上司と部下の同棲生活〜はじめてのイチャイチャ〜

はんぺんた

上司と部下の同棲生活〜はじめてのイチャイチャ〜

 今夜こそ決める。

 絶対にやる。

 美優 との甘い、初めての夜にする。


 三連休前の金曜日。

 私は絶対に定時で上がるぞオーラを全開にして、仕事をバッサバッサと片付けていく。

 残業しなければ終わらないだろうと思われていた仕事を定時より早く片付け終わった。

 余裕ができた私は、部下たちの仕事の進捗を確認する。

 というのは建前で、恋人の美優の仕事が終わりそうかどうか確認をしたくて、何気なさを装い近寄って尋ねた。


「どう? 仕事、終わりそう?」

「はい。今日は定時で上がれそうです」


 私に話しかけられると真面目な表情から一気に柔らかな笑顔に変わる。

 美優の笑顔は何度みても可愛い。

 彼女とは半年ほど前から付き合っている。

 人懐っこい性格の彼女は、その可愛らしい顔と雰囲気から部署の誰からも好かれる存在だ。

 パソコン画面を確認するフリをして彼女により近づく。

 ゆるふわパーマのロングヘアから、私と同じシャンプーの香りがする。

 それだけで嬉しさから顔がにやけそうになる。


 美優は、昔からクールで近寄りがたいと言われていた私にもよく懐いてくれて、気づけば私は彼女に恋心を抱くようになった。

 一回りも年の差があるし、彼女が同性を恋愛対象としているかもわからなかったので、最初は叶わぬ恋と諦めていた。

 でも、恋愛に淡白だと思っていた自分が、初めて心から惹かれる相手だったので、なかなか気持ちを抑えることはできなかった。


 私のこれまでの恋愛経験は少ない。

 容姿を褒められることは多く、男女ともにアプローチを受けることは学生時代から何度もあった。

 実際に熱烈なアプローチをされて、二回ほど男性と付き合ってみたことはあったが、どちらも長くは続かなかった。

 厳格な家庭で育ったせいか、貞操観念が強く、結婚するまではキス以上のことはしないと相手に告げたら、二人とも最初は理解を示していたが、すぐに離れていった。

 もちろん結婚前に肉体関係を持つことを誰かから止められているわけではない。

 結局は私が元恋人たちにすべてを委ねることができなかったのが破局の原因だろう。


 そんな私だったのに、叶わぬ恋と思っていた彼女から好きだと告白されてから考えは一気に変わった。

 できることなら二十四時間、一緒に過ごしてイチャイチャしていたい。

 キス以上のことだって沢山したい。

 だけど、恥ずかしさと勇気のなさ、知識のなさ等が重なり合って、この半年で未だに軽いキスを数えるくらいしかできていない。

 どうにかこの状況を打破したい。

 そんな時に彼女から、いま住んでいるマンションがもうすぐ契約更新だと聞かされた。

 チャンスだと思った。

 同棲すれば、大好きな美優とずっと一緒にいられるのだ。

 一緒に住もうと告げた私に、彼女は恥ずかしそうに微笑みながら頷いてくれた。


 そうしてこの前の日曜日から、晴れて同棲し始めた。

 引っ越しが終わり次第、とことんイチャイチャする予定だった。

 だけど、神は試練を与えたのだった。

 日曜日、引っ越し業者がかなり遅れてやってきたために片付けが遅くなり、二人とも疲れてすぐ寝てしまった。

 月曜日、引っ越し祝いだと言って、私達の仲を知る友人たちがやってきて夜遅くまで皆で飲み明かした。

 火曜日から水曜日にかけ私の出張が入り、帰宅も遅くなり、疲れてすぐ寝てしまった。

 木曜日、仕事のトラブルで今度は美優の帰宅が遅くなり何も起こらず。

 そして今日。

 もはや我慢の限界だった。

 前より近くにいるはずなのにイチャイチャどころかまったく触れ合うことができていない。

 これ以上、神が私たちの仲を邪魔する試練を与えるならば、私は悪魔に魂を売るだろう。


「そう。昨日は遅くまで大変だったしね。今日は花金だし、早めに帰って」

「花金……ですか?」


 キョトンとした顔をされ、しまったと思った。


「岡野課長、浜田さんくらいの年齢だと花金って意味がわからないと思いますよ〜」


 美優のすぐ隣の席の相沢さんが可笑しそうにそう言うと、他の人たちからも「僕も知らない」とか「これがジェネレーションギャップか」など楽しそうな声が沸き起こる。


「花金っていうのは、花の金曜日の略よ。翌日の土曜日が休みだから、金曜の夜は時間を気にせず遊べるっていう」

「ああ……! そういう意味なんですね。花金、今日は楽しめそうです」


 にこやかにそう答えると美優はまたパソコン画面に向き直って仕事の続きに戻る。

