6話 My background. The birth of my partner.
私はなぜ管理局職員となったのか。
どうやらここは私の「過去」の中のようだ。なぜならここは私が死ぬために来ていた場所だからだった。
4年前、私は新卒の社会人として働いていた。と言ってもブラック企業で。嫌気が差して、辞めることはできなくて、私は自殺の決意をした。
桜の木で私は首を吊ろうとしていた。その時、なにかに引かれるようにして歩いていった地面から、私は拳銃を地面から掘り起こした。今思えば、それが一心同体後からだったのだろう。
そのとき、通りすがりの警官に見つかり、逮捕された。
きっと今は首をつろうとしている状況だ。手に縄を持っている。ここで銃を掘り起こせば現在に戻れるのだろうか。
いや、聞いたことがある。過去時計で過去に行った時、異なる行動を取れば未来は変化すると。少々難しいらしいとも聞いたが。
そう考えていると、体が勝手に動いて銃を掘り起こし始めた。
「おい、そこのお前、何を持っているんだ?」
通りすがりの警官に見つかった。
私は留置場に送られた。だが、中に男が立っていた。
「あんたは『能力者』。それは理解しているはずだ。その銃をどうするか。それこそが運命だ」
そう言い終わると男は消えた。あれは管理局の職員なのだ。
ここで過去の私は銃を手に取った。だから「現在」で職員だった。
どうするか。死の危険にとらわれずに生活するチャンスだ。私がいなくても管理局は円満に回る。なら……。
私は銃を構えた。そして、「世界」を撃った。
その瞬間から世界は崩壊し、現代へと引き戻された。
「やっぱり、管理局で過ごす日常こそが私の人生。いくわよ、相棒!」
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