2.一緒に過ごしました。
2018年:1月9日
今日は零矢の家で一日中受験勉強をしていた。
受験する高校が偶然一緒なのと、お互いにそこまで勉強ができる方ではないため、試験を前にして焦っているのだった。
ちなみに前世でも学力は低かったので、勉学面ではこの記憶は頼りにならない。ぐぬぬ。
結局ちゃんと勉強した内容が頭に入ったのかは分からなかったけど、意外と根は真面目な零矢のおかげで脱線することはなく、しっかりと受験勉強はできていた気がする。
ふと休憩がてらにした雑談がちょっと長引いたりもしたけど。
なんとなく最近見てるアニメとか、クラスメイトの噂とか、あとは好きな人のこととか。
前半二つは会話が弾んだものの、好きな人は教えて貰えなかった。
まぁ相手が親友とはいえ、好きな人を暴露するのは恥ずかしいものなのだろう。思春期真っただ中の男子だし。ごめんね。
★ ★
2018年:3月17日
やったぜ。私も零矢もしっかり番号があった。晴れて春から同じ高校だ。
ふふふ、これで高校生も二回目か。妙な気分だな。ちゃんと合格したはずなのにな。
でも、今回は男子高校生ではなく女子高生として通うのだ。
立ち振る舞いは意識して、おしゃれもちょっとは気にした方がいいかな。髪型とかも変えちゃったりして。
高校の制服も可愛いしイメチェンでもして登校日には零矢を驚かしてやろう。ふふふ、あいつの焦った顔が目に浮かぶぜ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『あれ、ここどこだ? アンタ誰?』
『……へっ? オレ死んだの?』
『はぁー……まじか。──って、なに? そっちの手違い?』
『えっ!? 転生させてくれんの!?』
『それなら! それならあそこ! オレがハマってたアニメの『 』の世界がいい!』
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