第4話 僕は僕を行く

あああああぁ!!こんなことを言っていいのだろうか…僕はネッ友で一緒にゲームしたり通話するしろくまと出会ったことからどんな人なんだろう…仲もいいしオフ会してみたいなぁ…という願望が元々あったが、二人っきりっていうのも怖いし、そもそもネットで出会ったと人と実際に会ってみるっていうのは怖いし…けど今だったら僕含めて六人もいるわけだし…男女比がどうなるかは正直ネットだと一人称変わったりする人がいるし、ボクっ娘の人も全然いるから判断材料にならないしぃ…いくか!?もう両足痺れてて頭も回ってないからいっちゃえ!!呪うんだったら0.1秒前の自分を恨む!!

ぺんぺん「みんなでオフ会とかできたらなぁ〜って思ってて…」

しろくま「・・・

うぅ…反応が怖い。0.1秒前の自分め…下手したら解散じゃ!!って流れになるかもしれないのに何やってんだもう僕はぁ!!!もう嫌!!足をバタつかてお菓子を買ってもらえない子供のマネでもしようかと思ったら僕の両足も攣り始めそれも変な角度で攣ったせいでほぼ鯱鉾に近い状況で攣った…いや、この体制辛い…

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!あぁああああああ!!まって!!本当にこの体制おっわっ!ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

運動不足だった僕の足…というか全身は…簡単に死んでいった………

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〜こちら、巣窟場 鯖 雑談チャンネル〜

ぺんぺん「みんなでオフ会とかできたらなぁ〜って思ってて…」

しろくま「ふーん。いいんじゃない???」

ゴーストレイン「確かに!面白そう!!」

さくらんぼ「でも、どこでやるの???みんな忙しいみたいだし」

一獣の王「確かに……」

マッシュ「それだったら1月〜3月のどっかで予定合わせる???」

ぺんぺん「予定合わせてどこかで会えたらって」

一獣の王「でも全員どこ住みなのかわかんないから場所合わせられね☆」

さくらんぼ「今、とりあえずおすすめオフ会場所の検索してる」

マッシュ「いや、お前熱出してるんだから大人しくしとけよ」

さくらんぼ「あー何も聞こえないー」

マッシュ「お前、オフ会であった時に覚悟しておけよ………」

しろくま「あ、俺もう仕事戻らねえと」

ぺんぺん「えーもう行っちゃうのー」

しろくま「また、暇ができたらくるからそれでまでにオフ会の内容ある程度決めておいて〜」

さくらんぼ「りょうか〜い」

しろくま「そんじゃあ」

【しろくま さんがオフラインになりました】

さくらんぼ「あ、親バレたわ。私の方でも探しておくから〜それじゃ」

【さくらんぼ さんがオフラインになりました】

ゴーストレイン「桜ァァァァァァァァァァァァァァァ!お大事にしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

マッシュ「うん、熱がしてるのにさらに熱がでそうなことしてたから回収されてよかったな」

ぺんぺん「あ、僕の方もそろそろあれでは、言い出しっぺだし色々考えておく。じゃね〜」

一獣の王「バイバ〜イ!」

【ぺんぺん さんがオフラインになりました】

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僕の鯱鉾の形ように攣った時の叫びが家中に響いていたのか、湿布を大量に持って冬夜さんが駆けつけてくれた…よかった、このまま鯱鉾みたいな形のまんま動けなくなると思ってたから本当に…よかった…

「海斗様…どうしたらそのような格好に…」

「ごっこ遊びをしようとしたら足が終わりました…」

「なるほど…わかりました」

冬夜さんは何か魔法でも使ったのかというぐらい鯱鉾の状態で動けなくっていた僕の体をバキバキバキバキ!っていう音は特にならなかったけど、攣っていたのが嘘だと思うぐらい体が普通に動かせれるようになった。

「普通はあんな鯱鉾みたいにならないんですが…今度からお風呂上がりにストレッチをしてくださいね?佐藤さんにも頼んでおくのでゆるいものから初めて初めて行かないと怪我しやすくなりますよ?」

