第5話 3日後

昨日、一緒に料理をしたが、今日も特に変わらず僕らは過ごしていた。そして、1日の授業が終わると、凛花が話しかけてきた

「ねぇねぇ透くん」

「どうしたの?凛花さん」

「今週末デートしない?」

「いいけど、僕、デートできる程の服なんて持ってないよ?」

「じゃあさ、今から一緒に買いに行こうよ!」

「でも僕ファッションくわしくないよ?」

「だいじょーぶだいじょーぶ、私が選んであげるからさ、代わりに私も服買うから、感想をおしえてほしいな」

「僕で良ければ、いいよ」

「じゃあ決まりね!」

そういって僕らは近くのショッピングモールへ向かった。

「ふふ♪」

「どうしたの?凛花さん、なんかテンション高いね」

「そりゃそうだよ!だって、制服デートだよ?しかも、前回と違って結構大規模な場所だし」

「まあ、僕は凛花さんが楽しければなんでもいいよ」

「ありがと、透君!早速服買いに行こー!」

そう言って僕らは服屋へ歩き出した。そして中に入った。

「いらっしゃいませー」

「さあ、さあ、透君!まずはこれを着てください!」

「う、うん。いきなりだね凛花さん。まあ、着てくるよ」

そう言って僕は、試着室に入って渡された服に着替えた。

「どうかな?」

「…っ」

「あれ?似合わなかったかな?」

ちなみに渡された服は、ジーンズにポロシャツというベーシックな服装だが、なかなかオシャレなデザインである。そんなシンプルな服装ですら似合わない僕って、、、と考えていると

「ち、違うんです。わたしが思っていた以上に似合っていてカッコよくなっていて、なんだか恥ずかしくなってきたんです」

「そんなに褒めてくれるなんて嬉しいよ。よし、これ買おうかな」

そう言って僕は会計をする。

「さてと、僕のも買った事だし、凛花さんの服も見に行こう!」

「はい!えっと…こっちです!」

そうして今度は、凛花さんの服を買いに女性物の服が置いてある店に向かった。

「私、これとこれを着てくるから、どっちが良いか教えてね!」

そう言って彼女は試着室へと入った。

そして、凛花さんが着替えるのを待っていると、店員さんが話しかけてきた

「かわいい彼女さんですね」

そう言って店員さんは、微笑ましげに僕と、試着室にいるであろう凛花さんの方向を見て言った。

「そうですね、自慢の彼女です。僕には勿体無いくらいの」

そう言って、僕は笑った。すると、凛花さんが出てきた。

「透君、どう?」

凛花さんが試着した服は、大きめの水色のパーカーにジーンズというラフな格好だった。

「うん、とても可愛いよ!」

「ありがと!じゃあもう一つのも着てくるからちょっと待っててね」

そう言って彼女は再び試着室に入った。

さっきのも可愛いけど、次はどんな服なんだろう?

「じゃーん!着替えました!」

「おおっ、なんかお姫様みたいでかわいい」

次の凛花さんの試着した服は、水色と桜色のワンピース。本人の容姿も相まってとても可愛い。

「よし、決めた!どっちも買う!」

そう言って彼女はレジに向かった。

「お買い上げ、ありがとうございました。デート、お楽しみください」

と、最後に店員さんに言われた。

「はい!楽しんできます!」

そう言って僕らはその後も少し買い物をして、家に帰ってきた。

「じゃあ、また明日ね!」

「うん!バイバーイ!」

そう言って僕らはそれぞれ自分の部屋に戻った。

そして、リビングに入ると、珍しく母親がいた。

「あら、透?遅かったわね。彼女でも出来た?」

「うん」

「あらあら、今度紹介してちょうだいね。」

「うん、彼女の都合にもよるけどね」

そう言って僕は自分の部屋に戻った。

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