第15話 私と透君の出会い

───透君との出会いは小学生の時だった。当時、私の病気の検査入院をしていた。

病院では、当たり前なのだけど、友達はいなくて、親も私の病気を知ってから、手術の為のお金を稼ぐために仕事に励む様になったので、私はいつも1人ぼっちで寂しかった。

そんな当時の私の心の支えになってくれたのが…透君だった。

看護師さんから聞いた話によると、透君も何やら病気にかかっていたらしく、今回はその経過観察として検査入院をしていたらしい。

私と同じ病室で、病院で同じくらいの年齢の子は透君しかおらず、しかも似たような境遇だったから、私と透君が仲良くなるのにそう時間はかからなかった。

透くんと仲良くなってからは、ずっと一緒に過ごすようになった。私は透くんと一緒にいることで、寂しさを忘れていた。

でも、そんな日々にもある日、終わりが来た。

透君が退院したのだ。

私も明日には退院なのだけど、学校が違うから、透君とは一緒に居られない。

透君と会えなくなってからは、どこか心に穴が空いた様な気分だった。そして、そこで初めてこの気持ちが恋心という事に気づいた。

でも、もう透君とは会えない。私は彼の家も何も知らなかったのだ。

それからの日々は辛かった。私は、自分の立場を利用して、透君に関する情報を集めようとしたけど、何一つとして分からなかった。

やっぱり、諦めるしか無いんだ…なんて考えていた私に転機が訪れた。

中学校に入った時、透君が私の住んでいるマンションに引っ越してきたのだ。それを知った時は、本当に嬉しくて家を飛び跳ね回ってお母さんに叱られたっけ。私は、中学校で透君に話しかけようとしたのだけれど、私は自分で言うのも何だけど男子から人気がある。だから、ここで声をかけても迷惑になると思って、中々声をかけられなかった。

でも、私はその間に彼に関する情報を集めていた。透君の趣味や、好きな食べ物、普段は何をしているか…などの情報を集めていった。

そんな日々を過ごしてたのだけど、高校一年生の春休みに入った時、お医者さんから余命宣告を受けた。手術を受けないと、先はそう長くないそうだ。お医者さんは細かい時間は言ってなかったけど、何となく1年も生きられないと思った。でも、私は手術を受けるつもりは無かった。親にこれ以上負担をかけたく無かったからだ。

そして、高校二年生になってから透君に声をかけて、告白もした。心残りを無くすためだ。

透君は私の事を覚えていなくて、振られると思っていたけど、彼は受け入れてくれた。

この時は本当に嬉しくて、余命宣告の話なんて忘れてしまうくらいだった。

こうして、話は今に戻る────



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今日は余り調子が良くなく、いつもより文章が拙くなっております。

明日には調子を治しますので、お許しください。

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