「うぅ、それだけは困るし……わかった。今度からやる…」

自分でも驚くほど、腰や肩を回すとバキバキバキ!っと音がなって本格的にストレッチやらないとこれそのうち大怪我するような気がしたので冬夜さんとの約束を守り、ストレッチは始めることにしたが、元の体が硬すぎるのもあり、佐藤さんに「なぜ…なぜそこで止まってしまうの…???」っていう感じの目で何回か見られていたような気がする…まぁ、実際に僕でもどうしてそこで止まってしまうの…?っていう状況だったから一緒にやってくれる佐藤さんからしたらもっとだよな。あ、そうだ。佐藤さんに聞いてみようかな。オフ会っていうか友達と遊ぶときにどこで遊んでるか

「そうですねぇ…大抵連れ回されるのでここだっていう場所はありませんけど。全員が楽しめる場所がいいんじゃないんですか?」

全員が楽しめる…関係性としてはゲームで繋がってそれからはいろんなゲームも一緒にするようになった仲だから…そういうところを考えたら……そうなってくると植物園でもいいんだよなぁ。全員超ガーデンマニアのランキング載ってるぐらいやりこんでるし、まぁさくらに勝てたことは誰一人いないけど

「植物園と電気街で遊べそうなところを探すか」

せっかくストレッチしたのにまた体がバキバキになりそうなデスクワークに取り掛かり、候補に出せそうな場所を全部連絡先も住所も全部表にまとめて後で共有しやすようにホームページ付きで淡々と作業をしていき、また…

「両肩壊れるぅ!!」

「パソコンのやりすぎですよ」

佐藤さんに肩と首に湿布を貼ってもらい案の定バキバキになった…それに、いつもだったら寝る時間をとっくの昔にすぎており、急いで布団に飛び込んで寝たが、いつも以上に寝起きが悪かった…

