数十年ごしのお礼を伝えます
こんな奇跡が起きるなんて。
「あれ? どこかでお会いしましたか?」
ひとり立ち寄ったバーで声をかけられる。つい最近知り合った、歳上の男性だった。ちょうど誰かと僕の話をしていたらしい。
そんな偶然の出会いに僕は感動したが、奇跡は別にあった。
「もしかして、君は……」
僕の恩師が、彼の隣にいた。
140字短編集・ほのぼの系 藤崎 柚葉 @yuzuha_huzisaki
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