始まりをいくつ数えた頃に
もざどみれーる
始まりをいくつ数えた頃に
アアアアア
ボクには 今日も夜が来ない
この野太い意識はミイラの
アア また意味もなく
ただ 聞かされるだけなのだ
調子っ外れの
弦の
全身麻痺の太陽を背に
一枚のコインが宙を舞う
全ては奪うため 蔑むために
十字架上に絶命した あの男の世の脈動を
砂穴に頭を突っ込む
二十一世紀の始まりはどこだ
と
やり直せ
Do it again
重来
Recommencer
Von vorn anfangen
ξανά από την αρχή
다시 시도 ……
いくつもの呼びかけに
遠く遠く ずっと遠くに
いくつもの始まりの卵
(
透明なバニラクリームの甘い声!)
嗚呼 愚か者め
一つとて 始まりを捕まえることなど
どっぷりと道に迷った福音史家
確かにボクに そう言い遺したらしい
が
ボクには よくワカラナイのだ
だって
ボクには 夜が来ないから
アアアアア
あの妖精が その醜い羽をバタバタさせて
性懲りもなく 頭は今も 砂穴の中……
始まりを
いつになれば ボクはゆっくり眠れるのか
始まりをいくつ数えた頃に
ボクの夜は やって来るのか
始まりをいくつ数えた頃に もざどみれーる @moz_admirer
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます