めたふりをしているのを見て、彼女はまんじゅう屋の女子クラスメートが言ったことを思い出して、思わず頭を回して口角を丸めました。


隣席の子に影響しないように、眠くても目覚めたふりの彼は、そんなにひどいコメントをするわけ?


彼はただのオタクだけなのに。


少し内気だけなのに、


決して、気持ち悪くない!


俺の机の上にあった教科書がいつの間にか立ち上がり、何回かまぶたをし、見間違いと思ったら…


「天然くん、しばらく寝ていてもいいよ、先生の面倒を見てあげるから」


曹愛青ソウアオイの言葉が天使のように彼の耳に入り、魔法の催眠術がかかったように、視界が徐々にぼやけるにつれて、テーブルで無理に支えた少年の頭もゆっくりと横になり、直ちに安らかに眠りについた。

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