「海斗様。早く起きてください。朝ですよ」

「…………やだぁ…」

「やだじゃないですよ。やだじゃ」

「無理ぃ………起きれない…」

「わがまま言ってる間に起きますよ!」

いつものように布団を剥がされ、地面にベタァっとスライム状に溶けいつも以上に朝の攻防は続きいつの日かと同じで僕と冬夜さんは白目を向いた状態で引きずられていた…

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〜こちら、巣窟場 鯖 雑談チャンネル〜

【ぺんぺん さんがオンラインになりました】

ぺんぺん「ちわ〜」

マッシュ「ち〜っす」

ぺんぺん「あれ?またマッシュじゃん」

マッシュ「マッシュだけど」

ぺんぺん「最近ずっといるような印象あるんだけど」

マッシュ「まぁ、暇さえあれば最近きてるからね。そういえばオフ会の件どうなってる?俺の方でも2・3箇所調べたりしてるんだけど」

ぺんぺん「ふーん。リストアップしてきた」

マッシュ「有能かぁ?さすぺんすぎる」

ぺんぺん「共有しておくわ〜」

マッシュ「あざっす!!って連絡先から住所まで全部まとめてあるんかい」

ぺんぺん「代わりに首と肩がバキバキになった☆」

マッシュ「oh…オフ会のために犠牲になってくれ」

ぺんぺん「嫌なんだけど!?」

マッシュ「嘘だってー多分な」

ぺんぺん「全くもってその多分を信用できないんだけど、フレンドリーファイヤないよって言いながら思いっきり撃たれた記憶があるせいで信用度0なんだけど」

マッシュ「まぁまぁ、それはそれ。これはこれだよ」

ぺんぺん「信用できねえええええええええ!!」

マッシュ「じゃ、俺これからやることあるから落ちるわじゃね〜」

ぺんぺん「ほ〜い。ば〜い」

【マッシュ さんがオフラインになりました】

ぺんぺん「それじゃあ、俺も落ちるか………」

【ぺんぺん さんがオフラインになりました】

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その後、俺のリストアップした場所から全員がいきたいと思った場所を投票しあった結果…超ガーデンマニアとのコラボが開催されるカフェで満場一致だった。いや、全員超ガーデンマニア好きすぎるだろ…ネタ枠で入れておいたはずが、それがガチめに通ってしまうとは、全員超ガーデンマニアの中毒に近いものになってるな。その後は、全員の日程を合わせるために1月〜3月の間で予定を組んでいたが、しろくまの予定だけどうしても合わなかったが、ボスに交渉して2月にオフ会をすること決定し、まだ10月の中頃だけど楽しみでしょうがなかった。父と母には友達と遊びに行くっていえば普通に許してくれるし、何かがあった時ように防犯ブザーだけはしっかりと携帯しておかないとオリエンテーションの時みたいに何かがあった時じゃ遅いもんね。そして、時はすぎ。年も明けもうあと1ヶ月で2年生だし冬夜さんは高校生じゃなくなるのかと思いながらいつもの時間に一人で起きて支度を始めた、そう。今日は街にまったオフ会のひなのだ!でも冬夜さんが今日は丸一日オフになっていることを昨日の夜佐藤さんから聞いたので携帯の目覚ましを5分刻みに鳴らして絶対に遅刻しないように朝の5時から6時までの間ずっとなり続けた…結局起きたのは6時のアラームでだったからそれより前のアラームはただの騒音となっていたわけだが、まぁ大丈夫だろう。父と母には昨日のうちに出かけることを伝えていたので、朝ごはんを食べて一人で家を出て超ガーデンマニアのコラボをするカフェが電車で3駅だったので、時間に余裕を持ちながらペンギンのヘアピンをつけた。これは一体どういうことなのかというと……

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〜こちら、巣窟場 鯖 雑談チャンネル〜

ゴーストレイン「初めて会うわけじゃん?だから何か身につけておかないとわかんなくない?目印的なの」

一獣の王「確かに、あっていきなり「オーだよね!」って言われても不審者にしか思えないもん」

ゴーストレイン「でしょ?だから何かそれぞれわかりやすい目印つけておかない?

ぺんぺん「じゃあ、僕はペンギンのヘアピンしていくわ」

しろくま「俺はしろくまのぬいぐるみでも連れておくかな」

マッシュ「じゃあ、俺キノコのTシャツ着ていくわ」

ゴーストレイン「キノコのTシャツwww私は、お化けと傘のヘアゴムでいくわ」

さくらんぼ「園芸用のスコップでも持つか」

一獣の王「ライオン連れていくわ」

ぺんぺん「ライオンは連れてくるなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

マッシュ「動物園に返してこいよwww」

一獣の王「そこはどうでもいいだろ!!ライオンのマスコットでも持っていくよ!」

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…………ということがチャット内であってそれぞれ自分だよ〜ってわかるものを持って朝11時に駅前で待ち合わせをすることになった、いやぁ…どんな人たちなんだろう。チャットで会話してるのと音声だけ聞いてて勝手にこんな人だろうって思って考えたりするけど実際に会ってみたら全然違いましたっていうこともあるし、逆に僕の方が失望されないかどうか心配だ…え?こんな天パ野郎だったの?うわぁ…無理っすわ。チャンネル抜けるっす。家に帰ったらキックしますねとか言われたら…いや…流石にない…ない…多分ない…

「あったら2日間は布団から出れないよ…」

電車に揺られながらオフ会をできる嬉しさと楽しみさの反面、なんて言われるのか心配になりながドア付近で小さくなっていると降りる駅に付き、南口と東口のどっちで待ち合わせをしたかわからなくなり、それぐらい電車の中で確認しておけよ過去の僕!!って思いながら邪魔にならないところでログを遡って確認すると南口の方がコラボするカフェに近いということらしいので南口から外に出て、みんなで決めた待ち合わせ場所に2時間も早く到着しちゃったけど、遅刻をするより全然いいからいいかと思い、チャンネルで「早すぎたw」って送った後に自分の居場所を写真に取り、チャンネルに送るとしろくまから反応がありもうすでに近くにいるとのこと…うぅ…!!緊張する!!そう思っていると隣にちょうど冬夜さんと同じぐらいの背丈の人が隣に来たがしろくまさんはまだかな〜って思いながらチャットをしていると今、待ち合わせ場所のところにもういるらしい。え、どこだ。しろくま…しろくま……辺りを見回してみるとしろくまを持った人が僕の隣にいた…そしていきなり声を掛けるのもなんか怖かったのでチャットで今もしかして隣に160cmぐらいの人間近くにいません?とさりげなく聞いてみると僕の方を向き、あ!この人がしろくまなんだ!やったあえた!という感情がどこかに消し飛んで行ったレベルで僕とその人は互いの顔を見合わせてお互い冷や汗をかいていた…

