第五章 巨櫂急での戦い -ボートレース対決!?-
しばらく行くと、俺達の前に壁が現れた。
闘「おい、然。行き止まりだぜ。どうすんだよ?」
然「次は巨蟹宮のはずですが…」
然「それは、そうと、闘。『太陽の間』の事なんですが…」
闘「何だよ急に…」
然「『太陽の間』は、この坑道十二級の一番奥の方にあるらしいですよ。つまり、この坑道の聖地、『サンクチュアリー』ってやつですね…きっと…」
闘「然、どうしちまったんだ。突然そんな事言い出して。大事な薬が置いてあるなら一番奥にあるだろうぜ」
闘「然、それよりこの先どう行けば良いんだ?」
然は、少し考えてから、左右を見渡した。
すると右のかなり遠くの方に矢印があり、その上に『巨櫂急より先は第2階層へ』と書いてあった。
そして、更に矢印の先には階段があった。
闘「何だよ!ここから先は2階にあるって事かよ!!」
然「そうらしいですね…」
二人は、階段を上り始めた。
2階に着いてしばらく歩いて行くと、とある部屋に着いた。
闘「どうやら、ここが次の宮らしいぜ。例のごとく『巨蟹宮』じゃなく、『巨櫂急』になってるけどな」
然「とりあえず入ってみましょう」
然に促されて、俺は中に入った。
闘「何だ、これは……?」
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