 邪魔をしてはいけないので、他の部下たちの状況を確認することにする。


「岡野課長。今日は花金だし、このあと久々に皆で飲みに行きませんか?」


 相沢さんがそう言うと、他の皆も乗り気なようで行こう行こうと声が上がった。


「あ〜、ごめんなさい。私、今日は予定があるから」


 いつもなら、皆との親睦を深めるために参加するけれど、今日だけは絶対に行くわけにはいかない。


「そうですか……。また次はご一緒させてくださいね。あ、浜田さんは、今日いけそう?」


 相沢さんが美優に尋ねる。


「ごめんなさい。引っ越しの片付けがまだ終わってないから、今日は早めに帰りたいの」


 もしかしたら飲みに行ってしまうかもと少し心配したが、美優ははっきり断ってくれた。

 日曜日に二人で住むマンションに引っ越してから、今日で六日目。

 片付けはとっくに終わっている。

 美優と目が合う。

 嘘ついちゃった、と言いたげないたずらっぽい瞳に私は軽く微笑んだ。



 皆が無事に定時で上がったのを確認し、私もタイムカードを押して退社する。

 会社から二つ離れた駅で電車を降りると、ちょうどスマホが美優からのメッセージを告げる。


『駅前の本屋さんで待ってます』


 読書好きの彼女は、いつもそこで私を待ちながら新刊をチェックするのが楽しいらしい。

 本屋に着くと、すぐに美優の姿が目に止まる。

 入り口から離れた場所にいるのに、私に気づいたのか嬉しそうに小さく手を振っている。


「なにか面白そうな本はあった?」

「ううん、今日は収穫なしかな〜」


 会社にいる時とは違って、くだけた口調に少し甘えたような声。

 私だけに見せてくれる彼女の一面がとても嬉しい。


 本屋を出ると、そのまま駅前商店街に向かう。

 ここの商店街は活気があって、昔ながらのお店もあれば、新しくできたオシャレなカフェなどのお店もある。

 この商店街が近くにあったことが、この町に新居を決めた理由のひとつにもなっている。

 日が落ちてもまだまだ客で賑わう商店街を二人で並んで歩く。


「今日の晩ごはん、どうしようか」

「う〜ん。今日は咲さんとゆっくり過ごしたいからスーパーでお惣菜買って帰りたい」


 私を見上げたその顔は甘えたような表情で、ほんの少しだけ手の小指を触れ合わせてくる。

 くすぐったさに耐えきれず、彼女の手を握ってしまう。

 美優は驚いた顔をしながらも、すぐにはにかんだように目を伏せ、私の手をキュッと握り返してくる。


「う、うん、そうしよっか! あとお酒も買わないと!」


 照れ隠しに少し声を張り上げる。

 そんな私を可笑しそうに見上げる彼女。

 なんて幸せなんだろう。

 彼女と両思いになれて、付き合えて本当に良かった。

 私が幸せに浸っている間に、美優はテキパキとお惣菜やお酒を選んで買い物を済ませていく。

 仕事以外のことは要領が悪い私にとって、ゆるふわな見た目とは違う、美優のこういう所も素敵だなと思う。


 買い物を終えてスーパーを出ると、向かいにあるレンタルショップが目に入った。

 ……そういえば。

 ふと『好きな人と部屋で良い雰囲気になりたければお酒飲みながら、ラブシーンが濃厚な映画を観るのがオススメ』という言葉を思い出す。

 SNSで仲良くなったいちごぱんちさんが教えてくれた恋愛術だ。

 いちごぱんちさんとは、一年ほど前から交流がある。

 ちょうどその頃、美優に対して恋愛感情を持ち始め、リアルでは誰にも相談できなかった悩みをSNSで呟くようになっていた。

 私の悩みについて、いちごぱんちさんは親身になって相談に乗ってくれた。

 彼女は恋愛経験が豊富で、アドバイスも的確だった。

 美優と付き合えるようになったのも、彼女のアドバイスのおかげだろう。

 おかげさまで、晴れて付き合うことになったと報告をした時は、まるで自分の事のように喜んでくれた。

 ちなみに私のアカウント名は自分が好きなおでんの具材からとって「ちくわ子」にしている。


『ちくわ子さんと彼女さんがずっと幸せでありますように! これからも何かあれば、ご相談くださいね! お二人がうまくいくよう応援します』


 今ではごく少数の友人にはカミングアウトしているが、付き合い始めたときは誰にも伝えていなかったので、お祝いの言葉が本当に嬉しくて胸に染みた。

 いちごぱんちさんとは、会ったことはないけども心の中で師匠と呼ばせてもらっている。

 私にとって、とても大切な頼りになる存在だ。


「ねえ、今日はなにか映画でも観ながらゆっくり飲まない?」

「それいい! お店ちょうど目の前だし、借りに行こう〜」