「あの……もしかしてしろくまさんですか……???」

「はい…俺しろくまです…あなたはぺんさんですか…?」

「ぺんぺんですが………」

「…………………」

2人の間に10秒にも満たない沈黙が続き、そして今度は同じタイミングで、周りの迷惑にあるぐらいの大声を2人はあげ、驚いた。

「「えぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえええぇええぇえぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえええぇええぇえぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえぇぇええぇええぇぇえええぇええぇ?!」」

隣にいた冬夜さんぐらいの身長の人は冬夜さんぐらいというか冬夜さん自身だった。いつもの執事服のイメージが強すぎて一回しか見たことのない私服のイメージが全然なくまた、冬夜さんの綺麗な白髪の髪が帽子によって隠されていたのでさらに気がつかなった…そしてそれと同時に、改めて世間って狭すぎることに僕は痛感した。あのさっちゃんねるのさっちゃんが実は冬夜さんのお姉さんであることにこの間驚いたばっかりだったはずのなのに中学生のことからネットで一緒に遊んでいた相手が、いつもそばにいるだなんて……それこそアニメかライトノベルかっつーの!!

「……一回コンビニでお茶でもかいません…?喉乾いてきたので……」

「そう……だな…」

このどうしたらいいわからない空気を濁すためにひとまずコンビニでお茶を一緒に買いに行ったが、飲み物すら喉を通らない…なんというかどうやって話せばいいのかもうそれなりに仲良くなったはずだが、あの実家に帰ってきた日以上にコミュニケーションが取れなかった…

「えっと……海斗様はぺんさんで、ぺんさんは海斗様なんですよね」

「そうだねぇ…そうなってくると冬夜さんとしろくまが同じ人だとは思わなかったけど」

「ということは……海斗様の素はパリピってことですね。いつもチャットで「フォー!フォー!」してますし」

「あれはそういうノリでやってるだけだから…実際に現実ではやらないとというかできないよ!」

「ふふ、そうなんですねw」

なんとか雰囲気といつもの距離感に戻しながら、さっきまでいた本来の待ち合わせ場所にいき、チャットを見てみるともうオーもついているらしく、頼むから知り合いではないことを願いながら、戻ってみるとそこには…大牙がライオンのマスコットを持ってウキウキワクワクとした様子で待っていた…いや、もしかしたらあれは大牙だけど別の人と待ち合わせしてだけかもしれないし…しかもたまたまライオンのマスコットを持っているだけで…少し進む足が遅くなってしろくま…改め冬夜さんの背後に隠れながらチャットを確認するとオーがオンラインになっており、これが俺の目印!!と言いながら一緒に送ってきた写真には僕が肉眼を通してみたライオンのマスコットと全く一緒のものだった…

「気まずすぎる……」

「あれは……いや、本当に世間狭えな」

大牙と思われる人物は僕たちを見つけるなり、普通に近づいてきた

「あれぇ!?2人ともなんでこんなところにいるのぉ」

「ちょっと……オフ会で」

「そうなの!?実は俺もオフ会で……え?ぺんちゃんと白ちゃんってことないよね」

「大正解ですね」

「嘘でしょぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

大牙は、僕と冬夜さんが出会った時のように、驚いた反応を見せていた…いや、こっちだって驚きだよ。世間狭いどころが現状、自分についてくれてる執事と親友とネットでも知り合いだったとか意味不明なことが起きてるんだけど…???そんなことある?確率で行ったらもう一等が3回以上連続で当たるのと同じぐらいなんじゃないの…まぁ適当だから知らないけどさ…

「え、本当にぺんちゃん…?あの混ぜるな危険人物の1人が海斗ぉ…???」

「こっちだって一獣の王が大牙だって信じてないし、なんだったらこれは夢説を僕はあげてるよ。」

「本当に…世間狭いどころじゃないですねぇ…」

また集合時間の30分前だというのにもう疲弊している…今日はよく寝れそうだ!あはは!

