第?話 先生。

時期は春の季節、人が出会い別れ新しい道を進んだり諦めたりするこの季節。

桜が咲き誇り風に吹かれ地面が桜色に染まり、そろそろ夜桜でも楽しみに行こうかと思いながらも気がつけば桜が葉桜になってしまっている季節。本当にこの季節は、いい意味での馬鹿も悪い意味での馬鹿もあちらこちらから湧いて出てくる…あいつらのせいで俺の彼女たちは傷つけられるし、家の修理だって俺と杉田が基本的にやらされているし、仕事だってわんさか喧嘩を売ってくる奴らの対応で本当…馬鹿が湧いてこない除馬鹿剤の発売は一対いつになるんでしょうかね…一生バカが湧いてこない超画期的な商品の発売はいつですか本当に…まじでいつまでも暴れられると思うんじゃねえよ?怪我しても手当てできるのは、俺が科学と一緒に医学もちょろっと触れてたからできていたわけであって普通だったら足折った、爆破で吹き飛んだとか、速攻病院案件なのを俺がどうにかしていたんだぞまじで……本当に一回だけでいいからあいつらと離れてただの平凡な毎日。ただの変わらない風景。ただの現実。爆破のない生活というものを体験したいものだ…まぁ、そんな日が続いてしまえば俺は実験ができなくてそこら辺にいる一般人をひっ捕えて相手の承諾なく人体実験をし始める禁断症状を起こす可能性は高いけどな。まぁ、それも含めて平凡の毎日というものになるんだったらなってもらいたいだけど、俺はあいつらと一緒にいる限りは退屈のしない日を永遠に過ごすのだろう…っていう確実にそうなることそうであるこおを思いながらも自分の部屋のベランダから季節ハズレもいいところな自作の花火をシュゴォォォォ!!!!!!シュゴォォォォォォ!!!!!花火ではありえないガスバーナーの時を使う時と全く音を出しながらものすごい火力で花火というか発煙筒じゃね?これ、色もついてるし煙は出てるし音もすごいし、花火っていうより本当に発煙筒じゃね?と思いながら花火のデータを黄昏ながらとっていると自分の部屋の通気口のカバーが床に蹴り落とされ、そこから当たり前のようにそれなりの高さがある天井から足を挫くこともなく普通に降りてきて、蹴り落とされた通気口のカバーは変形し後で片付けようと思っていたファイルの群たちの方に飛んでいき、もしもしれがボーリングだったら綺麗にストライクが取れるぐらい山にしてあったファイルの群たちは全部、ぐちゃぐちゃになっていた…種類分けもできていたからあとは本棚にしまうだけだったのに…許さねえ…

「あのさぁ、別に通気口に入ることはもう何を言っても聞かないから何にも言わねえけど、ドアぐらい使えよドア。あるいはノック」

「えーだって、わざわざドアをノックするより通気口のカバーを足で蹴り落としてノックした方が早いでしょ?」

「あーはい。そうですか…じゃあ通気口内に俺が親切でつけた電気たちは後で撤去しておくことにするよ。そうなると真っ暗で怖いだろうなぁ〜だって真っ暗だもん」

「コンコンコン。邪魔するで!!」

「やるんだったら一回外出てからやれよ。エアーでやるな。あと邪魔するなら帰れ」

「ショートカットだ!!」

キラリンっと効果音がつきそうなぐらいキャピキャピとした様子でいうが、どうせこんな時間にこいつがいつもの戦闘服を着て通気口内を這い回っているんだったらどうせ呼び出しか何かだろう…あれかな?何を喋ろうにもずっと「ババナ!!あぺぺぺぺぺ、おいちぃぃぃぃぃぃぃ」しか言えなくなる意味のわからない注文の新薬のことかな、それだったらまだ「ババナ!」ってまだびっくりマークが一個足りなしまだその後の「あぺぺぺぺぺ、おいちぃぃぃぃぃぃぃ」って言わせる部分に関しては本当に何にもどうしたらその言葉言わせられるか助手(笑)を使って実験してるけど全然違うこと話すから意外と難しいんだよなぁ……