 師匠のアドバイスを実行に移すため、美優をレンタルショップへ誘導する。


「あ! この映画、もうレンタル始まってたんだ!」


 新作映画の棚を楽しそうに見る美優を眺めながら、私は一人静かに悩みだしていた。

 そう、映画にまったく詳しくないのだ。

 だから、どの作品に濃厚なラブシーンがあるのかまったくわからない。

 映画の知識がゼロの私にとって、濃厚なラブシーンが確実にあるとわかるのはアダルトなビデオしかない。

 だけど、それをこれから美優と二人で見るのは、いくら恋愛経験の乏しい私でもダメなことはわかる。

 でもこの大量の作品の中から何を選べばいいというのか……。

 美優が新作映画のパッケージを手に取り、熱心に眺めている隙に私は、彼女から死角になる位置に移動しスマホを取り出した。

 困った時の恋愛師匠、いちごぱんちさんに素早くダイレクトメールを送る。

 返信がすぐに来るかどうかはわからないが、一か八か師匠に助けを求める。

 ブブブとスマホが揺れる。

 返信はすぐに来た。


『ちくわ子さん、こんばんは。お求めの濃厚なやつ、ちょうど新作でいいのがありますよ。タイトルは……』


 私はお礼の言葉を返信すると、すぐさま美優の元に戻り、教えてもらったタイトルを探す。

 それはすぐに見つかった。

 美優がちょうど手に持っているものだ。


「あっ……! そ、それ、なんかすごく評判が良いらしいね」

「え? そうなんだ〜。咲さんがそう言うなら、私もこれ見たい」


 お目当てのものを無事に借りられてホッと胸を撫で下ろす。

 これでもう、あとは家に帰って存分にイチャイチャできる。

 ラブシーンが始まったら、流れに乗って美優を抱き寄せるのみ。

 私の頭の中はもうその事でいっぱいだ。

 美優は映画好きだから、純粋に新作を楽しみたいだろうけど……と思うと少し罪悪感を抱いてしまう。

 でも、罪悪感などと考えたら決心が鈍ってしまう。

 私は頭の中でそんなことをグルグルと考えながら家路についた。



 晩ごはんを食べ終わり、映画を観る準備をする。

 冷蔵庫からお酒を取り出そうとした時に美優が先にお風呂に入ろうと言ってきた。


「そうね。先にお風呂に入った方が、後でゆっくりできそうね」

「うん。じゃあ、咲さんがお先にどうぞ」



 洗面所に入ったところで、ハッとなる。

 これからイチャイチャする時に、はたして化粧はとるのだろうか……?

 スッピンは既に晒しているから見せたくないわけではない。

 これから二人にとって、初めての特別な夜を過ごすという時に、やはり一番キレイな状態でいたいと思う。

 だけど、化粧を落としてお風呂に入って、また化粧をするのはあまりに時間がかかり過ぎる。

 というか、他にもわからないことがある。

 髪の毛は洗うのだろうか?

 こちらも洗って、乾かして、またセットするのは時間がかかる。

 他の人たち、みんなどうしているのだろうか。

 ここで悩んでると更に時間が遅くなる……。

 私はまたもや師匠に助けを求めるべく、スマホを取り出した。

 質問を送ると、今回もすぐに返信が届く。


『化粧も髪もどちらでも良いと思いますよ。でも、ちくわ子さんがリラックスする為にはお風呂で全部キレイにした方がいいと思います。それに、ありのままのちくわ子さんの方が彼女さんにとっては魅力的なんじゃないでしょうか』


 なるほど……。

 師匠の言葉は、説得力がある。

 さすが十人以上の女を落としたと豪語するだけのことはある。

 化粧を落とし、熱いシャワーを頭から浴びると緊張して焦る気持ちが少しずつ落ち着いていった。



 お風呂から上がると、おつまみやコップをテーブルに準備している美優の姿があった。

 なんて気の利く私の彼女。

 早く抱きしめたい気持ちを抑えつつ、後は私がやるからとお風呂場に促す。


「すぐ上がるから」

「気にしないでいいよ。ごゆっくり」


 もう彼女がほとんど準備してくれたので、箸を出すくらいしか私の仕事はなかった。

 ソファに座り、これからの事を頭の中でシミュレーションする。

 お酒を飲み、酔い始めた辺りで、画面には濃厚なラブシーンが流れる。

 そっと手を握ると、彼女が私を見つめてくる。

 顔を近づけていき、キスをして抱きしめる。

 キスは徐々に激しいものに。

 ……って、待って。

 激しいキスの仕方がよくわからないんですけど?

 いや、知識として、舌を入れるっていうのは知ってる。

 だけど、ただ入れるだけなのだろうか?

 どんな風に動かすのか?

 闇雲にやって、はたして気持ちいいものなのだろうか?

 わからない。

 というか、待て待て待て。

 ディープキスをクリアしたとしても、その先が更にわからない。

 どこをどう触るのか。

 胸が最初?

 それとも太ももとか?

 いや、触るのはまあ、できたとしようか。

 だけど、問題はその先の、アレだ。

 ……痛くしないで出来るだろうか?

 自分ですら怖くてしたことがないのに。

 ど、ど、ど、ど、どうしよう……!

 こんな土壇場になって、そういった勉強をしてなかったことに気づいて慌てだす。

 出来なさすぎて幻滅されたらどうしよう……。


『師匠ぉぉ〜〜!!

 どうすればいいですかぁぁ〜〜!!』


 困り果てた私はスマホを取り出し、またもや師匠に助けを求める。

 なのに今回に限って、返信がない。

 祈るような気持ちで回答を待つも、スマホは微動だにしない。


 ガチャとリビングのドアが開く音がする。

 美優がお風呂から上がってきてしまった。

 振り返るとその姿にドキリと心臓が大きく飛び跳ねた。

 肩にタオルをかけて、羽織っている大きめのパジャマのシャツはボタンがほとんど止まっていない。

 そして、いつもは履いているズボンも今夜は履いていなかった。


「は、早いね! もっとゆっくり入ってて良かったのに!」

「うん。いいの」


 緊張で声が裏返り、こわばった笑顔の私に対して落ち着いた声の彼女がピッタリと隣に座ってくる。

 急いで出てきたのか、美優の髪先からポタポタと雫が垂れて私の指を濡らしてくる。


「あれ? 髪の毛まだちゃんと乾いてないよ」

「うん。もう我慢できなくて」


 え? 何が、と言おうとした口を美優の口で塞がれる。

 そして、そのままソファに押し倒された。

 はずみでリモコンが落ち、映画が再生され始める。

 リビングには、映画の静かな音楽に乗せて二人の吐息とキスの音が響き渡る。

 今までしたことがない様な深いキス。

 彼女の舌が私を優しく蹂躙する。

 唇を舐めたと思ったら、舌を舐めてきたり。

 それだけで私はとろけそうになる。

 だけど美優はまだ唇を離さない。

 私の歯茎や舌の裏まで丁寧に舐めてくる。


「あっ……」


 今まで経験したことのない感覚に思わず声が漏れる。


「ごめんね。本当は映画みながら、ゆっくり少しずつやろうと思ってたけど。……咲さんが可愛すぎるから」


 耳元で囁くように語りかけられる。

 吐息がかかって、それだけでゾクゾクしてしまう。


「咲さんは、何もしなくて大丈夫。それに出来なくても幻滅なんてしないよ。……ち・く・わ・子・さん」

「なっ……⁉ えええっっ!」

「はじめまして。貴女の師匠のいちごぱんちです」


 クスクスと可笑しそうに笑いながら、とんでもない事をサラリと言う。

 まさか、まさか……!

 美優が師匠だったなんて!

 ということは、今までの恥ずかしい相談もすべて美優に知られていたということなのか……。

 放心状態の私を抱きしめると彼女はねっとりと耳を舐めながら吐息交じりに囁いた。


「ずっとこうしたかった。今日は朝から、咲さんとえっちなことをすることしか考えてなかったです」


 耳にかかる彼女の甘い声だけで、頭が痺れてクラクラする。


「今日は花金だから、時間を気にせずいっぱいイチャイチャしようね。……寝かせないから」


「はい」と返事する間もなく、私に覆いかぶさると彼女は再び濃厚なキスで口を塞いできた。





 会社帰り、久しぶりに商店街のレンタルショップに寄る。

 何気なく棚を見てみると、思わず目を見張った。

 これはあの時の……。

 懐かしさが胸に込みあげてくる。

 あれは十年前。

 当時、同棲し始めた彼女と観ようと思って借りた映画。

 その作品がオススメ恋愛映画として棚に置いてあるのを見つけたのだ。

 あの日の事は今でも忘れられない。

 キラキラとした宝物みたいな思い出。


「わ〜! 懐かしい! これってあの時の映画だよね」


 後ろから柔らかで優しい声が聞こえる。

 人懐っこくて可愛らしい、今も隣で寄り添う大好きな彼女。


「今日も花金だから、朝までイチャイチャしようね」

「ふふ、これ借りて観ながら?」

「もちろん! 十年前みたいに初めてのことしながらね。よし、さっき買った練乳をかけながらするプレイに挑戦ね」

「ちょっと! 声が大きい……!」


 私が慌てたように言うと、美優はあの頃と変わらない、いたずらっぽい笑顔を見せた。

 初々しさはないけれど、愛おしく思う気持ちはあの頃よりもずっと大きい。

 これからも二人で、日常を積み重ねて。

 また十年後も、今日の思い出を一緒に振り返るだろう。


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