第二章 白羊厩での戦い -早洗濯対決!?-

俺たち二人は、ハシゴを上って外へ出ると、山?の下の方へ降り、山の一番下辺りの道をくるっと一回りして入り口を見つけようとしていた。


闘「おい、ここじゃねぇか?」


そこには、いかにもそうだと言わんばかりに大きく開いた空間の上に、これまた大きな文字で『入口』と書いてあった。


然「そうみたいですね」


然は、苦笑していた。


闘「あいつら、バカなのか?こんなに目立つように『入口』と書かないとわかんねぇのかよ」


然「まぁまぁ、とにかく先を急ぎましょう」


中には矢印とともに『第一の宮 白羊厩はこちら』の文字が書いてあった。


然「こっちみたいですよ」


闘「こんだけ、分かりやすく書いてありゃ誰でも分かるよ!」


10分程歩くと扉があり、その上に『白羊厩』の文字と扉の真ん中にどこかで見たような羊の絵が書いてある。


闘「これって、結構大手のクリーニング会社、白羊社のマークじゃねぇ?」


然「ダメですよ。『白○社のマークに似ている』くらいの言い方にしておいて下さい」


闘「そういう問題かよ!」


然「とにかく、入りましょ」


然が、ゆっくりと扉を中に押して開けた。中はガランとしていてちょっとした体育館のような広い空間が広がっていた。


闘「何だ?体育館か?」


然「…でしょうか?」



部屋の中央より左寄り奥の方にいた者が、闘たちの話し声に気づいて振り返った。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る