「あーはいはい。で、何か用があるから俺のところきたんでしょ?新しい薬の実験だったらまだだけど」

「いや、それがわかんないんだよねぇ〜。とりあえず仕事場にこいって言ってたからそれだけ」

「りょうか〜い。落としたやつ元に戻してから出てけ……ってもういねえし……」

呼び出されはしたが、まず壊されたものを直さないことには部屋から出ることもできないのでまだ、自分の作った花火がどれぐらい長く続くかの実験中だったが、用意しておいたバケツにまだ火がついている状態で水にしっかりと突っ込み火の始末をして蹴り壊され歪んでいる通気口を電動のドライバーでどうせ蹴られるんだったら元々歪んでても壊されしと思いながらビスで五十箇所以上止め直してから呼び出しを食らった場所に向かう。自室を出てまるでお城のように道幅が長く、一番遠い部屋に行くまでに馬鹿時間がかかる廊下を通り階層が3階に別れていてなんだったら地下室と地下駐車場という名の俺のコレクション置き場もありもはやそういうなんというか世界最大のシェアハウスとかで申請したらなんか賞がもらえそうなぐらいでかい家の一室。2階の一番端の場所にあって尚且つ俺の自室と思いっきり反対方向に部屋があるので行くたびに殺意を覚えるこの仕事部屋にはこの家の家主であり、俺の上司であり、俺の友人であり、俺の腐れ縁のうちの1人であって、またその他多数色々な関係性を持ったやつの部屋を訪ねた。ドアを3回ノックし、相手の返事が帰って来る前に雑にドアを開けた。そこで待っていたのは大量の流されてきた書類の山(数日後に俺の部屋にいつの間にかいる)と壁には素人目にはどれも同じようにしか見えない包丁のコレクション。そして書類もやらずに1人呑気にお茶の時間にしていやがる。

だからこんな時間まで椅子に紐で括り付けられて仕事をやらされてるんだよ…

「あ、きてたのね。ちょうどお茶を飲むタイミングだったから全然わからなかった〜」

「嘘つくんじゃねえよ。で?呼ばれたから来ただけだけど。書類やれは絶対に嫌だ何を言われようとも何を交渉にしても絶対にやらないっ」

「えぇ〜。そんなこと言わないでほしいわ。ま、やらせる時は勝手に追加しておくから気づく前にやっているでしょうけどねw」

「話はそれだけか?だったら俺実験の途中だから部屋戻るけど」

「そんなくだらない話をするぐらいだったらわざわざ、呼び出してまで話すわけないでしょ!本題はここからよ。」

「あーはいはい」

彼女は、ティーカップを机に置き、ゲッヘッヘと悪巧みを企んでそうな顔でウッキウキの作戦内容を僕に話してきた。それは超簡単なもの。今年、小学校に入学するのとある会社の一人息子の高校の卒業アルバムに映り込んでこいというもの…全くもって意味がわからねえ…もうさっきからため息しかついていない…俺も相手に許可取らずに試薬の実験したり、薬品の実験台にしたりしていてそうとう頭のネジが外れているとは思っていたけれどもやっぱりこいつはここにいるやつらの中で一番頭が吹き飛んでやがる……なのになんで俺はこいつについていているかがもっとわかんねえからさらにこいつの頭はぶっ壊れている

「だって〜面白くない?こっちのを知ってる方からしたら…さ?」

「まぁ、確かにがそんなところに映ってたら面白いものだな。というか何かを疑うね」

「でっしょー!それで、色々な観点から見て六井が一番いいかな〜って」

「どの観点から見たらそうなるんだよ」

「え、勉強とコミュニケーションと人間性?いや、100%勉強の部分だけね〜ファ〜」

「いや、それだったら俺より適任のやつがいるだろうよ。俺だって科学しかできないし」

「あーねぇ。でも先を読めすぎてテストは100点だし、免許も受験も1発でクリアできることすら見えてて頼んでも飽きるんじゃないかしら。書類の直しも頼む時もここダァ!って思った場所にいつもいないし。」

「そんなことで俺が来るんだったら俺だって1発で合格できるし免許も取れるだろ?」

「でも、まだストッパーの立ち回りだからね。ほら、私含めここの女性陣ってちょっと全員拳で黙らせようとする風潮があるじゃない?そう考えても六井がいい役周りだと思ったのよ」

