海月の骨
癒天
エピソード0.ご挨拶
宇宙人がこの地球に降り立ち、人間を観察をしたとしよう。まず最初に彼等が気付くのは、人間は左右対称にできているということだ。右足左足、右腕左腕、手指は左右5本ずつ、鼻と口はひとつしかないが、左右対称であることに変わりない。推論にほぼの確信を持ち始めた時、彼等はそれが誤っていたことに気が付く。何故なら人には、心臓がある。地上のあらゆるものの気持ち悪いところは、このように少しだけ論理をズラしてあるという点だ。
何処で見たのかも聞いたのかも覚えがありませんが、この話は常に私の心の片隅に存在しています。
この世には無数の教訓、哲学、信仰などというものがありますが、どのひとつをとっても万人に当て嵌るものは存在しません。今この瞬間にも多くの人が目指している"完璧"というものも、"完璧"であるということが"完璧"の足を引っ張り得ます。悲しいことに世界は矛盾に満ち、ある人はそれを見て見ぬふりをして、ある人はそれを静かに了解し、ある人はそれに怒り狂いTwitterやら何やらで思いを書き殴り、己の無力を嘆き枕を濡らし…おっと、思い当たる節がある故に少し長くなってしまいました。
ともかく、この世界のあらゆるものは不完全である。そしてまた、そこに生きる私たちも未熟なままである。もし、それでも完璧な何かを創り出したいのであれば、論じたいのであれば、目指したいのであれば、この地球を飛び出すことから始めれば良いのではないかと思います。
長い前置きにお付き合い頂き、有難うございました
暇潰し程度に読むのに丁度良いエピソードのご提供を、心掛けて参りたいと思います。
海月の骨 癒天 @Vryrwi
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