そう思いながらチャットでオーとも合流できたよ〜っていうことを知らせると、どうやらさくとレインが電車の中で先に出会ったらしく一緒にこっちにくるらしくマッシュに関しては電車が遅延しているらしく集合時間より遅れる連絡が入っていた。

「いや〜それにしてもぉ……本当にいまだに信じてないんだけどぉ…」

「丸一日オフなのに、主人がいる…俺はどっちで対応すればいいんだ…???」

「別に今日は執事モードじゃなくて大丈夫ですよ!!素の冬夜さんで大丈夫です!!」

「いやぁ……うん…努力します…努力は…」

冬夜さんには悪いことをしてしまったが…僕がぺんぺんであるということことは事実で変わらないので本当に…ごめんなさい…

「あ、桜ちゃんたちもついたみたいだよぉ」

「頼むから知ってる人ではありませんように知ってる人ではありませんように…」

僕の願いがこの一年で叶ったことがあったか教えて欲しいぐらいにまた願いは叶わず

サクラとレインと思われる女性が2人きたが、片方の女性は藍色のおかっぱ頭でメガネをかけていていかにも優等生そうな人で、もう片方の人はオレンジ色の髪に二つのお団子結び。赤いポンチョを来ており、意味のわからない行動を取っている時にフワッとポンチョが広がった際に、中がうっすらと見え、中には何語かわからないお札が大量に終われていた…2人とも確実にどこかで見たこのあるような人たちで、チャットにはついたことが流れてきた…

「まじか」

「もう本当にぃ…どんな因果関係で引き寄せられてるんだ俺たち…」

「えっと………北鳥さん…???」

「ヤッホ〜、もしかしてさくらとレインさんですか…」

「あれぇ!?どんな因果!!どんな運命!?どんな確率ぅ!?!?!?」

「うるっさい!」

忍切さん渾身のグーパンが朝日奈さんにクリティカルヒットし、いつも学校で見る光景となんら変わらなかった……

「まさか…ぺんさんにくまさんにイッチさんとまさかオフ会をする前に出会っていたとは……もはやオフ会でなくただ一緒に遊ぶ連絡をしたような感じですね」

確かに…言われてみればマッシュさん以外全員知り合いだし一緒に遊びに行こうぜ!っていう感じと何にも変わらないな…もうこれをオフ会というものにするにはマッシュさんに賭けるしかない!っていうかそれにしても2人は元々お互いのことを知っていたのか…???

「あのさ、普通に気になったんだけど…2人はネットでも相手が忍切さんだ朝日奈さんだってわかってたの…???」

「あ〜それねぇ。知ってたお!!」

「え?」

「なんでしたら同じタイミングで同じ鯖に入ろうって2人で話してたのでお互いの正体は知ってましたよ」

「まじかよぉ……」

「だって〜あたし1人でなんか無理だC〜だから桜乃にも一緒に来てもらったんだー!!」

「なるほどぉ、確かに入学式の日に隣のクラスに突然凸ってきたり、発狂したり問題児だもんねぇ」

「それ褒めてるの?貶してるの?」

「後者かなぁ!」

「ギャビィィィィィィ!!!」

もう、ほぼ学校で見てる光景と何にも変わっていない…本当に頼む!!マッシュさんだけでも知らない人であってください!!おねがします!!

「あ、マッシュさんも着くそうですよ。”全員にジュース一本奢るから許して!”だそうです」

「いや、もはや僕が奢るから違う人であって……」

マッシュさんもようやく電車が到着して今向かっているようだ。神様仏様女神様。お願いですから知っている人ではありませんようにぃ!!

「ごめんなさ〜………い……」

慌てた様子で、集合場所にきたのは見覚えのある兄貴だった…お前もかい!!

「なんで君たち、一緒にいるの?」

「オフ会です」

「……………………………………」

日向の兄貴は、一瞬真顔になるとチャットを飛ばしてきた。その内容は「お腹が痛くなったので帰ります。」といったもう完全に一回話して顔を合わせたのに、ここでバックれようとするな!

「帰れるわけないだろうがぁ!!」

「兄貴ィィィィィィ!!!兄貴がノッキだったんですねぇぇぇ!」

大牙の大型犬っぷりは日向の兄貴にも発動し、公共の場だというのにベタベタぐりぐりとしており、日向の兄貴は体格差で大牙に持ち上げられてベタベタとされていた…お疲れ様です。日向先輩…

「そ…それじゃあ行きます…???」

「ここでこのままでいるのもあれし行きましょうか」

オフ会というなのただ友人と遊びにきただけになってしまった…オフ会はどこに行ってしまったんだろうか…超ガーデンマニアで土に埋めてしまったのだろうな。そうだろうだそれしかない…行く道中も、それぞれ話しながらカフェに向かっているが、僕はもう集合するだけで疲れた…

「楽しくありませんか?海斗様」

「たのしいよ?楽しいんだけど…これだと友達と遊びに来た感じだし…」

「オフ会も一緒に遊びに行きたい、会いたいと思ったから企画したんじゃないんですか?」

「うん……そうなんだけど」

「なら心からいっぱい楽しんではどうです?私も最初は気が抜けないなと思ったんですが蓋を開ければ面白そうで楽しみですよ」

「冬夜さん…そうだね。いつものみんなで遊びに行くんだもん!!楽しまないと!」

「そうですね!早く行かないとおいて行かれてしましますよ!」

「待ってよ!冬夜さん!」

おいて行かれそうそうなりながらも、急いで冬夜さんたちの後ろをついて早速目当ての超ガーデンマニアのコラボが開催されているカフェに向かい、お店の中に入るとあのゲームで出てくる妙にリアルすぎるお邪魔キャラが大量に壁書かれまくっていて、僕…というか僕たちは…すぐに店を出た…なんというか…本当に思っていたものとは違った…この空間で正気を保っていられるのは、多分60週ずっと1位だったさくらんぼ改め、忍切さんだけだった…他のみんなは、即座に正気が保ってられずに死んでいた……忍切さんは目をキラキラと輝かせていたが、他の全員がダウンしたので近くにあったファミリーレストランでオフ会をすることにした…

「思った以上に、気持ち悪かったですね………」

「あれで美味しいご飯が出てきても、無理だよぉ………」

「あの気持ち悪いお邪魔はゲームだから大丈夫だっていうことがよくわかったな…」

「もうもう…まじで無理ぃ…夢に出てくるなりよぉ…」

「あれは……すごかったですねぇ…」

「え?そうでしょうか…別に全然大丈夫ですよ」

「「「「「お前がぶっ壊れてるんだよ」」」」

それぞれ注文をしてながら話している姿は普段、学校や家で見ている様子とそんなに変わった様子はないけどでも。普段と何か違うような感じがしたそれは服装や環境が違うだけじゃないまだ一年は立っていないけれども僕はただのそこらへんにいるようなただのオタクっていうわけじゃなくてしっかり1人の人間として成長できたんじゃないかな。まぁ、まだ冬夜さんに起こしてもらってるし、寝起きの機嫌は最悪だし、ガチャは爆死するし、体調の管理だって甘いけど、でも家に帰る前と比べたら、二次元の世界に失踪してやりたいと思う日もあったし、冬夜さんに怒られる日もあったけれど絶対に成長ができたような気がする。そうじゃなかったら冬夜さんとの自己紹介の時に失神したようなやつがオフ会やろう!って呼びかけることもないだろうし、劇も中途半端にしかやらなかったと思う。そう考えたら僕、どんな青春漫画よりもどんなライトノベルの主人公よりもドタバタな青春を送ってやっている気がする。だからと言って集めてきた漫画やラノベを読まないっていうわけではない。それはそれ、これはこれだ。これがまだたったの1年目来年には後輩もできる。きっと僕はまだまだ青春を謳歌するだろう。それは学校生活でも家の中でももちろんネットの世界でも。ただの平凡な毎日。ただの変わらない風景。ただの現実。でもそんな中で見つけるものだってきっとここにはあるはずだ。それが王道だろうが王道じゃなかろうとそれも面白いものか。

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