「確かに拳とかで黙らせてくる風潮はあるけどさぁ…えぇ…ていうことはそれをやるためだけに俺は大学に行くのか…?」

「もちろん!あ、学費とかはこっちが全額出すから大丈夫大丈夫。ただし浪人したらお前の戦車を一台ずつ爆破する」

「よし、やってやろうじゃねえか。ただし受かったら」

「はいはい、増やすからお小遣い増やせでしょ〜。わ〜かってるって」

「はぁ…そうしたら履歴書とか作らないといけないのか」

「それは安心して頂戴。こっちでちょこっとだけ捏造したのを作っておいたから」

「ちょこっとって?」

「私たちとの関係性だけ潰しておいたのよ。賞やら経歴、資格はそのままだから」

「ふーん。とりあえず了解」

「あ、じゃあさ!ついでに書類もやら」

「ない!!」

飛んだお遊びに付き合わさせられることになったが、まあいつもの喧嘩祭りに比べたら勉強して実習に行っての頭を使う方が俺にとってはあっているな。そもそも体を動かすことよりも、勉強のほうが小さい頃から得意だしな…あーめんどくせえけど、全ては戦車のため……この間、検索してた時に見つけたかっこ良さと美しさを兼ね備え一目惚れした子をあれやこれや色々して手に入れるためには資金がもちろん必要……というか毎月俺のお小遣い金額だけ減っててるような気もするけど……明日の朝、管理してるリストに0をたくさん書き足してやる…

「さーて、勉強しなおしますか…つか受験のためには科学以外もだよな…」

花火の研究もしなければならないけれども、彼女を壊されることに対しては死体蹴りをしても払えないぐらいムカつくのでひとまず助手(笑)にでも引き継ぎを雑にして投げるかと思いながら図書館の中や探偵やウサギの自室の本をこっそりと拝借し、借りパクをしたまま勉強し続け見事俺は1発合格。そして借りパクは合格発表があった次の日にバレて、2人…でボッコボコにされたけども、大学に行っただけじゃこのクソ作戦がクリアできないっていうのが一番ムカつくような気がするけれども、もちろん免許も普通に合格し、俺は氷海高校に科学科の教師として配属されることになり、今の場所から通勤するとなるとかなり遠いので、学校の近くのアパートの一室を借りてしばらく…というか3年の間暮らすことになる…3年…中学一年生がもう中学3年生が終わるぐらい時間がもう歳になってくると、F-1カー以上に早く過ぎ去って行くもので、そのうち瞬きしただけで1週間が終わりそうなぐらい早く感じるもので…じゃあ3年ってよくよく考えたら一瞬か……どうせ3年間終わったらどっかの誰かさんたちにかき回されて俺は殺されたことになるか失踪するんだからな。

「お前ら、絶対に俺の彼女たちに触るんじゃねえぞ!!絶対だからな!!」

「わかってるってぇ〜必要な時だけ借りるからさ」

「だめだ!!週一で帰ってきて毎回安否確認するからな!!破損させたらお小遣いから出してもらうからな!!わかったか!!」

「はいは〜い」

全くもってあいつらには彼女たちのことに関しては!信用をおいていないので残業しても夜中にこっそり帰って確認してやる…別に不法侵入じゃない。だってそこに俺のものがあるしただ向こうに一瞬の間いるだけだ。それに本当の不法侵入だったら……チリひとつ残らないしね…それに、彼女たちに傷が一つでもついたりしてたら戦車への不法侵入でやっちゃうかもしれないけれどね。HAHA!

「さーて、アホな作戦もこなしながら授業しますか」

必要最低限の荷物だけを持って、俺は平凡で変わらない景色が続く世界に足を踏み出した…

が、どうせ平凡という言葉はこの因果の中で生きている限りはそんなことは表に出ていなくても裏でどうせ忙しくても「戦車出して!!まじで!!緊急事態なの!」って言われたら、俺は科学の実験の途中だろうがなんだろうか全部放り投げて行くんだろうな…ま、科学の実験の途中で放り投げて学校出て行こうとしたら首根っこ掴まれて反省文書かされるんだろうな…最悪の場合爆発だけど…どうにかなるっしょ!!

「あ、そういえば俺自炊できたっけ…」

あいつらと出会う前からもそうだったけど、ご飯食い損ねて病院案件なのは、超困る………

理由は簡単だ…履歴書で消した部分に引っかかる可能性が99.9%だから自炊しなきゃな……あそこから出て行く前に簡単位作れるレシピだけでも教えてもらうんだった…いつも作ってもらってるかコンビニ飯だったし…あるいは近所のよく潰れないファミレス。行く前に行っておこうかな…あそこのファミレス、俺らに荒らされるわ食われまくるわで速攻で本来だったら出禁に俺だったらしてるけどあそこの店長本当に優しいよな…もしかしたらバカなのかもしれないけど……

「ま、気楽にやるか。なんかあったら仕返ししよ…」

足を踏み出したと同時に大きめの小石…いやもうそれはただの石か。石に躓き見事にすっころび幸先が悪いなと思いつつも道を歩いて行った。

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僕は王道を行けない 化狸 おたち @bakedanukiotati

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