第四章 掃除休での戦い -「って誰と」対決!?-
少し行くとそれらしき部屋の前に着いた。
闘「これか…?でも双児宮じゃなくて『掃除休』って書いてあるぞ!」
然「まさか、掃除中って事ではないと思いますが…」
闘「そんなベタな展開は、さすがに…」
然「取り敢えず入ってみましょう」
闘「そうだな、然」
扉を開けて入ると、すぐに次のような事が書いてある看板が置いてあった。
「この部屋は、掃除したばかりなので汚さないように。この部屋に入る者は、備え付けのスリッパに履き替えてお上がりください」
二人はやむを得ず、スリッパ入れに入っていたスリッパに履き替えて、(靴を持って)中に入った。
部屋の中を見ると、背の高い金属製の本棚のような物が部屋の反対側まで、ずっと続いていた。
闘「何なんだ、この部屋は?」
然「これでは、この部屋のゾディアックさんが、どこから現れるか全く分かりませんね」
闘「然!とにかく用心しながら進もうぜ」
然「そうしましょう」
二人は本棚が切れているところに来るたびに注意して辺りを窺ったが、誰も出て来なかった。
20分も歩いたろうか、二人は、ついに部屋の反対の端まで来てしまった。
闘「あれっ、誰もいねぇぞ」
然「そうですね…」
闘「このまま通り抜けていいのか?」
然「いいえ、ダメみたいですよ、ほらっ!」
然の指差した所には、次のように書いた看板と、スリッパ入れが置いてあった。
「ここで、スリッパを脱いで、履いてきた履き物に履き替えてください。脱いだスリッパは、スリッパ入れに入れてください」
闘「いちいち、細かい奴だな」
然「さっさと履き替えて、先を急ぎましょう」
こうして…何だかよくわからないうちに、「掃除休」を抜けて、二人は次の部屋に向かった。
第五章 に続く
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