第二刃太極を蹂躙する大厄の超越蜘蛛②
毒を跡形もなく滅菌しないといけない。無害化、無毒化。それが先決だった。
鬼亜が逃げたという事は、本当の力を出すための
フリードリヒ・イェッケルンの支配地区で行われたアインザッツグルッペンのユダヤ人や「パルチザン」の殺人活動を監督していた。彼の支配地域で行われた組織的な大量殺人は「イェッケルン方式」と呼ばれた。1941年11月30日から12月8日にかけてルムブラ森で起こったユダヤ人虐殺、ルムブラ大虐殺でも「イェッケルン方式」が使われた。その方法とは、まずSDがリガ・ゲットーの住民を連行し、500人から1000人ずつ列に並べさせて10キロほど南の処刑場へ歩かせる。処刑場で所持品や衣服を奪って裸にさせてから、死体の穴の方へ顔を向けさせて後ろから銃殺。死体は自然に穴の中に落ちる。死体の山になった穴は埋める。といったやり方である。この殺人方法は「いわしの箱」とも呼ばれた。というのに何故か歪な奇想が接合する。
つまり、現実の裏側、反物質の世界にそれは沈められている。
平行世界は物質の世界であるため、反物質の現出が唯一無二の弱点である。
一つの世界をあっけなく滅ぼすならば隕石よりも反物質起爆式核パルス推進を使った方が良い、それを武器状にまとめ上げられるのは中国の鍛冶職
周牙は生まれも育ちも中国本土であり、それ故中国のあらゆる事情にも精通している、その結果、周牙は、自らの作る中国の武具を様々な形で創造を続けた。
もはや、中国軍部の兵器工場そのものが化身となって歩いたりするような男だ、そんな男に流血刀を作らせようとした時は物凄い勢いで骨が折れた気がする。
そして、必要なのは、四つの世界、四つの生体情報をインプットした遺髪ダイヤモンド。それを箱の中の四つの窪みに正確に安置しない限り発動条件を満たさない。
さて、闇元素が溜まり、戦鬼を出すならば、という話を考える前に、目の前には八島拳號という漆黒の戦鬼がいる。これではここで遺髪ダイヤモンドを精製する手筈を整える事になるだろう。鬼亜にとって、緋走が死にやすい状況、環境にいれば見捨てるのは必定、戦国武将ならば外様の大名とも言えるが、鬼亜からすれば象棋の紅方、先手は「仕」すらも捨て駒にする場合がある。緋走は戦闘の前に憂鬱だった。
「めんどくせぇなぁ………」
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