第5話 オタクと究極の剣

明日は週末、温涼ウェンスズミからは家に帰ったら、変身の話しをじっくり考えてほしいと頼んだ。


というわけで、二人はラーメンを食べ終え、連絡先を交換して帰宅した。


「引っ張り出してラーメンを食べただけで、続きがなかった……あ、いや、続きを期待してはいけない」


俺は反省をしながら、住んでいたマンションに戻り、指紋ロックで部屋のドアを開けだ。


ここは孤独なマンションであった。基本的に超エリート独身向けに用意したマンションだった。システムキッチンに大きなリビング、家具も非常に高価であり、月の家賃も20万円前後で変動している。


高校生一人ではこのような家に住むのは明らかに贅沢しすぎる。


ところで、俺はとても貧乏であった。


家賃は父親が毎年支払っていたが、そのお金は俺の手元になく、生活費として毎月10万円しかカードに振り込みしていなかった。


高校生に10万円って多いと言う人もいるかもしれません。


確かに、家賃を払う必要がないが、でも毎日3回の食事を除けば1万円しか残っていない。


しかも、俺はゲームが大好きで、コンソールプラットフォームの3Aゲームの傑作は、簡単に3000円から4000円ほどの費用がかかり、港城の物価も高く、毎月の月末になると、非常に苦戦している。


親と一緒に住めないの?


15歳の時両親が離婚し、母親はその後海外へ行った。


その後、父親が再婚したが、一緒に同居するつもりがなさそうだ。逆に、自立訓練と言い張って、俺が16歳の頃から一人暮らし始めた。


寝室に入ると、俺がパソコンを開き、サーバーケースから放出されたRBGの光害が、即座に部屋全体を包み込みました。


今日の出来事を振り返ると、俺はまだ現実感がなかったが、この世界にいわゆる「転生者」は本当にいるのか?中二病だけとバカじゃない!


有名な質疑応答サイトを開いて「転生者」の可能性を探ろうとしたが、段々入力した質問が「微妙な」変化があった。


「女の子から先に手をつなぐってどういうこと?」


——お風呂中、キャデラックから降りたばかり、手をつないだ?手をつなぐだけでは俺はもう興奮しない。


——可能性が二つ、


1つ目、彼女が君を親友だと思っている。


2つ目、君がオカマだと思っていること、あまり考えすぎないで早く寝ろう。


「その女の子は残りの食べ物をくれたけと、それってどういう意味?」


——今のロデ男はここまで進化したのかよ?残り物?お前は本当に犬か?


――もうご飯を食べたか?うまい?俺も欲しい……


——うーん、この子がランク高そう。詳しく教えてくれ、だって今は男の子


安全じゃないし、PUA(中国の流行語でパワハラのような)にならないように気をつけて!


俺は3番目の返事が理にかなっていると感じたので、指を軽くたたき、新しい質問を追加した。


「短期間で、受け身にならないように、どうやって女の子より恋愛ランクをアップするの?」


この質問への回答のほとんどは、チャットや行動などの実践的なやり方が多いようだ。だが、俺にとってはこういうやり方が最も難しかった。


最終的に、下記のような答えは俺を目覚めさせた。


相手は君が好きだと確信しているの?それとも片思い?前者なら、君も彼女が好きなら、両思いは恋愛の最も良い結果につなぐし、自然に従えばよい。もし後者だったら、返答できないね。


そうか、俺は何を考えているのだ!


もっと冷静になれ、誰かこの臆病なキオタクか好きになるか?


俺は両手で頬を撫で、慌てて引出しから「究極の剣」という日記を取り出し、大声で唱えた。


「天と地の間に生まれた男が、ずっと下端にいるたけでうつ病になるな!

心に女はなく、神になるために剣を抜く、つまり、


剣の一、恋人のことは忘れろ!


剣の二、恋魂を自滅せよ。


剣の三、愛の神を斬り抜け!


剣の四、手を上げ、浮き世を破れ!


...


剣の十俺の!自由!の身!返せ!」


やばい、温涼ウェンスズミの後押しがこんなに強いとは思わなかった。防御力を満点にしでも破れそうだった


これぞ、女の子!コワコワ、今はやはりゲームで癒やしなきゃ


俺はリビングルームに歩いて行き、PS5とテレビのスイッチを入れ、ウオーミングアップの間で、近くにあるAppleHomePodに大声で叫んだ。


「HiSiri、リビングルームのアンビエントライトをオンにして!」


一瞬にして、暗いリビングルームに一連の淡い黄色の光の帯が点灯し、さびれたリビングルームを少し活気が生き込んだ。


「お気に入りの音楽リストを再生して」


一瞬で、重厚なドラムビートと情熱的な曲を伴うロックが響き、たった1人の空間を瞬時に満いた。


「おはよう、ナイトシティ!」


「サイバーパンク2077」のゲームナレーションがテレビから流れてきて、俺も大声で叫んだ。


「おはよう、ナイトシティ!」


この時彼の目つきは変わり、熱狂的で華やかに、この時だけ、他人の目に臆病な俺は、この小さな世界で彼自身の「生まれ変わる」ことを得られた。


「この魅力的な儀式感覚は、やはりゲームにしかない。明日は何らかの理由で彼女の提案を断れば、やはり、今のほうが最高だ!」


俺は独り言を言い始めた。


他人にいじめられても、学校の美女が生まれ変わっても、明日が世界の終わりで街全体がゾンビになっても、ネットと食べ物さえあれば、俺オタクでいい続けたい。


外出せず、一ヶ月も家でこもると理解できない人が多く、それで寂しくない?


いやいや、外に出るのはパニックになるだけだし、友達を作るのも、恋をするのも本当に面倒だし、三者三様の意見が一致していなければいけない。


話題を探すのも面倒だし、話すとき他人の気持ちも考えなきゃいけない、ちょっとずれると、空気読めない人と言われてしまうし。


オタクは、自分を喜ばせるだけでいい!


寂しそうに見えて、実はとっても幸せ!


愛青アオイちゃんに片思いがあるけと、まぁ、少年なら誰もある経験だと思う。


でも、それはリア充とは違う。


俺は告白なんか全くしたくない、いや、その考えすらない。


それは弱虫ではなく、自己認識だ!


手に入れられないものは常に最高だ。


ゲームと同じように、最も楽しいものは常に告知PVにしか存在しません!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る